【Visaプリペイド】16種類のカード比較&特に優秀な4カードの選び方
「クレジットカードを作れない自分でも使える、VISAブランドのカードが欲しい…」
そんなあなたにとって、強い味方となり得るのが「VISA」プリペイドカード。
クレジットカードと異なり、前払い式だから「信用」が不要。
つまり無審査で誰でも利用できるのです。
(※各社の年齢制限、一般に15歳~を満たしている場合に限る)
今回は何らかの理由でクレジットカードを作れない(または作りたくない)あなたのため、幅広い用途に使える「VISA」プリペイドカードとその選び方をまとめました。
今回解説させて頂くのは、
- 海外含むVISA加盟店(多くの「クレジットカードが使えるお店・サービス」)で利用できる
- 前払い式(=事前チャージ式)
のカードであり、クレジットカードとは異なります。
これらのカードの主な申込み者層は、
- 17歳以下である、あるいはブラック状態である等の理由でクレジットカードを作れない
- クレジットカードを作れないことはないが、カードを持つと使いすぎてしまいそうで心配
といった方。
逆に言うと、問題なくクレジットカードを利用できるのであればそちらの方がよほど高還元かつ便利です。
あらかじめご承知おきください。
基本的に、VISAプリペイドは「クレジットカードを使えない場合の代替手段」となります。
★またVISAプリペイドはいずれも、
- 継続的な支払い(会費など)
- ガソリンスタンド等での決済
- ETCカードの作成
等に対応していませんのでご注意ください。
20種超の中から選ぶ、おすすめVISAプリペイドカード4選
VISAプリペイドカードは確認できているだけでも20種類以上。それらの特性をすべて確認した上で、あなたに合ったカードを選ぶのはなかなか骨が折れます。
……とは言え多くのVISAプリペイドカードは、特定のお店のユーザーなどごくピンポイントな層を対象としたもの。「広い層から申し込みやすいカード」はそこまで多くありません。
Kyash (バーチャル) |
※本人確認なしだと1日5千円までしか利用できないので注意 |
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Ultra Pay |
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Kyash Card |
|
ソフトバンクカード |
|
ANA VISAプリペイドカード | 価値の高いANAマイルを貯められるが、チャージ手数料が発生しやすい |
①改悪は目立つものの、手軽さ重視なら「Kyash(バーチャルカード)」が筆頭候補
手軽に、インターネット上の決済(オンラインショッピング、アプリへの課金など)を済ませたいのであれば、筆頭候補となるのが「Kyash(キャッシュ)」というアプリ。
こちらをインストールしたなら、あなたのスマートフォン上にすぐさま「VISAプリペイド」が生成されます。
3Dセキュア(任意のパスワードを使った本人認証)に対応しているクレジットカードを用意できないと、1日当たりの利用限度額が5,000円になるというデメリットは気になりますが……。
アプリなどへの課金くらいであれば(特に重課金を抑えたいのであれば)、この制限もさして問題にならないだろうと思います。
入会費 発行手数料 | 無料 |
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年齢制限 | なし |
還元率 | 0.5% |
チャージ方法 |
※詳細公式HP参照 |
チャージ手数料 | 一律無料 |
限度額 (3Dセキュア認証なし) | 5千円/24時間 2万円/1ヶ月 |
限度額 (3Dセキュア認証あり) ※クレカ必須 | 3万円/24時間 12万円/1ヶ月 |
備考 | 「Kyash Card (Lite)」への切り替え可能 この場合、カードは実店舗でも利用可、かつ利用限度額の制限も改善される |
CHECKKyash公式HP
★以前「Kyash」は常時2%還元という驚きの高還元を誇っていましたが、残念ながらこれは過去の話です。
②「Ultra Pay」は本人確認なしでも10万円/回まで利用可能
あなたが「Kyash(バーチャルカード)」の限度額を引き上げるために必要なクレジットカードをお持ちでないなら…。
次に候補となるのが「Ultra Pay」という類似アプリ。
Kyashと違ってポイントは貯まりませんが、(少なくとも2020年9月現在時点では)本人確認がなくともすぐに、10万円/回までのネット決済が可能です。
