1分で分かる!三井住友カードプラチナプリファードを作るべきはどんな人?
「プラチナカードながら高還元らしい、<三井住友カードプラチナプリファード>が気になる。
大手の安心感と高還元を両立できるなら、申込みを検討したいところだけれど…」
2020年9月より発行開始の「三井住友カードプラチナプリファード」は、一言で言うと還元率特化のプラチナカード…というより「ゴールドカード+α」と考えた方が良さそう。
プラチナカードらしいサービスを期待すると、少し肩透かしを食らうかもしれません。
…が、年間決済額が高額な方、特に外貨決済の機会が多い方にとっては、メインカードの筆頭候補となってくれるポテンシャルを持っています。
今回はそんな「三井住友カードプラチナプリファード」について、その基本情報やライバルカードと比べたメリット・デメリットを分かりやすくまとめました。
読み進めて頂ければ、今のあなたがこのカードへ申し込むべきか否かが分かります。
三井住友カード プラチナプリファード
年会費 | 33,000円(税込) | ETC 年会費 | 500円+税 |
---|---|---|---|
国際 ブランド | ![]() | 還元率 | 1.00%~10.00% |
- カード利用額次第で年会費以上の還元も可能
- 海外旅行傷害保険、国内旅行傷害保険、お買物安心保険、国内空港ラウンジ
◎家族カード有り
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目次
1分で分かる!「三井住友カードプラチナプリファード」を作るべきはどんな人?
結論から言うと、「三井住友カードプラチナプリファード」は人を選ぶクレジットカード。
そしてこのカードへの入会が向いている方の条件をまとめると、大体以下のようになります。
- 年間決済額が高額(300万円~)
特に外貨決済の機会が多いと◎ - 自分で航空券などを取得する機会はない
- コンシェルジュ以外の「プラチナらしいサービス」にさほど興味はない
┗海外空港ラウンジサービスなど
もちろん大手「三井住友カード」社発行であることなどを重視するのなら、上の条件に該当せずともこのカードへの申込みを進める意味がありますが…。
基本的に「三井住友カードプラチナプリファード」は、上に該当するような「シンプルな特典やサービスに期待する、高額決済者」向けとなります。
プラチナカードらしい優待やステータス性を重視するのなら、同社「三井住友プラチナカード」はじめとするその他のカードを選んだ方が良いでしょう。
「三井住友カードプラチナプリファード」基本情報と他カードと比べたメリット・デメリット
ここからは「三井住友カードプラチナプリファード」への申込みを検討しているあなたのため、同カードについてもう少し詳しく解説を加えさせて頂きます。
①特性は一言で言うと「高還元ゴールドカード+コンシェルジュ」
「三井住友カードプラチナプリファード」の基本情報をまとめると、以下のようになります。
年会費 | 33,000円 |
---|---|
基本還元率 | 1.0% |
国際ブランド | VISA |
利用可能枠 | 150万円~500万円 |
付帯保険 | 海外旅行保険 (最高5000万円/家族特約あり) 国内旅行保険 (最高5000万円) ショッピング保険 (最高500万円) |
その他(ポイント関連) |
|
その他(ポイント関連以外) |
|
ご覧の通り、特徴的なのは各ポイントサービスの充実。
基本還元率の「1.0%」自体が、通常の三井住友カードの還元率の2倍に相当するのですが…。
これに各特典が加わることを考えると、「三井住友カードプラチナプリファード」は高還元特化の上位カードと見なして良いでしょう。
…が、上位と言っても「プラチナ」らしい特典はVISAのコンシェルジュサービス程度に留まります。
サービス内容を加味すると、「三井住友カードプラチナプリファード」はその名に反し、「高還元ゴールドカードにコンシェルジュサービスが付いたもの」と考えておいた方が良さそうですね。
海外空港ラウンジサービス、充実のグルメ特典などを希望するのであれば、他のカードを選んだ方が良いでしょう。
