【高還元】「楽天ペイ」基本情報と使い方、支払って分かったデメリット【不便?】
「楽天のHPやメルマガで見かける<楽天ペイ>って何だろう?」
2016年から始まった、比較的新しいキャッシュレス決済方法「楽天ペイ」。
これは簡単に言うと、「スマホアプリ上のQRコードを読み取ってもらい、決済する」方法のひとつで、かざすだけで決済できる「Apple Pay」等に比べると若干面倒かつ使えるお店も少ない反面、普通の支払いより多くのポイントが貰えるというメリットを持っています。
今回はそんな「楽天ペイ」のサービス概要や利用メリット・デメリット、そして実際に決済してみた体験談などを簡単にまとめました。
読み終えていただければ、この決済方法があなたに合っているか、もしも合っているのなら今後どのように活用していくべきかが分かります。
そもそも「楽天ペイ」って何?
まずはじめに、「楽天ペイ」のサービス概要や利用メリット・デメリットについて簡単に触れさせていただきましょう。
①楽天ペイは「QRコード(バーコード)を読み取ってもらう」キャッシュレス決済方法の一つ
楽天ペイはキャッシュレス決済、つまり「現金払いじゃない支払方法」のうち、「QRコード決済サービス(アプリ)」と呼ばれる括りに含まれます。
これはQRコード(お店によってはバーコード)を店員さんに読み取ってもらうことで、支払いを進められる決済方法のことですね。
(店舗によっては提示されているQRコードをアプリ側で読み取ることにより、支払いを行うこともあります)
何だか複雑なようではありますが、ほとんどの場合「アプリを開いて出て来た画面を店員さんに見せる」だけで支払いは完了。
この場合の請求は、原則として「あらかじめ紐づけておいたクレジットカード」に向かいます。
つまりこの楽天ペイ、「スマートフォンアプリを通して行うクレジットカード決済」と思っていただいて構いません。
▲楽天ペイ公式HPより、利用イメージ
★紐づけられるカードは「VISA」「Mastercard」ブランドの付いたもの、あるいは「楽天カード」(国際ブランド問わず)に限られます。(今後は他社JCBカード等も使えるようになる予定)
VISA、Mastercardのブランドが付いていれば「デビットカード」「プリペイドカード」等も紐づけ可能です。
★一部インターネットショップにおいても「楽天ペイ」をご利用いただけます。
この場合は「楽天にログインし、楽天の登録情報(クレジットカード、送付先など)で買い物ができるサービス」とお考えいただければOKです。
②最大のメリットは0.5%のポイント還元を上乗せできること
そんな楽天ペイを利用する最大のメリットは、「楽天ペイを経由するだけで0.5%(200円につき1ポイント)のポイント還元を受けられる」こと。貰えるのはおなじみ「楽天スーパーポイント」ですね。
この際、請求が向かうクレジットカードにおいても請求額に応じたポイントが貯まります。
要はクレジットカードを紐づけた「楽天ペイ」で支払いを行えば、常にポイントの二重取りが可能、ほぼ無条件で単なるカード払いよりおトクになるわけです。
★「クレジットカードごとに定められたポイント優待店」を利用する際には、楽天ペイを通すより通常のカード払いを行った方がおトクとなる場合があります。
例:「三井住友カード(旧クラシックカード)」はセブン‐イレブン・ローソン・ファミリーマート・マクドナルドでカード決済を行ったとき、ポイント+2%還元(同カード特典による)。
これは同カードを紐づけた場合の「楽天ペイ」還元率(計1%)を上回る
※一部ポイント加算対象とならない店舗および指定のポイント還元にならない場合があります。ポイント還元率は利用金額に対する獲得ポイントを示したもので、ポイントの交換方法によっては、1ポイント1円相当にならない場合がございます。
<おトクなキャンペーンが実施されていることも>
楽天ペイではいつものポイント還元に加え、お得なキャンペーンが提供されていることがあります。
- 楽天ポイントカード提示&ポイント獲得で、100名に期間中利用金額の50%分の楽天ポイントが当たる!
