【低スぺ低還元】ライフカードの「両極端」なメリット・デメリット【柔軟審査】
「広告で目にするライフカード。
今持ってるクレジットカードよりおトクなら、乗り換えを検討してもいいけれど…」
結論から言うとこのライフカード、基本的には「おトクさ」目当てで選ぶような申込先ではありません。
このカード会社の特徴は、ブラック状態などの方に対しても柔軟な審査を行っていること。
一方で「高還元でハイスペック」なカードをお探しなら、最初から他社を選んだ方が良いでしょう。
今回はそんな「ライフカード」について、メリット・デメリットの両面からまとめました。
読み進めて頂ければ、今のあなたがこのカードを選ぶべきか否かが分かります。
目次
- 1 1分でチェック!ライフカードへ申し込むべきは実際のところどんな人?
- 2 最大の差別化点は「申込先を選べばブラック状態でも審査に通れる」こと
- 3 他に優秀な無料カードがたくさんある中、「普通のライフカード」を選ぶ意味は薄いか
- 4 ライフカードのゴールドカードも一般カードと同様、他社との差別化が厳しい
- 5 一方、独自のメリットを持つ「ライフカード発行の他社提携カード」はチェックして損なし
- 6 プロパーでも「ステラ」「学生専用」は海外決済で3%還元
- 7 参考:ライフカードの独自ポイント「ライフサンクスプレゼント」の概要と交換先
- 8 ライフカードについてのよくある質問と回答
- 9 ライフカードの特性とメリット・デメリット、選択肢についてのまとめ
1分でチェック!ライフカードへ申し込むべきは実際のところどんな人?
「ライフカード」の特性について、はじめにまとめてしまうと以下のようになります。
- プロパーカード(非提携カード)は正直なところ、還元率・ステータス性・特典すべて微妙
- 強みは信用情報に問題があっても作れるカードがあること
=他社カードの審査に通れない方には貴重な存在 - ただし独自のメリットを持つ提携カード(ミライノ カード Travelers Gold等)であれば、一般ユーザーも申し込みを検討する価値アリ
正直なところ、他社でカードを作れる人があえて「普通のライフカード」を選ぶ意味は見出しにくいかな、というところ。
今はもっと優秀なカードがたくさんありますしね…。
ということで基本的に、「ライフカード」は
- 審査不安があり、普通のカードの審査に通れない方
- 独自のメリットを持つ提携カードに魅力を感じる方
が検討すべき申込先と言えそうです。
★もっと広くおすすめしやすい、優秀なクレジットカードについては以下のページをご覧ください。
最大の差別化点は「申込先を選べばブラック状態でも審査に通れる」こと
まずは「ライフカード」最大の特徴と言える、「審査」方面についてお話しさせていただきましょう。
①「有料ライフカード」「ライフカードdp」ではブラック状態での通過例多数
前提として、年会費無料で作れる「普通のライフカード」の審査難易度が、極端に甘いというわけではありません。
特殊な審査基準を持っているのは、
- ライフカードch(「有料ライフカード」と呼ばれることが多い)
- ライフカードdp
という、2つのクレジットカード。
各特性は以下のようになっています。
ライフカードch(有料ライフカード) |
---|
→年会費がかかる代わりに、より審査が甘いライフカード |
ライフカードdp |
→最低5.5万円の初期負担が発生する代わり、日本一審査が甘い |
ということで審査の柔軟性は、
- 無料ライフカード(普通のライフカード)
- 有料ライフカード
- ライフカードdp
の順で高くなっていくわけですね。
そしてこの審査の柔軟性が高くなるほど、利用者の負担額も大きくなる形となります。
②特に「ライフカードdp」は日本一審査が甘いカードと言って差し支えなし
原則非公開となっている「有料ライフカード」と異なり、「ライフカードdp」は専用ページから普通に申し込みが可能。
そしてこれは上の表中でも触れたとおり、おそらく日本で一番審査が甘いクレジットカードです。
デポジット金が存在する=延滞が発生すればそれを没収すればいいということで、どんなに信用が無い人にカードを与えてもライフカード側は損をしないのですから、当然と言えば当然ですね。
- 他社カード延滞中
- 破産者含む重度ブラック状態
など、普通のクレジットカードの審査に通過できない状況ならば、初期負担の重さを承知でこのカードを選んでみても良いでしょう。


年会費 | 5,000円 (一般カード) |
---|---|
10,000円 (ゴールド、限度額90万円以下) | |
20,000円 (ゴールド、限度額100万円以上) | |
還元率 | 0.5% |
国際ブランド | mastercard |