とは言えこれは悪いことばかりではなく、「余計なサービスが無い代わり、年会費が抑えられている」と考えることも出来るかと思います。
(参考:三井住友プラチナカードの年会費は55,000円)
②このカードを最も活用しやすいのは「外貨での決済機会が多い」方
さて、高還元特化の「三井住友カードプラチナプリファード」ではありますが…。
その特典の中でも特に他社カードとの差別化点となり得るのが、「外貨での決済時、還元率+2%(計3%)」というもの。
決済の際には2%(税込2.2%)の事務処理手数料が発生するとは言え、VISA(またはMastercard)を使うのならどこのカード会社でも条件は同じです。
単純に、「外貨決済時、事務処理手数料を加味しても損をしない」というのは「三井住友カードプラチナプリファード」を選ぶ上で大きなポイントと言って良いでしょう。
参考:三井住友ゴールドカード/プラチナカードの場合、外貨決済時の実質還元率は「-1.7%」
(通常0.5%還元-事務手数料2.2%)
③年間利用額100万円ごとに+1万ポイント、年間利用額400万円~なら年会費を超える還元が保証
「三井住友カードプラチナプリファード」では、年間利用額100万円ごとに10,000ポイント(10,000円相当)が還元されます(上限40,000ポイント)。
このカードの年会費は33,000円ですから、この特典だけでも、
- 年間決済額が300万円台なら9割
- 年間決済額が400万円~なら満額+α
の年会費の元を取れる計算になりますね。
コンシェルジュが付いているようなクレジットカードにおいて、「ポイント還元で年会費の元が取れる」ものは貴重です。
特にこの特典を活かしやすい、年間カード利用額300万円~の方は、「三井住友カードプラチナプリファード」の取得メリットも大きいと言って良いでしょう。
④その他のポイントサービスも他の「三井住友カード」に比べ圧倒的に優秀
他にも「三井住友カードプラチナプリファード」では、同社の他カードに無いポイント特典が用意されています。
中でも大手コンビニや百貨店、ドラッグストアなどをはじめとする「プリファードストア」(プラチナプリファード特約店)の存在は大きいですね。
プラチナプリファード | ゴールド プラチナ | |
---|---|---|
基本還元率 | 1.0% | 0.5% |
大手コンビニ還元率 | 3.0% | 2.5% |
大丸松坂屋 | 3.0% | 1.5%※ |
阪急百貨店 阪神百貨店 | 3.0% | 0.5% |
マツモトキヨシ | 2.0% | 0.5% |
ENEOS | 1.5%※ | 1.0%※ |
「プラチナプリファード」は元のポイント還元率が同社他カードに比べ高い上、同社他カードが使える優待も同様に利用可能。
(事前エントリーが必要な「ココイコ!」とネットショッピング優待が該当)
少なくともポイントサービスに関して言えば、他の「三井住友カード」の追随を許さないとまで言って良いだろうと思います。
CHECK三井住友カード公式HP「プリファードストア(特約店)一覧」
⑤VISAのコンシェルジュはインターネットやメールを通した依頼にも対応
三井住友カード社が提供するサービスこそ、ポイント還元面を除けばゴールドカード相当の「三井住友カードプラチナプリファード」ではありますが…。
こちらは「VISA」基準ではプラチナカード相当。ということで、このカードではVISA・プラチナ・コンシェルジュ・センター(VPCC)はじめとするいくつかの「VISA」提供プラチナ特典を利用可能となっています。
内容はその他のVISAプラチナカードと共通ではあるのですが、その大きな特徴として挙げられるのは「インターネット/メール相談対応のコンシェルジュサービス」でしょうか。
電話を使わずとも、希望に応じたお店屋サービスの予約・相談ができるというのは、「VISAプラチナ」ならではの利点と言えそうです。
CHECKVISA公式HP「24時間365日対応のコンシェルジュ・サービス」
★その他の「VISA」提供プラチナ会員特典については、以下の公式HPをご覧ください。
CHECK三井住友カード公式HP「Visaカード会員さま向けプロモーション」
「三井住友カードプラチナプリファード」以外のカードが向いているのはどんな人?