(2020年9月4日~2020年12月31日) - 楽天ペイのSuica初設定&期間中に楽天ペイのQR/コード決済を初めて利用+累計5,000円利用で1,000ポイントプレゼント
(2020年9月1日~2020年11月30日) 他
現在実施中のキャンペーン内容については、以下の公式HPをご覧ください。
CHECK楽天ペイ公式HP「キャンペーン」
ちなみに「はじめての楽天ペイ利用で1,000ポイント」「お友達紹介で100ポイント」のプレゼント特典は、期間を問わず受けられるようです。
★一部キャンペーンは事前エントリーが必要な場合があります。
★キャンペーンや特典により受け取れるのは「期間限定ポイント」です。通常のポイントより利用期間が短く制限されていますのでお気を付けください。(利用期間はキャンペーンによります)
③ただしApple Pay等に比べると若干面倒&伝わりづらい
というわけで、(一部優待店を利用する場合を除き)通常のクレジットカード払いよりおトクな「楽天ペイ」。
ですが実際に利用する上で、懸念が無いとは決して言えません。
そもそもキャッシュレス決済を利用する一番のメリットは、「現金払いの煩わしさから解放される」ことだと思うのですが……。
正直に言うと楽天ペイ、その他のキャッシュレス決済方法に比べるとやや面倒です。
現在主流のキャッシュレス決済と比較すると以下のようになりますね。
一般的な還元分 | 概要 | |
---|---|---|
QRコード決済サービス (楽天ペイ、PayPay他) | 紐付けクレジットカードの還元率+0.5% | スマホアプリの画面を店員さんに見せ、これを読み取ってもらい決済(例外あり) |
iD、QUICPay (Apple Pay含む) | 紐付けクレジットカードの還元分のみ | 決済機にかざすだけ |
チャージ式電子マネー (楽天Edy、nanaco、Suica等) | 0.5%※1 | 決済機にかざすだけ |
クレジットカード払い | カードによる | 読み取り機に挿入、またはレジでスライド処理など 暗証番号、サインの必要性はお店や決済額による (コンビニ等だと多くの場合、挿入するだけでOK) |
手軽さの面では明らかに電子マネーに分がありますね。
詳しくは後述しますが、「店員さんに画面を読み取らせる」という過程が発生する分、どうしてもQRコード決済は手間取りやすいです(そもそも店員さんが処理方法を知らなかったりする)。
その他個人的には「レジ前でスマートフォンアプリをいつでも開けるよう準備しておく」のもちょっと煩わしいように思えます(このあたりは人によりけりですが)。
決済のスピーディさ・手軽さを重視したいのなら「iD」や「QUICPay」、その他の電子マネーを使った方が良いでしょう。
あわせて読みたい
【iD】の概要と主な加盟店、基本的な使い方&生活への導入方法
【QUICPay】の概要と主な加盟店、基本的な使い方&生活への導入方法
★ちなみにスマートフォンをかざして決済する「Apple Pay」は充電切れでない限り、画面が暗い状態でも利用できます。
あわせて読みたい Apple Payとは
④加盟店はあらかじめチェックしておこう
「楽天ペイ」に限らず、QRコード決済サービス全般の懸念として挙げられるのが「そもそも加盟店(使えるお店)が少ない」という点。
最近はキャッシュレス決済の拡大が進み、加盟店もかなり増えました。
ですが、これらのサービスには「VISA」などの国際ブランドが付いていないため、クレジットカード決済のできる店舗に比べるとまだまだ対応店舗が少ないのも事実。QRコード決済サービスは、サービス提供元(この場合は楽天)と直接提携を結んだ会社でしか利用できないんですね。
現時点での主な「楽天ペイ」加盟店は以下の通りです。
実店舗 |
|
---|---|
ネットショップ |
|