入会費 発行手数料 | 無料 |
---|---|
年齢制限 | なし |
還元率 | 0% |
チャージ方法 |
※詳細:公式HP参照 |
チャージ手数料 | 一律無料 |
限度額 (一律) | 10万円/1回 12万円/1日 12万円/1ヶ月 |
備考 | そとなカード+への切り替え可能 この場合、カードは実店舗でも利用可、かつ利用限度額の制限も改善される |
★ただしKyashのバーチャルカードも以前は本人確認なしで十分利用できたことを考えると、今後「Ultra Pay」においても仕様変更が行われるかもしれません。
最新情報については公式HP内「資金決済法に基づく表示」ページ等をご確認ください。
★「Ultra Pay」は実店舗で使えるプラスチックカード(そとなカード)の発行にも対応していますが…。
機能面、還元率ともに後述の「Kyash Card」に劣るため、ほとんど候補には入りません。
ただし例外的に、あなたが「enigma pay」導入企業と業務委託契約を結んでおり、「後払いチャージ」を利用したいとお考えならその限りではありません。
(思い当たるところがないなら気にしなくてOK)
②クレジットカードに最も近い使い勝手の良さ&高還元率を持つのは「Kyash Card」
VISAプリペイドカードの中で、最も広い層にお勧めしやすいのが「Kyash Card」。
これは名前の通り、先に紹介したスマートフォンアプリ「Kyash」と同じ会社が発行するカードですが……。
ネット上の決済のみに対応するアプリ上のカードと異なり、「Kyash Card」は実店舗で使えるプラスチックカードとなります。
こちらのカードの特性は、プリペイドカードには珍しい「ICチップ」が付いている点。
単純に、「ICチップ読取型の決済機しか置いていない」というお店でも決済ができるという意味で、「Kyash Card」は優先度が高いと言って良いでしょう。
その他、還元率も1.0%と一般のVISAプリペイドカードより高く、クレジットカード並み。
一方、
- 利用のために本人確認書類の提出が必要
- 発行手数料が900円と高い
といったデメリットについては押さえておく必要があります。
入会費 発行手数料 | 900円 |
---|---|
年齢制限 | なし |
還元率 | 1.0% (決済額12万円/月まで) |
チャージ方法 |
※詳細公式HP参照 |
チャージ手数料 | 一律無料 |
限度額 | 30万円/回 100万円/1ヶ月 |
備考 |
|
★本人確認書類の提出が必要ない「Kyash Card Lite」というカードも存在しますが
…。
こちらは
- ICチップなし
- 還元率0.5%(バーチャルカードと同じ)
- Kyash Cardより限度額が小さい(とは言え5万円/回まで可)
といったデメリットが目立ちます。
現在主流のクレジットカード決済方法が「ICチップ読取」であることを考えても、「Kyash Card Lite」の選択はおすすめしかねるところです。
③ソフトバンクユーザーなら「ソフトバンクカード」も使い勝手◎
あなたが「ソフトバンク」の携帯電話を利用しているのなら、「ソフトバンクカード」というVISAプリペイドカードも申込み先候補に入ります。
このカードの利点は、カードチャージ額を毎月の「ソフトバンク」の支払いに持ち越せるということ。そのため他のカードと比べ、チャージに手間が掛からないわけですね。
汎用性という意味では先の「Kyash Card」の方が上ですが……。
「チャージの手軽さ」を重視するのなら、こちらを選んでみても良いでしょう。
入会費 発行手数料 | 無料 |
---|---|
年齢制限 | 12歳~ |
還元率 | 0.5% (Tポイント) |
チャージ方法 |
※詳細公式HP参照 |
チャージ手数料 | 一律無料 ただし銀行振込を利用する場合、銀行側で手数料が発生することはある |
限度額 | 100万円/1回、1日 |
備考 | バーチャルカードとプラスチックカードを選択可 |
あなたがauまたはdocomoユーザーなら、
といったカードの取得も候補に入ります。
いずれも国際ブランドは「VISA」ではなく「Mastercard」ですが……。
少なくとも日本国内で利用する分において、使えるお店に大差はありません。
特にVISAブランドにこだわりが無いなら、こういったカードをチェックしてみても損はないでしょう。
★ちなみにdocomo系列には「ドコモ口座VISAプリペイド」というカードもありますが……。
何かと諸費用(月会費またはカード発行手数料)が発生しやすいことからあまりおすすめはできません。