デポジット(預入金) | |
| |
備考 | |
|
③とは言えまずは無料カードからチャレンジしたいところ
自己破産者など、明らかに普通のクレジットカードへの審査通過が難しい状況ならば、最初から「ライフカードdp」を選んでも構いませんが…。
おそらく誰にとっても、高額な一時負担金の発生は避けたいもの。
ということでライフカードの審査の甘さに期待する場合であっても、まずは無料の、普通の「ライフカード」の審査を受けてみると良いでしょう。
これで審査に通れればそれに越したことはないですし、仮にダメでも「有料ライフカード」の案内に期待できます。
そして、
- 「有料ライフカード」の案内が来なかった
- 「有料ライフカード」の案内が来たが、審査に落ちてしまった
という状況に限り、「ライフカードdp」への申し込みを検討すればいいというわけです。
他に優秀な無料カードがたくさんある中、「普通のライフカード」を選ぶ意味は薄いか
ブラック状態はじめ、「普通のカードの審査に通れない方」にとっては唯一無二の申込先となりうる「ライフカード」。
…ではあるものの、「普通のカードの審査に通れる方」が、あえてライフカードを選ぶ意味は薄いかも。
そう言える理由について、順を追って解説させていただきます。
①「普通のライフカード」の基本情報:還元率は楽天カード(同じく無料)のたった半分
年会費無料の、「普通のライフカード」の基本情報は以下の通りです。
年会費 | 完全無料 |
---|---|
国際ブランド | VISA Mastercard JCB |
還元仕様 | 1,000円ごとに5円相当の「LIFEサンクスプレゼント」還元 (=実質還元率0.5%) |
付帯保険 | 不正利用補償のみ |
追加カード | 家族カード(無料) ETCカード(無料) |
スマホ決済 | ApplePay Google Pay |
申込条件 | |
日本国内にお住まいの18歳以上(但し高校生を除く)で、電話連絡が可能な方。 | |
その他特典など | |
※上記サービスの重複なし
|
正直なところ、特筆すべきことはほとんどありません。
スペックだけで言うと、「特にパッとしない無料カード」以上の何ものでもない印象です。
★券面デザインは以下の2カラーも選択可能です(画像は公式HPより)。
②お誕生月や年間利用額によるポイントアップもあるが、他社との差を覆せるわけではない
ライフカードの特徴として、公式HPや第三者サイトで挙げられがちなのが、
- 初年度ポイント優待(0.75%)
- お誕生月のポイント3倍特典(1.5%)
- 年間利用額に応じたポイント優待(最高1.0%)
ですが…。
このうち確かに高還元と言ってしまえるのは、1年間のうち12分の1しか適用されない「お誕生月特典」くらい。
というのも他の会社に目を向ければ、
と、完全無条件で高還元を受けられる、無料カードは珍しくないんです。
要はポイント還元に期待するなら、無条件で高還元な他社カードを選んだ方が良いということですね。
「お誕生日特典」だけを見て、他社より高還元と言ってしまうのは正直なところ厳しいでしょう。
★ちなみにライフカードは「L-Mall」経由のネットショッピングでポイント優待を受けられますが…。
似たようなサービスは多数のクレジットカード会社で提供されているため、これも独自の利点とは言えません。
③無料カードでは旅行保険も一切付かない
還元率で勝負できないなら他のサービスを、と言いたいところですが…。
無料ライフカードには、楽天カードにさえ付帯する旅行保険が一切付きません。
何をせずとも基本還元率1.2%(ライフカードの2.4倍)、さらに
- 海外旅行保険
- 国内旅行保険
- ショッピング保険
が付帯するリクルートカードとの差は明らかです。
④ステータス性に優れているとは決して言えない
特にサービスが優れているわけではないにもかかわらず、人気があるカードは確かに存在します。
そして大体そういうカードは、
- 有名大手カード会社が発行している
- ステータス性に優れている
という特徴を持っているものですが…。
ライフカードの親会社は消費者金融アイフル、しかも上に挙げた通りブラック対応のカードを発行している状況ということで、ステータス性には期待しづらいと言ってよいでしょう。
★ちなみにアイフル自体は現在東証一部上場のまっとうな金融機関であり、アイフル傘下であることが危険性には繋がりません。
⑤ETCカードは完全無料だが、ポイント還元の対象外
他社との差別化には至らないまでも、ライフカードの利点の1つと言えるのが「ETCカードを原則無料で作れる」こと。
(初年度無料または年1回の利用で翌年無料)
…ではありますが、残念ながらこちらはポイント還元の対象外と明記されています。