加盟店を見る限り、利用機会が多そうなのはやはりローソン・ファミリーマートと言ったコンビニ系でしょうか。
そもそも利用機会が無ければアプリを入れても意味がありませんので、このあたりは事前にチェックしておきたいところ。
とは言えアプリは無料で、インストール自体に大きなデメリットはありません(スマホの容量を少し食うくらい)ので、実店舗・ネットショップ問わず「たまに使うかも」程度であればインストールしておいても構わないでしょう。
ちなみに「インターネット決済で利用できる」というのは、類似サービスと比べた「楽天ペイ」の大きな特徴でもあります(詳細後述)。
★意外と楽天ペイ、個人経営のお店(飲食店、美容院など)に加盟店が多いです。
アプリをインストールすれば現在地から加盟店を検索できますので、こちらも併せてご利用ください。
あわせて読みたい 楽天ペイを使えるお店と現在地から加盟店を探す方法
CHECK楽天ペイ公式HP「使えるお店」(実店舗)
CHECK楽天ペイ公式HP「使えるお店」(ネットショップ)
⑤類似サービス「PayPay」と比べた強みは「インターネット上で使える」こと
「楽天ペイ」と比べられやすいQRコード決済サービスが「PayPay(ペイペイ)」。基本的に、この2つはセブンイレブン・ローソンのような関係と思っていただければ差し支えありません。
(提供サービスは似ているが完全に代わりが利くわけではないライバル業者、というかんじ)
比較すると、以下のようになります。
楽天ペイ | PayPay | |
---|---|---|
基本還元率 | 0.5%(通常) 1.0%(楽天カード) | 0.5% |
使える実店舗 (公式ページに載っている企業数) | 299企業 | 348企業 (ドラッグストア、家電量販店の加盟店多い) |
インターネット決済 | ◎ (加盟店比較的多い) | △ (かなり限定的) |
対応国際ブランド | VISA Mastercard JCB Amex | VISA Mastercard ※Yahoo!カードのみJCB可 |
Kyashとの紐付け (還元率+1%※) | × ※2019年10月以前に紐付した場合は利用可能 | △ (1日2万円まで) |
備考 | インターネットショップに加盟店が多い | キャンペーンの開催が多い |
簡単にまとめると、
- 加盟店数が多い「PayPay」
- インターネット決済に強い「楽天ペイ」
といったところでしょうか。楽天ペイのオンライン加盟店を利用する機会があるのなら、それだけでこのアプリをインストールする意味がありそうです。
逆に言うと、実店舗での使い勝手は中途半端になりがちですが……。
正直このあたりはお住まいの地域や加盟店の利用状況、普段使っているカードの種類によって変わってくるため、何とも言えないところ。
そのためあなたが今後積極的にQRコード決済を取り入れていきたいのなら、個人的には「利用してみた上で不要と思ったものから消していく」のがベストだろうと思います。どのアプリもインストール自体に大きなデメリットなし、かつ全部同じクレジットカードを紐づけても差し支えありませんしね。
ちなみに使い勝手の上で大きな差はありません。
(強いて言えば「PayPay」が有名な分、店員さんに伝わりやすいかも)
★ちなみに「LINE PAY」「メルペイ」といった決済アプリもありますが、こちらはクレジットカードとの紐付けができない(=チャージの分手間が掛かる)という点で若干使い勝手が異なります。
楽天ペイの使い方:まずは「楽天ペイ」アプリの準備から
先述の通り、楽天ペイのインストールにこれといったデメリットはありません。「上手に使えるか分からないけれど、とりあえず試してみよう」といった軽い気持ちでインストールして構わないでしょう。
…というわけで、実際に私もやってみました。
①楽天系のサービスを利用したことがあるなら、準備は簡単
