個人信用情報開示に行ってみました【JICC】
「私って、ブラックなの?」
クレジットカードの審査に落ちました。
調べてみると、どうやら「個人信用情報」なるものがチェックされているらしい。
CICというところの登録情報では、分割払いの延滞が見つかり、私はブラックということになっていました。
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「あれ?でも別の審査は通ったけど……」
実は「個人信用情報」を登録している会社は1つじゃないんです。
しかも会社によって情報に違いがあるのだとか。
同じく信用情報を登録しているJICCも、窓口に行けば情報を見せてもらえるみたい。
早速確かめに行ってきました!
JICCって何?CICとどう違うの?
手続きや情報を見せてもらう方法は同じ?
実際に行ってまとめました。
これを読めば、JICCでの「個人信用情報開示」はばっちりです。
目次
個人信用情報って?JICCって?
JICCの正式名称は「指定信用情報機関 株式会社 日本信用情報機構」。
と言われてもよくわからない……。そもそも「信用情報」って何?
①信用情報とは
JICC公式ホームページの内容をざっくりまとめると、「信用情報」は「クレジットやローンを、今どれだけ抱えているか。今までどれくらい問題無く利用してきたか」。
これから新たにクレジットカードを作る場合、審査で必ずチェックされる情報です。
②JICCとは
JICC(日本信用情報機構)はこの「個人信用情報」をストックしている株式会社の一つ。
加盟している会社からの情報を保管し、会社や登録者の依頼に応じて開示してくれます。
この開示で、クレジット会社は「この人と取引をしても大丈夫かどうか」を知ることができます。
また個人の場合は、この情報をもとにして「自分はどれだけ返済を抱えているのか」「現在いくつの会社からお金を借りているのか」「これから新たにお金を借りても大丈夫か」を把握する事が可能です。
ちなみに、前に訪れたCIC(割賦販売法・貸金業法指定信用情報機関)、またKSC(全国銀行個人信用情報センター)も同じく個人信用情報を保管しています。
<JICCとCICとKSCの違いは?>
JICC(指定信用情報機関 株式会社 日本信用情報機構)。
CIC(割賦販売法・貸金業法指定信用情報機関)。
KSC(全国銀行個人情報信用センター)。
加盟している会社からお金のやり取りに関する情報を受け取り、一定期間記録する、という役割は、3つとも一緒です。
違うのは、登録されている情報の種類と登録期間、そして加盟会社です。
JICC | CIC | KSC | |
---|---|---|---|
携帯電話の契約記録 | 5年 | ||
分割払いで商品を購入した記録 | 5年 | 5年 | |
消費者金融からキャッシングをした記録 | 5年 | 5年 | 5年 |
返済が遅れた記録 | 遅れの解消から1年 | 遅れの解消から5年 | 遅れの解消から5年 |
銀行との取引記録 | 5年 | 5年 | |
自己破産記録 | 5年 | 5年 | 10年 |
登録会社に自分のことが調べられた記録 | 6ヶ月 | 6ヶ月 | 6ヶ月 |
★加盟会社の違い
消費者金融会社であるアコムは、JICC、CICに加盟していますがKSCには入っていません。
一方各地の信用金庫の記録を見られるのは、KSCのみです。
携帯電話会社の情報はCICにしか登録されていません。
登録情報は各社で異なっているため、「JICCではブラックだったけどCICでは問題無し」というケースもあります。
だから、3つの会社の内どこか1ヵ所のみでなく、複数の会社で開示を申し込む必要があるのですね。
JICCに行くためには
では早速、JICCへGO!
……開示に必要なものはCICと一緒でいいのかな?
