楽天KCカードとは? KCカード・楽天カードとの違い

楽天KCカードとは? KCカード・楽天カードとの違い

この記事で分かること

☑楽天KCカードとはどんなクレジットカード?どんなメリットがあった?
☑KCカードとの違い。なぜ楽天KCカードになったのかの経緯
☑なぜ最近になって新規申し込みを打ち切ってしまったのか?
☑楽天KCカードの代わりとして使えるカードはどれか

楽天KCカード(ケーシーカード)といえば、派手な入会特典キャンペーンで一時期はかなり目立っていたカードですが…
なんと2016年の初めに受付が終了今ではもはや申し込めません!!! 

とはいえ、現行の楽天カードの方がポイント還元率は高いですし、使い勝手もKCカードより向上しているので、そちらを申しこめばいいだけの話ですけれど。

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それにしても、今ではほとんど情報もなくなってしまった楽天KCカードとはどのようなカードだったのか?楽天カードとの違いは?

申し込めなくなった今だからこそ逆に気になる、楽天KCカード・KCカードの詳細をここであらためて徹底解説いたします!

おまけの読み物として、買収劇に翻弄されたKCカードが受付終了となるまでの経緯も画像つきで説明します。もうKCカードがかわいそうで涙ながらには語れません…

【目次】

楽天KCカードとはいったいどんなカード?
 楽天KCカードは、かいつまんで書くとこんなカードでした
 なんで受付終了してしまったの?

楽天KCカードは申し込めないけど、楽天カードがあれば十分
 楽天KCカードと楽天カード、何が変わった?
 楽天カードの方が使いやすい、その理由

KCカードはなぜ楽天KCカードになったの? ~これまでの道のり~
 最初は九州ローカルだったKCカード
 KCカードが「楽天KCカード」に変わった理由、その歴史
 ヤフーグループへの吸収、そしてKCカードの終焉

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楽天KCカードとはいったいどんなカード?

 

楽天KCカードは、かいつまんで書くとこんなカードでした

楽天KCカードは、楽天傘下にある企業だった楽天KC株式会社が発行等を管轄していた、いわゆる「プロパーカード」でした。

主なスペックは以下の通り。

楽天KCカードってどんなカード?
ポイント還元率は0.5%

② 「点でうれしいプレゼントポイントの獲得が可能。
通称「点うれポイント」(「KCポイント」だった時期もあり)

→楽天スーパーポイントなどに(100ポイント単位で)等価交換できる

→「P割」という制度を通して、ポイントをキャッシュバック(支払いへの充当)に使う手もあり

③ ポイントが一定額たまるごとにボーナスポイントが付与される
④ 誕生月はポイント2倍!
⑤ nanacoのような、電子マネーにチャージするだけでもポイント付与
年会費は2,000円(税抜き)だが、メール会員登録や年間20万円以上の利用などの条件で免除
最大2000万円の海外旅行傷害保険が自動付帯
最高2000万円の国内旅行傷害保険が利用付帯

ポイント還元率自体は0.5%。利用分200円につき1円相当のポイント付与と、まぁ平凡といえば平凡。
しかし特徴的なのが誕生日の月にはポイントが2倍になること。誕生日月に還元率が上がるカードといえば、他にはライフカードがありますね。

ポイントをカード利用料金の支払いにそのまま充当できるというメリットもありました。たとえば1,000ポイントあったら、KCカードの次回請求額から1000円分を割り引きすることができるのです。
もちろんそれだけではなく、Amazonギフト券やKCギフトカードなどの商品券類にもポイント交換可能。

他にも旅行保険が海外・国内ともに付帯されているのも大きな特徴です。
支払い方法や分割・リボ払い金利などは特に他のカードと違いがないので割愛。

こうして見ると、名前に楽天と付いている割には楽天市場との連携に特化しているわけでもなく、通常のカードショッピング利用や公共料金引き落としなどでの利用を見据えたカードだったように思えます。

逆にデメリットを挙げると、自動リボ設定の仕組みがわかりづらいせいで、知らないうちにリボ払いになっていて金利手数料を取られてしまったという苦情が目立っていました。

なんで受付終了してしまったの?