私はiPhoneユーザーなので、まずはApple storeへ。「楽天ペイ」で検索すれば、すぐに見つかるかと思います(Androidユーザーでも大差ありません)。
▲Apple Storeより。このようにPayPayの方が先に表示された場合には、2番目の「楽天ペイ」アプリを選択します(インストールは無料です)。
アプリをインストールしたら「楽天ID」でログイン(もしくは新規登録)。位置情報の取得と利用規約への同意を済ませたら、すぐに以下のような画面が現れるかと思います。
▲楽天ペイ公式HPより
楽天系のサービスを利用したことがあるのなら、特にあれこれ確認を取られることもありません。利用できるようになるまでの準備に関して言えば、簡単だと思います。
★ただし
- そもそも楽天IDを持っていない場合
- 楽天IDとクレジットカードの紐づけが終わっていない場合(「楽天市場」等、楽天系のサービスをカード払いで利用したことがない場合)
には、各種登録手続きが必要となります。画面の指示に従い手続きをお済ませください。
②「楽天ペイ」にクレジットカードを紐づける(または紐付けカードを変更する)には
楽天市場などでクレジットカード払いを利用したことがあるのなら、自動的にそのカードが請求先として設定されるかと思います。
現在、請求が向かうカードに関してはアプリ内トップページから確認可能。これに問題が無ければ、次の過程に進んで構いません。
▲VISAカードを登録した例。実際には下4ケタのカード番号が表示され、どのカードを紐づけたか判断できるようになっています。
ただしもしも「支払に別のカードを使いたい」「古いカードの情報が掲載されている」といった場合には、クレジットカードの紐付けをやり直す必要があります。
その過程は以下の通り。
▲「楽天ペイ」トップメニュー。左上の「≡」をタップするとメニューが現れますので、その中から「設定」を選択。
▲「お支払元の設定」を選択。
▲楽天へのログインを求められます。
それが済んだら「クレジットカード情報」項目内の「確認・変更」ボタンをタップ。
▲あとは画面の指示に従ってカード情報を登録。必要な情報は紐付けたいクレジットカードの盤面に刻まれていることでしょう。
PayPayとは異なり、JCBやダイナース、アメックスカードも登録可能です。
紐付けカードには何を選んでも構いませんが、
を選ぶのが良いでしょう。
その他、紐付けカードの選択について詳しくは以下のページをご覧ください。
あわせて読みたい 「楽天ペイ」には楽天カードがベスト…とは限らない!場面別おすすめクレジットカード
★ちなみにすでに複数のカードを登録済みであれば、新しくカード情報を入力する必要はありません。
▲実際の選択画面。実際に利用できるのは「楽天カード(JCB、アメックス含む)」と「他社のVISAまたはMastercard」のみです。(今後増えていく予定)
★国際ブランド(VISA等)さえ付いていれば、デビットカードやプリペイドカードの紐付けも可能です。
あわせて読みたい 高校生でも使える、クレジットカードの代用品となるカードについて
<楽天スーパーポイント/楽天キャッシュを使った支払いも可>
「楽天ペイ」では各種支払いを「楽天スーパーポイント」「楽天キャッシュ」から済ませることが可能です。
「楽天キャッシュ」はまだなじみが薄いものの、こちらは楽天グループの提供する電子マネーですね。今のところは「ラクマ」の売上、もしくは個人間送金により手に入れることになるかと思います。
(クレジットカードからのチャージも可能ですが、個人間送金を行う場合を除きこれを実行する意味はない)
ポイントまたは楽天キャッシュから支払いを行うためには、トップメニューより「すべてのポイント/キャッシュを使う」横の「設定」箇所をタップ。
その後に表示される画面から、簡単に設定を済ませられます。