④実質還元率の高さで言えば「ANA VISAプリペイドカード」がベストだが…。
「VISAプリペイドカード」の中で最も「実質還元率」が高いのは、おそらく「ANA VISAプリペイドカード」。
ANAマイルは、ANAまたは提携航空会社の航空券との交換を前提とする場合、1マイル当たりの価値が2円を超えることが多いです。
よって「利用額1,000円に対し5ANAマイルが貯まる」このカードの実質還元率は、Kyash Card」(還元率1%)より上と言って良いでしょう。
……が、気になるのはクレジットカードを用いない場合、チャージの都度に手数料が発生するという点。
ちまちまチャージを行っているようでは、手数料負担>マイル還元となってしまうことは避けられないでしょう。
有名カードなので一応触れさせていただきましたが、このカードはANAマイルを貯めたいとお考え、かつ
- チャージ手数料が無料となる指定クレジットカードを作成できる
- クレジットカードを利用できずとも、10万円単位でのチャージができる
といった条件の、どちらかを満たせる場合にのみ検討することとなりそうです。
入会費 発行手数料 | 現在無料 (期間不明。最新情報については公式HPを確認) |
---|---|
年齢制限 | 15歳~ |
還元率 | 1,000円につき5マイル(ANA)還元 |
チャージ方法 |
※詳細公式HP参照 |
チャージ手数料 | 原則204円/回 (一部クレジットチャージ除く) ※詳細公式HP参照 |
チャージ限度額 | 30万円 利用額制限なし |
★「ANAカードファミリーマイル」への登録が済んでいるのであれば、家族とANAマイルを合算し、航空券と交換することが可能です。
特にご家族にANAカード(クレジットカード)ユーザーがいらっしゃるなら、こちらも併せてチェックしてみてください。
★あなたがANAカード会員、かつお子様にVISAプリペイドカードを持たせたい場合には、「チャージ限定型」のANA VISAプリペイドカードも視野に入ります。
こちらは申込み者(親御さん)のANAカードからのみチャージ可。
制約が厳しい分、年齢制限はやや緩く、お子様が13歳以上であれば発行可能です。
ピンポイントなカードが刺さるかも?主なVISAプリペイドカード一覧
VISAプリペイドカードは、
- 実店舗で使えるプラスチックカード
- インターネット決済にのみ使えるバーチャルカード
を合計すると、実に20種類以上。
とは言えそのほとんどは、特定のお店やサービスを利用する機会のある方向けとなっているのですが……。
ここからは「Kyash」系列はじめとする、汎用カードがあまりピンと来なかったというあなたのため、ピンポイントユーザー向けカード含む「VISAプリペイド」を簡単に紹介させて頂きます。
CHECK実店舗で使えるVISAプリペイドを見る
CHECKネット上でのみ使えるVISAプリペイドを見る
★チャージ不可のギフトカードは除外しています。
①実店舗で使えるカード
実店舗で使える、プラスチック製の主な「VISAプリペイドカード」は17種類です。
手数料、特性など | |
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Kyash Card (Kyash) |
|
Kyash Card Lite |
|
Ultra Pay「そとなカード」 |
|
Ultra Pay「そとなカード+」 |
|
ANA VISAプリペイドカード(オールチャージ型) (三井住友カード) | |
VISAプリペ (三井住友カード) |
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mijica (ゆうちょ銀行) |
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ソフトバンクカード(リアルカード) (ソフトバンク・ペイメント・サービス) |
|
(NTTドコモ) |
|
Orico Prepaid Card (オリコ) |
|
ココカラクラブカード (ココカラファイン/セゾン) |
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Pollet Million (Pollet/セディナ) |
|
POINT WALLET VISA PREPAID (セレス/セディナ) |
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SMTOWN VISA PREPAID (LIFE DESIGN COMPANY/セディナ) |