「ポイント還元特化+コンシェルジュサービス付き」ということで、大手の上位カードでありながらコストパフォーマンスに優れる「三井住友カードプラチナプリファード」…ではありますが、もちろんこのカードへの申込みが「向いていない」方もいらっしゃいます。
ここからは、「プラチナプリファード」以外の申込み先を選ぶべき方についてお話しさせて頂きましょう。
①航空券取得の機会があるなら、航空会社提携カードの方が高還元となりやすいかも
もしもあなたが航空券、特に国際線搭乗券の取得機会があるのなら、やはり優先されるのは航空会社提携カードとなるでしょう。
例えば同じ「三井住友カード」社発行の「ANAワイドゴールドカード」(年会費15,400円)は、マイルを国際線搭乗券に交換する場合、実質還元率が4%以上に上ることも珍しくありません。
その他、
- 航空券購入時のマイル優待
- 約2万円の年会費差
などを考慮すると、いくら「プラチナプリファード」であっても分が悪いと言わざるを得ないでしょう。
★「ワイドゴールドカード」にコンシェルジュ特典は付きませんが…。
これを惜しく思うのであれば、プラチナプリファードよりも「ワイドゴールド+コスパ特化型プラチナカード」(セゾンアメックス等)の組み合わせが優先されそうです。
(セゾンアメックス等の方が年会費が安く、プラチナらしい会員特典も多いため)
②ステータス性の意味では他社カード等の方に軍配が上がる
「三井住友カードプラチナプリファード」は、一応大手カード会社の上位カード…ではあるのですが、正直なところ「パッと見のステータス性」の方面では微妙と言わざるを得ません。
![]() | ![]() |
カードデザインは決して悪くありませんし、「何だかよく分からないけどすごいカード」に見えなくもないとは思いますが…。
どうしても「クレジットカードのステータス性」に期待するのなら、「アメックス」「ダイナース」「JCB・ザ・クラス」といった有名カードの取得を狙いたいところではあります。
③「プラチナらしい」トラベル特典などに期待するなら、目的に応じたカードを選びたい
先にも触れた通り、この「プラチナプリファード」には「コンシェルジュ」除く「プラチナカードらしい特典」がほとんど用意されていません。
一応VISAが提供するプラチナ特典が無いではないのですが…。
国際線利用時の手荷物配送特典が「優待」止まり(Mastercardであれば2つまで無料)であること等を考えると、こちらも微妙と言わざるを得ないでしょう。
- 無料海外空港ラウンジサービス
- 国際線利用時の手荷物配送の無料化
- その他空港パーキング優待等
といった「プラチナカードらしい特典」に期待するのであれば、
といった他社プラチナカードへの申込みも併せて検討したいところです。
プラチナプリファード | セゾンアメックス | |
---|---|---|
券面 | ![]() ![]() | ![]() |
年会費 | 33,000円 | 22,000円 |
基本還元率 | 1.0% | 0.5% (通常) 2.0%~ (JALマイル換算時) |
国内空港ラウンジ | 無料 (同伴者は有料) | |
海外空港ラウンジ | なし | 何度でも無料 (プライオリティ・パス) |
国際線 手荷物配送 | 優待のみ | 1個まで無料 |
その他の一方との差別化点 |
|
|
「プラチナプリファード」の審査難易度はどれくらい?
さて、「プラチナプリファード」のメリット・デメリットを踏まえた上でこのカードへの申込みを決めたなら、そのまま公式HPから手続きを進めて頂いて構いません。
入会の流れは一般的なものですので、こういった上位カードへの申込みを検討している方への解説は不要でしょう。
…が、ここで気になるのはやはり審査難易度。そしてこちらのカードは発行開始から日が浅いということもあり、審査難易度の方面では未知数と言わざるを得ないのですが…。
先述の通りこのカードの「三井住友カード」側が提供するサービスはゴールドカード相当。
利用限度額こそ最低150万円と高いものの、ゴールドカードと比べそこまで審査難易度に違いがあるとは思えません。実際、口コミなどを見ているとゴールドカードホルダーの方の切り替えはかなりの割合を占めているようですね。
新規で「三井住友ゴールドカード」へ申し込むにあたっての必要年収目安は400万円程度~。すでに「三井住友カード」会員であるなら、もう少し低い属性でも十二分に審査通過を狙えるだろうと思います。
★ちなみに1枚のカードの審査に落ちてしまうことに大したデメリットはありませんので、審査通過が微妙な状況なら「ダメ元」で申し込んでみるのも悪手ではないでしょう。
「三井住友カードプラチナプリファード」のまとめ
- 「三井住友カードプラチナプリファード」は、一言で言うと「コンシェルジュサービスが付いた高還元ゴールドカード」。
特に年間決済額が高額(300万円~、外貨利用機会があるとなお良し)なら利点は大きい - 一方で、「コンシェルジュ以外のプラチナらしいサービス」(海外空港ラウンジサービス等)に期待したい場合などには他社プラチナカードの優先度が高くなる
良くも悪くもシンプルなサービスが特徴的な「三井住友カードプラチナプリファード」。
年会費は3万3000円と決して安くはありませんが、これに相当するメリットを見出せたなら、メインカードとして十二分に活躍できる1枚になってくれることでしょう。
三井住友カード プラチナプリファード
年会費 | 33,000円(税込) | ETC 年会費 | 500円+税 |
---|---|---|---|
国際 ブランド | ![]() | 還元率 | 1.00%~10.00% |
- カード利用額次第で年会費以上の還元も可能
- 海外旅行傷害保険、国内旅行傷害保険、お買物安心保険、国内空港ラウンジ
◎家族カード有り
年会費 | 33,000円 |
---|---|
基本還元率 | 1.0% |
国際ブランド | VISA |
利用可能枠 | 150万円~500万円 |
付帯保険 | 海外旅行保険 (最高5000万円/家族特約あり) 国内旅行保険 (最高5000万円) ショッピング保険 (最高500万円) |
その他(ポイント関連) |
|
その他(ポイント関連以外) |
|