シチュエーション別!「楽天ペイ」を使った支払方法
お手持ちのカードを「楽天ペイ」に紐づけ、トップページからカード番号の下四桁を確認できたなら、「楽天ペイ」の利用準備はすでに完了しています。
ここからは各加盟店、あるいは個人間で「楽天ペイ」を使う方法について、簡単に解説していきます。
CHECK実店舗(ローソン)での支払方法
CHECKインターネットショップでの支払方法
CHECK個人間での送金方法
①実店舗での支払方法:実際にローソンで支払ってみた
実際に近所の加盟店、「ローソン100」に行ってきました。
(その他ナチュラルローソンなどの派生店でも、楽天ペイを利用できます)
アプリ内にも案内がある通り、実店舗での決済は「楽天ペイで」と伝え、トップページのQRコードを店員さんに提示するだけ。
ローソンの場合はレジについているバーコードリーダーで画面に表示されているバーコード(横長のもの)を読み取り、認証に掛かるのが1秒程度。すぐに決済は完了します。
▲レシートには「ラクテンペイ」の記載があります。
とまあ、上手くいけばよいのですが……。
同じお店で3回「楽天ペイ」使ってみたところ、店員さんの反応は以下のようなものでした。
- 「はい、どうぞ」(問題ナシ)
- 「あー、楽天ペイ…?えーと、これですね、…あ、バーコードか。はいどうぞ。」(問題ナシ)
- 「はい、お願いします」(使わないはずの電子マネー決済機が光る)
「楽天ペイなんですが……(楽天)Edyじゃなく」
「えっ?ああ、すみません!えっと…すみません、○○さん~(別の店員さんを呼ぶ)」
といったかんじで、まあ端的に言うと店員さんにイマイチ浸透していない模様。
(都市部のコンビニだとまた違うかもですが、都市部は都市部で外国人の店員さんに通じるか、等の問題もありそう)
正直なところ、ちょいちょいこんなやり取りを挟むくらいなら普通にクレジットカード払いをした方がよほどスムーズかと思いますが……。
このあたりはお店ごとの教育などによっても変わってくるでしょうから、実際に何度か「楽天ペイ」を利用してみて、問題なさそうならそのまま利用し続ける、という方向で行くのが無難かと思います。
(私は現在、このローソンでは楽天ペイに懲りて普通のクレジットカード払いを使っていますが……)
★スマートフォンの画面が割れていると上手くバーコード(QRコード)を読み取れず、支払いを完了できない可能性があります。
★楽天ペイではなく「PayPay」を使った際ではありますが、「店員さんが背後の棚からiPadを引っ張り出して起動、アプリを起こしてカメラ機能を使いQRコードを読み取る」という非常に手間の掛かる対応を取られたことがありました。明らかに普通のカード払いより時間が掛かる上、ちょっと申し訳ないまであります。
(しかもこのときはiPadの充電が切れていたようで、立ち上がりを待つ羽目に)
正直「楽天ペイ」はじめQRコード決済サービス、利用するお店や店員さんによって使い勝手が違いすぎます。
現状あなたの利用するお店で「楽天ペイ」をスムーズに利用できるかは、実際に決済してみるまで分からない、と言わざるを得ないでしょう。
★一部のお店(主に個人経営の、比較的小さなお店)では「アプリ側でQRコードを読み取り決済を行う」方法が採用されている場合があります。
この場合はトップメニューから「QRコード読み取り」ボタンをタップ、カメラ機能を使いQRコードを読み取ればOKです。
こういったお店であれば、チェーン店のように支払いに難儀する可能性は低いでしょう。
②オンライン加盟店での支払方法:実際にDMMで支払ってみた
類似アプリと比べた楽天ペイの、最も大きなアドバンテージが「オンライン加盟店が多い」という点。何よりオンライン決済であれば店員さんの対応にやきもきする必要もありませんので、むしろこちらが楽天ペイの主戦場となるかもしれませんね。
