1分で分かる!「三井住友カードナンバーレス」のメリット・デメリット:安心の代償って?
「普段の決済をキャッシュレスにするためにクレジットカードを作りたい。
けれどどうしても、不正利用が心配で…」
そんな不安を抱える方のために、新しく発行開始された「三井住友カードナンバーレス」。
名前の通り番号の書かれていないこのカードを選べば、不正利用のリスクを大きく軽減可能です。
…が、安心して利用できる一方で、基本の還元率自体は微妙かも。
今回はそんな「三井住友カードナンバーレス」について、他社カードや同社カードと比べた際のメリット・デメリットを分かりやすくまとめました。
読み進めて頂ければ、今のあなたがこのカードを作るべきかどうかが分かります。
三井住友カード ナンバーレス
年会費 | 永年無料 | ETC 年会費 | 500円+税 |
---|---|---|---|
国際 ブランド | ![]() ![]() | 還元率 | 0.5~5.0% |
- ナンバーレス・アプリ管理で安心安全
- コンビニ3社・マクドナルドでポイントが+2%還元
- タッチ決済ならさらに+2.5%還元
- 選んだ3店でいつでもポイント+0.5%還元
◎家族カード有り
目次
1分で分かる!あなたは「三井住友カードナンバーレス」を選ぶべき?
「三井住友カードナンバーレス」の特徴を簡単にまとめると、以下のようになります。
- 一般的な「三井住友カード」と違い、完全年会費無料
- 「カード番号記載なし」だから、仮にカードを盗まれても一般カードより不正利用されにくい
- カードの利用状況はアプリ通知ですぐ確認できるから、仮に不正利用されても気付きやすい
- 「三井住友カード」社のセキュリティシステムやアフターサービスは業界トップクラス
- 大手コンビニ、マクドナルドでいつでも最大5%還元
- ただし基本の還元率自体は0.5%と高くはない
一言で言えば、三井住友カードナンバーレスは安全性特化のクレジットカード。
「どこで使っても高還元」であることを最重視するなら、このカードより良い申込み先候補が多く存在しますが…。
あなたが決済方法を選ぶ上で、「セキュリティ」「安心感」を重視するのなら、最適なクレジットカードと言って良いだろうと思います。
年会費 | 完全無料 |
---|---|
国際ブランド | VISA/Mastercard |
基本還元率 | 0.5% (Vポイント) |
付帯保険 | 最高2000万円の海外旅行保険 (詳細公式HP) |
電子マネー | Apple Pay(iD) Google Pay(iD) |
申込み条件 | |
満18歳以上(高校生は除く) | |
その他 | |
|
★ちなみに「カードレス」ではなくあくまで「ナンバーレス」、つまり「カードはあるが番号が書かれていない」だけですので、実店舗での決済(カード払い)は通常通り行えます。
「三井住友カードナンバーレス」一般カードに無い3つのメリット
ここからは「三井住友カードナンバーレス」についてもっと詳しく知りたいというあなたのため、まずはその利点について解説させて頂きます。
①最大の特徴はやはり「セキュリティ」、不正利用のされにくさ+発見しやすさは業界随一
「三井住友カードナンバーレス」の特徴は、やはり名前通りの「ナンバーレス」。
というのもこのカードには表を見ても裏を見ても、カード番号が書かれていないんですね。
さて、クレジットカード決済におけるパターンは以下の5通りですが…。
- 実店舗でカード決済(暗証番号入力なし・サインなし)
- 実店舗でカード決済(サインあり)
- 実店舗でカード決済(暗証番号入力)
- ネット決済
カード番号入力+セキュリティコード入力 - ネット決済
カード番号入力+任意のパスワード入力(3Dセキュア)
ナンバー記載のないこのクレジットカードであれば、少なくとも(3)~(5)の方法を使った不正利用を防ぐことができます。
特に一般カードとの差別化点と言えるのは(4)の項目でしょうか。
「お店の人にカード番号を控えられ、勝手にネットで使われる」といった可能性をゼロにできるのは、大きな差別化点と言って良いでしょう。
もちろん、
- カード自体を盗まれ、実店舗で使われる
