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カードの所有権について

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クレジット会社から発行されるカードの所有権は、クレジット会社にあります

そのためカードの利用者である「名義人」は、あくまで「クレジット会社からカードを借りている」形となります。

今回はカードの所有権と「名義人」との関係、それに関連するトラブルについてまとめました。

カードの所有権はクレジット会社にある

クレジット会社から発行されたカードの所有権は、発行年数やカードのグレードにかかわらずクレジット会社にあります

カードが完全に、使用者の所有物になることはありません。

そのためカードを利用できるのはカード会社が決めた「利用可能枠」の範囲に限られます。

またカード会社の利用規約に反した場合などには、カード会社の独断でカードの利用を停止されたり、強制解約となる場合があります。

つまりカードを利用するということは、クレジット会社から「カードを借りてサービスを受ける」ことを意味します。

カードの「名義人」とは

ここからは、カードの「所有者」とは異なる「名義人」について解説します。

①名義人とは、クレジット会社から借りたカードを使用する権利を持つ人

カードの名義人とは、カード会社の審査に通過し「カードを使用する権利者」として認められた人を指します。

カードの使用者、あるいは貸借者と言い換えても良いでしょう。

カードを受け取った後、名義人はカードの裏に署名(サイン)を行う必要があります。

②カードを使えるのは名義人本人のみ

カード会社から借りたカードを使用してよいのは、名義人本人に限られます

家族であっても、自分の名義でないカードを使うことは認められていません

③家族カードの名義人は家族会員

家族カードとは、本カードの家族が発行できるカードです。

家族カードを利用すると、本カードの利用分とまとめて同じ口座から引き落としが行われます。

ただし家族カードの名義人は、家族会員のものです。

そのため実際に支払いを行うのが本会員であっても、家族カードの名義人は正式にカードを利用することができます。

★家族カードを発行できるのは原則として18歳以上の、本会員と生計を共にする家族に限られます。

名義人以外がカードを使ったらどうなる?

ここからは、名義人でない人がカードを使った場合に生じる問題について解説します。

①規則違反として利用停止処分の対象になる可能性がある

名義人でない人がカードを使うことは、カード会社の規約違反にあたります。

カード会社は名義人が規約に違反した場合、「利用停止処分」「会員資格を取消す」などの対応を取ることができます。

つまりカード会社の規約に違反すると、「突然カードが使えなくなる」「信用情報に傷がつく」といったリスクが発生することになります。

②不正利用の補償を受けられない場合がある

名義人に故意や重過失がない状態でカードを不正利用された場合、その損失はカード会社によって補償されます。

ただし家族や同居人によるカードの利用、そして正しい暗証番号を用いた決済は、補償の対象になりません

つまり誰かにカードを貸し、それがトラブルに発展した場合であっても、カード会社は対応できないという結果になります。

結婚や離婚などで名義人の姓名が変わった場合の対応について

結婚や離婚などで姓名が変わった場合には、名義の変更手続きが必要です。

名義の変更手続きを行わないと、不正利用などのトラブルが発生した場合、対応がスムーズに進まない可能性があります。

変更手続きの方法はカード会社によって異なります。
名義が変わった場合には、できる限り早く対応を行いましょう。

カードや分割払いで購入した物品の所有権について

カード会社はカードを使って購入した物品の所有権について、以下のように定めています。

会員は、カード利用により購入した商品の代金債務を当社に完済するまで、当該商品の所有権が当社に帰属することを承諾するものとします。

公式HPより

このようにカードで購入したものは、その支払いが完了するまでカード会社の所有物となります。

そのため高額な商品を分割払いやリボ払いで購入し、途中で支払い不能に陥った場合、カード会社がその商品を没収することも法律上では可能です。

ただし実際に、カード会社がこのような対応を取ることはほとんどありません。

支払い不能に陥った場合の請求は、商品そのものではなくその代金に対して行われます。

★カード会社で自動車ローンを組んだ場合などはその例外です。
自動車ローンの返済が滞った場合には、自動車の引き上げ(没収)が行われることがあります。

まとめ

  • クレジット会社が発行するカードの所有権はカード会社にある。
    カードの使用を認められた「名義人」は、カード会社の規約に従いカードを利用する必要がある
  • 家族を含め、名義人以外がカードを使うことはできない
    これに違反した場合、強制解約や「不正利用の補償を受けられない」といったリスクが生じる

クレジット会社からカードを「借りている」という立場上、カード会社の規則を守ることは大前提となります。

特にカードを他人に貸すことは、大きなトラブルに繋がります。
カードは自分で管理できる範囲内で利用しましょう。



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サイト監修

天野 伴 (税理士)税理士/お金管理と仕組み化の専門家 | 天野 伴
税理士事務所所長。企業向けの会計・税務業務のみならず「仕組み化」のコンサルティング業務も展開。家計管理のコツなど、時間と労力を掛けずに自然とお金が貯まる仕組みづくりを得意としている。著作『1行家計簿―――世界一かんたんにお金が貯まる本』他多数