「楽天ペイをインターネット上で使う」ことはちょっとイメージしにくいかもしれませんが、基本的には「楽天での登録情報を使い、楽天以外で買い物ができ、ついでにポイントも貯まる」と考えていただければOKです。
というわけで、実際にやってみました。
今回利用したのはDMMのポイントチャージですが、どの加盟店を利用する場合にも大差ありません。
(早い段階で、楽天のHPにて手続きを行うことになるため)
▲支払方法から「楽天ペイ」を選びます。
▲チャージ額を選択後の画面。ここで「楽天IDでお支払い」を選択。
▲楽天IDへのログイン画面。
▲ログイン後の確認画面。
決済によっては楽天スーパーポイントや楽天キャッシュ(楽天の電子マネー)を利用できないようですね……。
支払い内容を確認したら「注文確認画面へ進む」を選択します。
▲セキュリティコードの入力を求められます。しかし……。
▲正しいセキュリティコードを入力しているはずなのに弾かれる結果に。
どうやら原因は「支払先に設定した楽天カードに、3Dセキュア認証用のパスワードを設けていなかった」ことにあったようで、楽天カード側でパスワードの設定を済ませたところ先の画面に進むことができました。
(3Dセキュア認証……クレジットカード盤面に記録されていない任意のパスワードを設定することで、安全性を高めるシステム。各クレジットカードの会員ページなどで設定可)
この仕様上、オンライン決済で「Kyash」を経由することはできません。
(Kyashには3Dセキュア認証システムが導入されていないため)
▲Mastercardの3Dセキュア認証画面。クレジットカード会社のインターネットサービスなどで設定した、任意のパスワードを入力します。
▲5秒だけ表示されるクッションページ。
▲決済完了です。
▲チャージしたポイントはゲーム等への課金の他、DMM英会話の支払い等にも使えます。
おそらく普段からインターネットショッピングを利用されているのなら特に困ることも無いかと思います。
もし「正しいセキュリティコードを入力しているはずなのに弾かれてしまう」といった場合には、お手持ちのクレジットカードの会員サービス等から、3Dセキュア認証用のパスワードを設定してみてくださいね。
③【2019年3月~】「楽天キャッシュ」を使った個人間送金
2019年3月より、楽天ペイは「楽天キャッシュ」という電子マネーを通しての個人間(アプリ間)送金が可能となっています。居酒屋などを利用し、ワリカンする場合には勝手が良いですね。
(ただしお金の送り手も受け取り手も「楽天ペイ」を利用している必要がありますが)
今のところ「楽天キャッシュ」の入手方法は「クレジットカードからのチャージ」「ラクマの売上」(または個人間送金による受け取り)に限られます。
送金を行う場合には、トップページ中央より「送る」項目を選択。
「チャージ」を押せば、登録済みカードから任意の金額(1,000円以上)を「楽天キャッシュ」に振り替えられます。
チャージが済んだら「楽天キャッシュを送る」ボタンをタップ。
スマートフォン内の連絡先を楽天ペイに取り込み、送金することもできるようですね。
ここでは「同期しないで送る」を選択してみました。
(「一覧にいない人に送る」でも同じ画面が表示されるようです)
こちらを利用すると、「タップすれば楽天キャッシュがもらえるURL」が作成されるようですね。あとはLINEなりメールなりSMSなりで相手方にURLを送付、お金を受け取ってもらえればOKです。
有効期限が3日間と短くなっている点についてはあらかじめご承知おきください。
(受け取られなかった楽天キャッシュは送り手に還元されます)
「楽天ペイ」に関するよくある質問と回答
最後に、「楽天ペイ」に関するよくある質問をまとめました。
①個人間送金以外で「楽天キャッシュ」を使うメリットはありますか?