- インターネット上で入力したカード情報が何らかの形で流出する
といった方法による、不正利用の可能性自体をゼロにできるわけではありませんが…。
三井住友カードのスマートフォンアプリ「Vpass」を使えば、カード決済のたびに通知を受け取ることも可能。
こういったシステムを使えば、仮に不正利用の被害に遭っても早い段階で気付きやすいはずです。
★カード番号が表記されていなくても、実店舗では問題なくクレジット決済が可能です。
実店舗決済の際、カード番号は必要ないからですね。
★ちなみに不正利用の被害に遭った場合には、三井住友カード社から全額補償を受けられます。
(家族等による不正利用時や暗証番号流出時などを除く)
CHECK三井住友カード公式HP「カード不正利用(不正使用)発生時の補償について」
カード番号がどこにも書かれていない、となると気になるのが「自分がインターネット決済をするときにはどうすればいいか」という点ですが…。
ご安心ください、あなたの「三井住友カードナンバーレス」に対応したカード番号は、同社のアプリ「Vpass」内で確認可能。
もちろんインターネット決済も問題なくこなせます。
ただし逆に言うとスマートフォンアプリ内に非常に重要な情報が記録されることになりますので、端末の管理には気を付ける必要があるでしょう。
★「Vpass」アプリには指紋認証やパスワードを使ったログイン設定が可能です。
スマートフォン紛失時のこと等を考えると、こういった対策を取っておけると良いですね。
②「三井住友カード」社の安心感はやはり高還元特化のカードとは段違い
続いて挙げられる「三井住友カードナンバーレス」の利点は、「三井住友カード社発行であること」そのもの。
こちらは言わずと知れた大手クレジットカード会社ですが…。
- 不正利用を監視するための、24時間体制のセキュリティシステム
- 入会後のアフターサービス、オペレーター対応
といった面では業界トップクラスと言って差し支えありません。特にカスタマーサービスについては、2018年の世界大会で銀賞を受賞しているという折り紙つきですね。
実際、高還元に特化したようなクレジットカードを発行する流通系カード会社の口コミなどを見ると「オペレーター対応が酷い」「オペレーターの知識が利用者を下回っている」といった評判も聞かれますが…。
さすがに三井住友カードの場合はそういった悪評も滅多に聞かれません。
(twitter等で「(カード会社名) オペレーター」といったワードで検索してみると違いが分かりやすいです)
「カード発行後も安心して使える」という点は、三井住友カード社のような大手を選ぶ上で大きなメリットと言えるでしょう。
③大手コンビニ・マクドナルドでいつでも最大5%還元
先にも触れた通り、基本の還元率自体は決して高いとは言えない「三井住友カードナンバーレス」。
ですが、
- セブンイレブン
- ローソン
- ファミリーマート
- マクドナルド
という4店においては、いつでも2.5%または5%相当の還元を受けられます。
通常カード決済 | 0.5%還元 |
---|---|
大手コンビニまたはマクドナルド決済 | +2.0%還元 |
セブンイレブン、ローソンまたはマクドナルド※でVISAまたはMastercardのタッチ決済 | +2.5%還元 |
→合計で5%還元 |
計5%還元を受ける条件は、VISAまたはMastercardのタッチ決済の利用。
「三井住友カードナンバーレス」には標準装備の機能となります。
欠点を挙げるとすれば、この決済方法自体がマイナーで店員さんに通じにくい可能性があることですが…。
セブンイレブン、ローソン、マクドナルドはいずれもVISA/Mastercardのタッチ決済対応ですから、声を掛けてみて損はないでしょう。
(決済時に「VISAのタッチ決済」または「Mastercardコンタクトレス」で、とお伝えください)
ちなみに5%還元というのは業界全体で見ても非常に稀な数字であり、年会費無料カードの特典としては破格と言えます。
CHECK三井住友カード公式HP「いつもの利用でポイント最大5%還元!」