頻繁にETCを通過するのであれば、発行手数料を発生させてでも「普段使い用の高還元カード」でETCカードを作った方が良いでしょう。
★ちなみにJCBブランドのリクルートカードはETCカード関連費用無料、かつETC通過に伴いポイントも還元されます。
⑥一応「Star Class会員」という独自の上級会員向けサービスも存在はするが…
ライフカードでは、
- 年122回以上のカード決済
- 年120万円以上のカード利用、もしくはカード年会費の支払い
という2つの条件を満たすことで、「Star Class会員」となることができます。
これにより、会員限定のキャンペーンに応募したり、特典を獲得することができるようですが…。
公式HP情報を見る限り、普段の還元率やサービスを捨ててまで狙うべき特典か?と言うと疑問が残るところ。
基本的にはライフカードヘビーユーザー向けの、「おまけ」特典程度の扱いとなりそうです。
ライフカードのゴールドカードも一般カードと同様、他社との差別化が厳しい
他社との差別化点に乏しく、「このカードならでは」の魅力を見出しにくい「普通のライフカード」。
そして残念ながら、上位カードに当たるゴールドカードも似たような状況だと言わざるを得ません。
年会費 | 11,000円 |
---|---|
国際ブランド | VISA Mastercard JCB |
還元仕様 | 1,000円ごとに5円相当の「LIFEサンクスプレゼント」還元 (=実質還元率0.5%) |
付帯保険 |
詳細公式HP参照 |
追加カード | 家族カード(無料) ETCカード(無料) |
スマホ決済 | ApplePay Google Pay |
申込条件 | |
23歳以上で、安定した継続収入のある方がお申し込みいただけます。 | |
その他特典など | |
|
ロードサービスや「シートベルト保険」は珍しいと言えば珍しいのですが、実際のところ普通の自動車保険(損保)の内容と重なります。
またポイントサービスも据え置きですし、年会費に対して付帯保険が優れているわけでもありません。
…というよりそもそも、この年会費帯になると他社のもっと優秀&高ステータスなカードを選べますしね。
- 普通のライフカード
- ゴールドカード
を選ぶ意味を、見出すことはできませんでした。
一方、独自のメリットを持つ「ライフカード発行の他社提携カード」はチェックして損なし
正直なところ、ライフカードのプロパーカード(非提携カード)は、他社カードとの差別化点に乏しいです。
…が、「ライフカードと別の会社」が提携して発行するカードにおいてはその限りではありません。
提携カードは数が多いため、主なもののみ紹介させていただきましょう。
Barbieカード | |
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ミライノ カード | |
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AOYAMAカード | |
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GOLFER’S PLUS CARD | |
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HYDE CARD | |
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ミライノ カード Travelers Gold | |
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いずれも万人向け…というかんじではありませんが、特典を利用する機会があるのなら重要な選択肢となってくれるはず。
特に住信SBIネット銀行ユーザーにとって、高還元かつ同行優待(他行宛て振込手数料の無料回数が増えるなど)を受けられる「ミライノ カード Travelers Gold」は、ぜひチェックしたいところです。
ということで上のような提携カードであれば、審査不安の有無にかかわらず申し込みを検討してみても良いでしょう。
★その他の「ライフカード」発行カードについては公式HP情報をご覧ください。
プロパーでも「ステラ」「学生専用」は海外決済で3%還元
原則として、審査不安が無い限り選択肢に入りづらいライフカードのプロパーカード(非提携カード)…ではあるものの、
- 女性向けの「ライフカード Stella(ステラ)」
- 学生専用ライフカード
のみは、「海外決済時に3%キャッシュバック」という強みを持ちます。
こちらはどのカード会社でも発生する海外事務手数料(VISA、Mastercardの場合2%)を加味しても大きな数字。