「楽天キャッシュ」はラクマの売上、またはクレジットカードからチャージし加盟店での決済に使うことができますが……。
ラクマの売上であればまだしも、わざわざクレジットカードから「楽天キャッシュ」を経由し、加盟店の支払いに充てるメリットは今のところありません。
ただ、今後「楽天キャッシュの支払いでポイントX倍」といったキャンペーンが開かれる可能性は十分に考えられますね。
その場合にはすべての支払いを「楽天キャッシュ」経由で行いたいところです。が、今のところは特に気にしなくてよいでしょう。
②楽天ポイントはどのタイミングでもらえますか?また、有効期限はありますか?
公式HPによると「注文確定日の翌々月2日~5日頃に確定ポイントが付与されます」とのこと。後払い式のクレジットカード利用が前提となる都合上、決済~ポイント付与までにはそれなりの時間が掛かります。
また「楽天スーパーポイント」の利用期限は原則「最後にポイントを獲得した月を含めた1年間」なので、継続的に「楽天ペイ」含む楽天のサービスを使っていればポイントが失効することはありませんが……。
キャンペーン等でもらえるのは利用期限の短い「期間限定ポイント」であることが多いため、これについては注意が必要です(利用期限はキャンペーンによって異なります)。
★現在のポイント数は「楽天ペイ」トップメニューから、通常ポイント・期間限定ポイント別に確認可能です。
③楽天Edyとの違いは何ですか?
「楽天Edy」は「かざすだけ」決済対応、主に実店舗で使える「電子マネー」です。Suicaやnanacoに近いものですね。スマートフォン上のQRコードを読ませて決済を行う「支払手段」である「楽天ペイ」とは根本的に異なります。
ちなみに2019年3月のアップデートで「楽天ペイ」と「楽天Edy」のアプリが統合された……等と発表されていましたが、実際のところ「対応端末で楽天Edyのボタンをタップすると、楽天Edyのアプリが開くだけ」の機能(と読んでいいのかも微妙ですが)となっているようです。
▲楽天ペイ・アプリ内ヘルプより
そのうち本当に統合してくれれば良いのですが、あまりにシステムが違いすぎるのと、スマートフォン端末側の事情が絡んでくることから道は険しそうですね……。
④利用限度額はありますか?
公式HPによると1回あたりの利用上限額は最大50万円、しかしこれは楽天の会員ランクによって左右されるとのこと。
しかし会員ランクごとの利用上限額は公開されておらず、現状自分の利用限度額すら確認できない状況です。正直かなり不親切ですよね……。
このため現状、高額決済を行う場合には「とりあえず楽天ペイを試していて、ダメそうなら通常カード払い」等で対処する他なさそうです。
★コンビニでの決済は会員ランクにかかわらず、1回あたり「4,000円」が上限額となります。
★紐づけたクレジットカードが利用上限額に達した場合、楽天ペイも利用できなくなります。
まとめ
電子マネー払い等に比べると決済に手間が掛かりやすいが、無条件でポイントが上乗せされるのが最大の特徴
★PayPayと比べた利点は「インターネット上の加盟店の多さ」。
一方、実店舗の加盟店ではPayPayに劣る
★正直今のところ普及率が高いとは言えず、QRコード決済を利用したばかりに余計決済に時間が掛かることも……。
スムーズに利用できるかどうかは、どうしてもお店や店員さん次第となりがち
★インターネット上の加盟店であればほぼデメリットなく利用可。セキュリティコードの入力箇所で弾かれてしまう場合には、3Dセキュア認証の再確認を!
→今後継続的に「楽天ペイ」を利用していくかは、「実際に何度か使ってみて決める」のがベスト。使い勝手はお店の対応や加盟店の利用機会に左右されるが、通常カード払いよりおトクな決済方法であることは間違いない
電子マネー決済などに比べると、イマイチ普及しているとは言い難いQRコード決済。
オンラインショッピングであれば無問題ながら、実店舗で便利に利用できるかは運任せとなりがちですが……。
単なるクレジットカード払いよりおトク、かつ特にインストール自体にデメリットが無いことから、「軽い気持ちでトライし、継続利用していくかはその後に決める」のが得策かと思います。
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