★ただしあんまり破格な内容なので、この決済方法の利用者が増加した際には特典内容の改悪も懸念されます。使えるうちに使っておきましょう。
★通常カード決済、またはApple Pay(iD)利用時の還元率は2.5%相当となります。
★その他、
においてもポイント優遇を受けられます。
詳細については上の公式HP情報をご覧ください。
ただし「どこででも使える高還元カード」をお探しなら、他社カードを選んだ方がいいかも
一般カードより安全に、安心して利用できる上、コンビニやマクドナルドで破格の優遇を受けられる「三井住友カードナンバーレス」。
ですがすべてのクレジットカードユーザーに、このカードの選択を勧められるわけではありません。
①基本還元率は0.5%と決して高くはない
「三井住友カードナンバーレス」最大のデメリットと言えるのは、やはり0.5%という基本還元率。
JALカード | 実質還元率2%~ ※マイルを航空券に交換する場合、かつ「ショッピングマイル・プレミアム」加入時 |
---|---|
リクルートカード | 還元率1.2% |
楽天カード ヤフーカード オリコカード | 還元率1.0% |
「どこで使っても高還元」なクレジットカードをお探しであれば、まず他社カードを選んだ方が良いでしょう。
★同じく三井住友カード社が発行するカードに関して言えば、
あたりが高還元となります。
②ポイントの分散を気にしないならコンビニ・マクドナルド専用カードとして使うのもアリか
基本還元率こそ決して高くない「三井住友カードナンバーレス」ですが…。
先にも触れた通り、大手コンビニ・マクドナルドにおける5%還元は破格の内容。
またこのカードは年会費無料ということもあり、「高還元を受けられるお店」(+セキュリティを意識したい場面)でのみこのカードを使うという方法も十分視野に入ります。
もちろんポイントの分散は少し気になるところではありますが、これさえ問題にならないのなら「コンビニ・マクドナルド用のサブカード」として「ナンバーレス」カードを使うのもありでしょう。
また、流通系カード(楽天カードなど)に比べればビジネスの場所などでも利用しやすいでしょうから、そういった意味でもこのカードを持っていて損はありません。
「三井住友カードナンバーレス」はじめとする三井住友のプロパーカード(非提携カード)では「Vポイント」というポイント制度が敷かれています。
(2020年6月より旧「ワールドプレゼント」から移行)
一般加盟店で貰える「Vポイント」は、「決済額200円につき1円相当の1ポイント」。
貯めたポイントはタッチ決済の他、カードの支払い充当や任意の商品との交換に利用可能となっています。
CHECK三井住友カード公式HP「Vポイント」
年会費有料の「三井住友カード(クラシック)」との違いは何?
さて、実のところこれまで解説した、
- 大手ならではの安心感
- Vpassアプリで不正利用の早期発見可
- コンビニ、マクドナルドで最大5%還元
…といったメリットは、三井住友カード社のその他のプロパーカード(非提携カード)にも共通します。
ということで、同社の最もスタンダードな「三井住友カード」(旧三井住友VISAクラシックカード)と、ナンバーレスカードを比較してみました。
ナンバーレス | 三井住友カード(旧クラシックカード) | |
---|---|---|
カードフェイス (VISAの場合) | ![]() ![]() | ![]() ![]() |
カード番号 | アプリで確認 | 裏面に記載 |
基本還元率 | 0.5% (Vポイント) | |
年会費 | 完全無料 | 年1,375円 |
利用可能枠 | ~100万円 | ~80万円 |
海外旅行保険 | 上限2000万円 (詳細公式HP) | |
国内旅行保険 | なし | |
ショッピング保険 | なし | 年100万円まで ただし海外、分割、リボのみ対象 |
iD | ApplePay GooglePay | カードにiD機能搭載 ApplePay GooglePay |
その他 | コンビニ、マクドナルドで最大5%還元 その他ポイントサービスは共通 |
…正直なところ、特に希望が無ければ「ナンバーレス」の方を選んで良いだろうと思います。決め手はやはり年会費ですね。