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パルコプリカ (パルコ/セゾン) |
|
ポイント&プリペイド・ピコカ (アルピコホールディングス/セゾン) ※デリシア、ユーパレットでのみ取り扱い |
|
海外プリペイドカード GAICA (アプラス) |
|
NEO MONEY (クレディセゾン) ※チャージ額を海外で出金可 |
|
エポスVisaプリペイドカード (エポスカード) |
|
先に解説したカードを除くと特徴的なのは、
- 「ココカラファイン」ユーザー向けの「ココカラクラブカード」
- 不要な物品を売却してチャージに充てられる「Pollet Million」
あたりでしょうか。
これに限らず、気になるカードがあったなら詳細情報をチェックしてみる価値はあるかと思います。
……とは言え特にこれといったカードが無いようなら、やはり汎用性の高い「Kyash」系列が有力候補となるでしょう。
上に挙げたVISAプリペイドカードのうち、「ICチップ」が搭載されているのは
- Kyash Card(還元率1%)
- 海外プリペイドカード GAICA(還元なし)
の2つだけです。
ICチップが付いていないカードであっても、店員さんにレジでカードを通してもらえば問題なく決済が可能。
…が、現在はコンビニをはじめとする多くのお店が、「カード払いと言えばICチップ決済」と想定しており、実際にお店に行って「カード払いで」と言えば多くの場合でICチップの読み取り機を提示されます。ICチップのないカードを使うと、ここでわざわざ「この機械は使えないのですが」と言わなければならないわけですね。
不慣れな店員さんであればここで戸惑ってしまうかもしれませんし、お店によってはICチップなしでの決済に対応していないこともあるでしょう。
実際、私の生活圏にあるコンビニもスーパーも喫茶店も、カード払い時にはすべて「ICチップ読取型のカード決済機」を用いています。
きちんと申し出ればレジでカードを切ってもらうことも可能だとはと思いますが、日常の決済のストレスを減らすためには、やはりICチップ搭載のカード(具体的にはKyash Card)を選びたいところです。
②ネット上ですぐに使えるバーチャルカード
スマートフォンアプリ上で即時発行を受けられる、バーチャル式「VISAプリペイド」は以下の通りです。
手数料、特性など | |
---|---|
Kyash(バーチャルカード) (Kyash) |
|
Ultra Pay「でじなカード」 |
|
バンドルカード (カンム/オリコ) |
|
Pollet バーチャル (Pollet/セディナ) |
|
ソフトバンクカード(バーチャル) (ソフトバンク・ペイメント・サービス) |
|
(NTTドコモ) |
|
※チャージ手数料無料の記載があるものであっても、銀行振込を利用する場合には金融機関側での手数料が発生する場合があります。
利用限度額の制限に問題が無いなら「Kyash」を、
1日5,000円以上の決済を行う可能性があるなら、
を選ぶのが基本になるだろうと思います。
まとめ
手数料、特性など | |
---|---|
Kyash Card |
|
ソフトバンクカード |
|
Kyash(バーチャルカード) |
|
Ultra Pay(でじなカード) (カンム/オリコ) |
|
「VISAプリペイドカード」の種類は多いものの、「場所を問わずに使いやすいカード」となると申込み先候補は随分限られます。
各特性と、メリット・デメリットをよく確認した上で、あなたに合ったカードを選んでみてくださいね。
Kyash Cardの基本情報
入会費 発行手数料 | 900円 |
---|---|
年齢制限 | なし |
還元率 | 1.0% (決済額12万円/月まで) |
チャージ方法 |
※詳細公式HP参照 |
チャージ手数料 | 一律無料 |
限度額 | 30万円/回 100万円/1ヶ月 |
備考 |
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そろそろ記事を最新の内容に差し替えてはいかがでしょうか?
Kyashの2%還元は古き良き時代の話し。
現在は、900円でICカードを購入すると1%還元。
300円で水色のカードを買うと0.5%還元(←今までは無料配布してた物)
極端な値上げを実施した結果、メリットが無いカードに成り下がりました。
カードの購入、還元率等につきまして、各公式情報を再調査のうえ、記事を更新いたしました。
ご指摘ありがとうございました。