そのため留学などの予定があるのなら、申し込みを検討してみても良いでしょう。
…ただし国内での利用を前提とするのなら、普通のライフカードと大差ないのが実情です。
★3%キャッシュバックには、
- ステラ …決済額80万円/年まで
- 学生専用…決済額30万円/年まで
という制限が設けられていますのでご注意ください。
★ステラ、学生専用ライフカードには、「普通のライフカード」には付かない旅行保険が付帯します。
ライフカード学生専用
年会費 | 永年無料 | ETC 年会費 | ETCカードの利用がなかった翌年度は年会費1,100円(税込)が発生 ※利用のあった翌年度は引き続き年会費無料 |
---|---|---|---|
国際 ブランド | ![]() ![]() | 還元率 | 0.4~0.5% |
- 海外での利用額5%をキャッシュバック
- 年間50万円以上の利用で翌年の還元率1.5倍以上
- 誕生日月は基本獲得ポイントが3倍に
◎家族カード有り
参考:ライフカードの独自ポイント「ライフサンクスプレゼント」の概要と交換先
ライフカードの非提携カード、または提携カードの一部において獲得できるのが「LIFEサンクスプレゼント」。
こちらは基本的に、1ポイント=5円前後相当で、
- Amazonギフト券
- 各種ギフトカード
- dポイント
- その他商品など
に交換可能です。
「LIFEサンクスプレゼント」の有効期限は最長5年ということになっていますが…。
2年を超えて保持する場合には、毎年繰り越し手続きが必要ですのでお気を付けください。
ライフカード公式HP「LIFEサンクスプレゼント 特典Webカタログ」
★一部提携カードの場合、還元されるポイントが「LIFEサンクスプレゼント」でない場合があります。
★楽天ポイント(1ポイント3円相当での交換)など、レートの悪い交換先も存在しますのでご注意ください。
ライフカードについてのよくある質問と回答
最後に、ライフカードについてのよくある質問についてお答えさせていただきます。
①カードは専業主婦や未成年者でも作れますか?
はい、高校卒業後の18歳以上の方であれば申し込みが可能です。
審査に通るかはまた別問題ですが、これまで長期延滞などの問題を起こしたことが無ければ、そこまで不安に思わなくても良いでしょう。
また信用情報に問題があっても、「有料ライフカード」「ライフカードdp」であれば作成できる可能性があります。
②ライフカードの解約方法について教えてください。
以下の電話番号よりお手続きください。
電話番号:045-914-7003
ただしカード解約時、残っているポイントは消滅してしまいますので、可能な限り交換を済ませておきたいところ。
また「支払い待ち」の残高が残っている場合、解約しても支払い義務は残ります。
ライフカード公式HP「カードを解約(脱会)したい。」ライフカードの特性とメリット・デメリット、選択肢についてのまとめ
- プロパーカード(非提携カード)は正直なところ、還元率・ステータス性・特典すべて微妙
- 強みは信用情報に問題があっても作れるカードがあること
=他社カードの審査に通れない方には貴重な存在 - ただし独自のメリットを持つ提携カード(ミライノ カード Travelers Gold等)であれば、一般ユーザーも申し込みを検討する価値アリ
幅広い層にお勧め…とは言い難いライフカード。
とは言え、
- 審査不安がある
- 提携カードのサービスを活用できそう
- 海外留学などの予定がある
という場合には、重要な申込先候補となってくれるはず。
そういう意味でも、向き・不向きがはっきり分かれるカード会社だと言えるでしょう。
年会費 | 完全無料 |
---|---|
国際ブランド | VISA Mastercard JCB |
還元仕様 | 1,000円ごとに5円相当の「LIFEサンクスプレゼント」還元 (=実質還元率0.5%) |
付帯保険 | 不正利用補償のみ |
追加カード | 家族カード(無料) ETCカード(無料) |
スマホ決済 | ApplePay Google Pay |
申込条件 | |
日本国内にお住まいの18歳以上(但し高校生を除く)で、電話連絡が可能な方。 | |
その他特典など | |
※上記サービスの重複なし
|
ライフカード
年会費 | 永年無料 | ETC 年会費 | ETCカードの利用がなかった翌年度は年会費1,100円(税込)が発生 ※利用のあった翌年度は引き続き年会費無料 |
---|---|---|---|
国際 ブランド | ![]() ![]() | 還元率 | 0.5% |
- 誕生月はポイント3倍(1.5%!)
- 年間利用額に応じて還元率最大1.0%まで上昇
◎家族カード有り