- iD(VISAやMastercardよりは普及しているタッチ決済)機能がカードそのものに付いている
- ショッピング保険(ただし限定的)
といった、旧クラシックカード側の利点がないわけではありませんが…。
ApplePay/GooglePayの普及やショッピング保険の対象の狭さを考えると、今あえて、年会費を支払ってまで旧クラシックカードを選ぶ利点は薄そう。
★ただしあなたが25歳以下であるなら、基本還元率が2倍(1%)となる「三井住友デビュープラスカード」(年会費無料)への申込みをご検討ください。
最短5分でクレジット決済可能!「三井住友カードナンバーレス」取得の流れ
クレジットカードを使えるようになるのは原則として「カードが届いてから」。
…ですが「カード番号をアプリで確認する」という制度を導入している「三井住友カードナンバーレス」であれば、即日どころか申込みから最短5分でインターネット決済が可能となります。
三井住友カードナンバーレス 利用の流れ
支払い用口座の登録
(5分~10分)
※毎日9時~19時半
電話認証
カード番号を確認し決済可能に
今すぐインターネット決済を利用したい、という場合、こちらは嬉しい仕様と言えますね。
★ただし以下の場合は即時発行の対象外となりますのでご注意ください。
- 9時~19時半以外の時間帯の申込み
- 個人事業主の申込み
- 職業が複数ある
- インターネット上で支払い用口座登録が出来ない(金融機関メンテナンス時含む) 等
該当する場合には、通常の三井住友カード社の発行手続き(最短翌営業日発行、早ければ1週間後にカード到着)が取られます。
TIPS:VISAとMastercardはどちらを選べばいい?
「三井住友カードナンバーレス」では、申込みの際に「VISA」「Mastercard」という国際ブランドのいずれかを選択可能。
…ではあるのですが、正直なところどちらを選んでも使い勝手に大きな差はありません。
- 見た目が気に入った方
- 現在持っているカードと重ならない方
といった理由で選んでしまって良いだろうと思います。
ちなみにVISA、Mastercardは日本国外においても問題なく利用可能です。
★とは言え地域によって普及率に差がありますので、海外で極力クレジット決済を行いたい場合にはVISAとMastercardの二枚持ちを推奨します。
この場合のサブカードは三井住友カードでなくても構いません。
「三井住友カードナンバーレス」のメリット・デメリットまとめ
- 「三井住友カードナンバーレス」はセキュリティ・安心感に優れたクレジットカード。
アフターサービスにも定評があるため、「安心してクレジットカードを使いたい」ならベストな選択肢の一つ - 基本還元率は微妙だが、コンビニやマクドナルドでは最大5%還元を受けられる。
サブカードとしての利用も視野に入るか - 年会費無料だが、通常の「三井住友カード(年1,375円)」と比べてもそこまで大きなデメリットは無い。
現行の同社一般プロパーカードの中では筆頭の申込み先候補と言える
年会費無料でありながら「セキュリティ・安心感」「特定店での還元率」に優れる「三井住友カードナンバーレス」。
「どこで使ってもおトクであること」より「信頼できること」あるいは「特定店で高還元を受けられること」を重視するのなら、ぜひ手に入れたいカードと言えるでしょう。
三井住友カード ナンバーレス
年会費 | 永年無料 | ETC 年会費 | 500円+税 |
---|---|---|---|
国際 ブランド | ![]() ![]() | 還元率 | 0.5~5.0% |
- ナンバーレス・アプリ管理で安心安全
- コンビニ3社・マクドナルドでポイントが+2%還元
- タッチ決済ならさらに+2.5%還元
- 選んだ3店でいつでもポイント+0.5%還元
◎家族カード有り
三井住友カードナンバーレスの基本情報
年会費 | 完全無料 |
---|---|
国際ブランド | VISA/Mastercard |
基本還元率 | 0.5% (Vポイント) |
付帯保険 | 海外旅行保険 (詳細公式HP) |
申込み条件 | 満18歳以上(高校生は除く) |
その他 |
|