 

楽天KCカードからKCカードへ名前を変え、ほそぼそと生きながらえていたKCカードでしたが…
2016年の2月18日以降、KCカードの新規申し込みはいっさい行わないことが発表されました。よって、もうKCカード(≒楽天KCカード)を今から手に入れることは不可能になってしまったのです……!
もっとも、そのだいぶ前から新規申し込みは制限されていたので、いきなり締め切られたわけでもありませんが。

楽天KCカードを発行していた会社、現在はどうなってる?

KCカードの発行会社は今では社名を「ワイジェイカード」と改め、ソフトバンクグループのクレジットカード事業を担っています。

ソフトバンク、YJ…と聞いて、鋭い方は気付いたのではないでしょうか。

実は、現在Yahoo! JAPANカードソフトバンクカードを提供しているカード会社がワイジェイカード、つまりかつてのKCカードなのです。

ヤフーカード(Yahoo!JAPANカード)はTポイントカード最強!?

現在この2つのカードがワイジェイカードの主力商品となっていることから見ても、すでに先細りだったKCカードの申し込み終了は早い段階から既定路線だったのだろうと考えられます。

まだカード自体が廃止されたわけではないが…

2016年現在、終了したのはあくまで新規発行のみ。KCカード自体がサービス終了したわけではありませんので、利用明細の確認などができる利用者向けサービスサイト「KCCard online」や電話窓口はこれまで通りログイン・利用が可能です。

いずれはKCカードそのものも廃止されると見られますが、それについて今のところ特にアナウンスはなし。ただし利用者には代替カードとしてYahoo! JAPANカードへの切り替えを案内するダイレクトメールが送付されています。
なお、もしカードを解約したい場合は電話窓口での受け付けとなっています。

楽天KCカードは申し込めないけど、楽天カードがあれば十分

このようにカード発行を終了してしまった楽天KCカード・KCカードですが、正直言って特に問題はありません
比較してみるとわかりますが、楽天カードで代用できるというか、むしろ楽天カードの方が手軽で使いやすいのです。

楽天KCカードと楽天カード、何が変わった?

 

楽天KCカードと楽天カード、2枚のサービスを対比させてみましょう。

楽天KCカード 楽天カード
年会費2000円
※条件つきで翌年度以降無料
年会費無料
※条件なし
還元率0.5%~ 還元率1%~
海外旅行保険が自動付帯 海外旅行保険が利用付帯
国内旅行保険が利用付帯 -
ANAマイルへの還元率がカード利用額1000円に対し2マイル ANAマイルへの還元率がカード利用額1000円に対し5マイル

ポイントの還元率が、はじめから1%。楽天KCカードの2倍にアップ

大きな違いはここ。楽天KCカードは通常還元率0.5%なのに比べ、楽天カードはどこで使っても1.0%還元

しかし、楽天KCカードにはポイント獲得数が所定の値を超えるごとにボーナスが加算されるというポイントプログラムがあります。
そのためカード決済額が大きくなればなるほど還元率は楽天カードなみに高くなっていくのですが…
実際には、毎月6~7万円を超えるカード利用がないと還元率は1%以上にはなりません。
KCカードはカードショッピングをあまりしない人にとってはお得になりづらかったのです。

楽天市場でなら2%以上のポイントが稼げる!ポイントを直接買い物に使うことも可能

楽天グループ内で利用するとポイントがさらに増額されるのはもちろん、ポイントがもらえるキャンペーンも年中行われています。
そして、もう一つ大事なのがポイントの使いみち。

楽天KCにもポイントを直接カード請求額にキャッシュバックできるというメリットはあるものの、1000ポイント以上100ポイント単位でないと手続きできません。
その点、楽天カードの楽天スーパーポイントコンビニなどの加盟店でも利用できる共通ポイント。貯めたポイントをすぐにでもポイントカード感覚で支払いに充当できます。 内蔵されているカード式電子マネー、楽天Edyにチャージするのもおすすめ。

また、1ポイントあたりのANAマイレージ交換比率も高くなったので、マイルを貯めるのにも有利になりました。

私、楽天よりもAmazon派なんですけど、どうするべき?

年会費は、何をしなくても無料に!

楽天KCカードも、簡単に無料化できるのですが、何もしなくても無料になるほうがやっぱり便利でしょう。

海外旅行保険は利用付帯になるものの、最大補償額は2000万円と減額なし

楽天カードの場合、旅費を楽天カードで支払うことが保険適用の条件です。これを利用付帯と呼びます。

カードを持っているだけで補償の対象になる自動付帯のKCカードに比べると、この点ではわずかに劣っていることになりますが…補償限度額は同じですし、まぁ許容範囲でしょう。

国内旅行保険まではカバーされていないが、今のカード業界ではそれが普通

一つだけ惜しいのが、国内旅行保険が楽天カードには付いていないこと。特にKCカードの国内旅行保険は入院・通院補償までカバーしており、付帯保険を重視する旅行者にとっては大きなメリットでした。

ただ、現在発行されている各社のクレジットカードを見比べてみても、年会費無料でKCカード同様の保険を付帯しているカードは皆無
近年は高還元率カードがトレンドで、旅行保険をセールスポイントに掲げるカードは多くありません。

2016年現在、国内旅行保険が付帯されていて、かつ年会費無料という条件で選ぶならビックカメラsuica。補償金額はKCカードよりやや少なめですが、現状ではこれが楽天KCに最も近い国内旅行保険をそなえています。
他はオリコカードiB三井住友VISAクラシックAに死亡・後遺障害補償のみ付いているくらいかなー、といったところ。

それ以外のカードで入院・通院時補償を含めた国内旅行保険が必要なら、年会費を払ってでもゴールドカードを持つしかないのが今の実情です。

楽天カードの方が使いやすい、その理由

しかし逆に言えば、単にカードショッピングに使うだけなら楽天カードで事足りるし、ポイント還元率も高いということ。
ポイントも細かい単位で使えるようになり、カードのショッピング利用頻度が少なくてもお得に使えます。
そして何より入会審査がゆるい。フリーターでも簡単に作れます。
積極的に使っていかなければメリットの薄い楽天KCカードに比べると、ずいぶん手軽に、普通の暮らしの中で気楽に使えるカードになりました。

「楽天KCカード」「KCカード」を手に入れることが不可能だからと言って、気落ちする必要はありません。楽天カードがその代わりの役目はきちんと果たしてくれます。

楽天よりもAmazonが好きな方はこちら

楽天カードのKCカードと異なる点ですが、もう一つはポイントをamazonギフト券に交換できなくなったこと。

Amazonをよく使うならどのカードがおすすめか?というと、本家アマゾンで申し込めるAmazon MasterCardが一番…かと思いきや、実はオリコカードの方が還元率が高いというミステリー。

貯まったオリコポイントをAmazonギフト券に交換することも可能なので、もはやこっちがAmazon公式を名乗ってもいいレベル。

KCカードはなぜ楽天KCカードになったの? ~これまでの道のり~

最初は九州ローカルだったKCカード

KCカードももともとは、楽天のような大手企業が管轄するクレジットカードではありませんでした。
最初にこのカードを発行していたのは国内信販株式会社。地味な名前のこの会社、九州地方で活動していたローカルな信販企業でした。

もう少し詳しく書くと、誕生したころは「鹿児島信販」という名前だったとか。まあ鹿児島から急速に、九州各地に営業範囲を拡大していったんですね。
国内信販が福岡の地で誕生したのは鹿児島信販に遅れること10年ほど。この2社が合併し、鹿児島信販という名前は使われなくなりました。

やがて国内信販はカード発行枚数164万枚(2004年3月時点)を超え、日本国内でも中堅クラスのカード会員数をかかえる総合信販会社へと成長します。

KCカードが「楽天KCカード」に変わった理由、その歴史

KCカードが数奇な運命をたどるようになるのは、21世紀に入ってから。

楽天が乗り出してからの歩み

2005年に、三木谷社長率いる楽天株式会社が国内信販の買収に乗り出しました。この合併に伴い、国内信販は商号を「楽天KC株式会社」に変更されます。

楽天はその前年、2004年8月2日から三井住友カード株式会社と提携して「楽天カード」を発行開始、8ヶ月で発行枚数が13万枚を超える急成長を見せていました。
このカード事業に本腰を入れるべく、自社グループ内にカード部門を取り入れることが買収の目的です。

この際、楽天が買収したのは国内信販の事業のうちカード部門のみ。その他オートローンなどのクレジット事業はオリコに売却されました。

すでに楽天グループ内には「楽天クレジット」という会社があり、銀行カードローン「マイワン」などの金融サービス事業を行っていました。
買収と時を同じくして2005年6月、楽天カードは三井住友との提携から楽天クレジットと楽天KCとの提携カードに変わります。
一方で楽天KCは楽天KCカードに名を改めた自社カードの発行を続けます。

このように2つの似た名前のカードを発行する奇妙な状態がしばらく続きます。
思い返せば、楽天KCカードはこれ以降ポイント還元率やマイル換算レートの改悪が相次いでいました。もしかするとこの時すでに下り坂に入っていたのかもしれません。

「楽天KCカード」と「楽天カード」との別れ

そして大きな動きを見せたのが2011年6月
楽天グループは楽天カード、楽天VIPローンカードなどの主力事業だけを楽天クレジット株式会社に吸収し、それ以外の楽天KCカードが行っていた事業を丸ごとJトラスト株式会社に売却してしまいます。

これにはその数年前からキャッシング業界全体を直撃していた「グレーゾーン金利の撤廃」、そしてそれによる過払い金返還請求の増加などが背景にあると考えられています。
早い話、国内信販時代の過払い金請求などで収益性が懸念される事業を切り捨ててしまい、楽天カードに一本化しようというものでしょうか。

その結果、「楽天KC」は「KCカード株式会社」に再び名前を変えることになります。
楽天KCカードからも楽天の名が消え、KCカードへ名前とデザインを改めました。

一方の楽天クレジットはこの事業整理を経て楽天カード株式会社へ社名を変更。楽天カードは晴れて自社発行のプロパーカードとなり、いっそう本格的な事業へ乗り出しました。
その後はご存知の通り、楽天カードを大躍進させ今に至ります。

ヤフーグループへの吸収、そしてKCカードの終焉

最後の吸収合併劇は2015年。
その発表はKCカード買収の記憶もまだ新しかった2014年6月、KCカード株式会社がヤフー株式会社、ソフトバンク・ペイメント・サービス株式会社に分割譲渡されることが明らかになりました。
かつて楽天の子会社だったKCカードが、ライバルであるソフトバンク傘下のヤフーグループに入ることになったのです。

KCカード株式会社は会社分割されクレジットカード事業などを「ケーシー株式会社」に譲渡し、そのケーシーの株式をYahoo!が譲り受ける形で連結子会社化されました。
最終的にケーシーはワイジェイカード株式会社へと名前を変え、現在に至るまでソフトバンクグループの金融事業…クレジットカード発行やローンカードなどの業務を受け持っています。

なお、ケーシーと分割されてJトラスト側に残されたKCカードはJトラストカード株式会社に称号を変更し、新たに「J TRUST Card」を発行しています。

ワイジェイカードは本記事でもすでに触れたとおり、その後Tポイント提携を売りにしたYahoo! JAPANカードやソフトバンクカードを発行し、多くの会員を獲得しています。
一方でKCカードは徐々に規模を縮小し始めていました。一部国際ブランドの申し込みを打ち切り、Pontaポイントへの自動交換サービスを終了し…
2016年2月、ついにKCカードは新規受付終了となったのでした。

時代の波に翻弄されたKCカード。しかし目立たないながらも、巨大企業グループの中でカード業界を底支えしてきたのも確か。
この悲しい歴史を思うと涙せずにはいられません。それはさすがに言い過ぎか。

 
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