①持ち物は本人確認書類と500円
・本人確認書類
個人信用情報を開示してもらうには、絶対必要になります。確かに、赤の他人には見られたくないものですしね。
1つあればOK | 2つ以上が必要 |
---|---|
|
|
顔写真付きのものなら1つ持っていけばOKです。運転免許証、パスポート、個人番号カード、在留カードなどですね。
一方健康保険証、住民票、戸籍謄本、年金手帳など、顔写真が無いものは2つ書類が必要です。
・開示手数料
JICCの場合も、個人信用情報の開示には1人1回につき500円の料金が必要です。
普段からお財布の中にある金額だとは思いますが、不安な場合は分けて用意しておきましょう。
また、こちらも窓口での支払い方法は現金のみです。
・クリアファイル
開示された個人信用情報は、長形3号の封筒に入れて手渡されます。文房具屋さんで売っているような無地の茶封筒に、受付番号だけが鉛筆書きされています。
一見しただけでは「個人信用情報が入っている」とわからない外見。情報を開示したことを知られたくない場合はメリットになりますが、それはなくしやすいというデメリットと裏表。
折れたり濡れたりすることを防ぐ意味でも、クリアファイルを持っていると安心と言えそうです。
本人確認書類(顔写真付き) | |
本人確認書類(顔写真なし)×2 | |
開示手数料500円 | |
クリアファイル |
基本的にはCICと一緒ですね。
CICで提出した書類をそのまま使えるのはありがたい。
②受付時間は平日10時~16時
JICCでの情報開示は、24時間いつでもできるわけではありません。
受付時間は平日の昼間のみです。
この点もCICと同じですが、JICCの場合は12:00~13:00の間も受け付けてもらえます。
★受付時間
10:00~16:00
(土・日・祝日・年末年始は受付をしていません)
予約システムも特にありません。当日受け取った受付番号の順番で呼び出されます。
③開示窓口は東京と大阪の2か所
JICCの窓口となる開示センターは、東京と大阪の2か所にしかありません。
東京開示センターは、台東区の住友不動産上野ビル5号館というビルの中にあります。
公式HPにも地図とアクセス方法が載っています。
JICC 東京開示センター
〒110-0014
東京都台東区北上野1-10-14 住友不動産上野ビル5号館9階
東京メトロ日比谷線「入谷駅」1番出口より徒歩3分
東京メトロ銀座線「稲荷町駅」3番出口より徒歩8分
JR線「上野駅」入谷口より徒歩8分
JR線「鴬谷駅」南口より徒歩8分
▲住友不動産上野ビル5号館入り口
▲入り口案内板
入ったら、右奥にエレベーターホールがあります。9階に上がりましょう。
「JICC」の入り口は、降りてすぐあります。
▲「JICC」の案内板。この中がすぐ社内です。
<「株式会社シー・アイ・シー」と「CIC(指定信用情報機関)」>
JICCと同じ住友不動産上野ビル5号館には、「株式会社シー・アイ・シー」という名前の会社も入っています。
非常に紛らわしいのですが、個人信用情報を開示してくれる「CIC(指定信用情報機関)」とは無関係。全く別の会社です。
(JICCの入り口にも注意書きがあるほど、間違えてしまう人は多いようです)
個人情報を開示したい場合は、新宿区、新宿ファーストウェストビルにある「CIC」に行きましょう。
個人信用情報開示してみました
無事に目的地に到着できました。
さあ、個人信用情報を開示しましょう!
入り口を入って、まずは右側に向かってください(CICとは逆ですのでお気をつけて)。
JICCで個人情報を開示してもらうにはどうすればよいか、簡単に見ていきましょう。
個人信用情報開示の手順
記入ブースで「信用情報開示申込書(ご本人様用)」を書く
↓
窓口で本人確認
↓
開示手数料を支払う
↓
報告書を受け取る
おおまかな流れはCICと一緒ですね。慣れたペースで進めることが出来ました。
順番に見ていきましょう。
①記入ブース
入って右側の机に、「信用情報開示申込書(ご本人様用)」が用意された机があります。ボールペンも朱肉も備え付け。デジタルカレンダーまでついています。
CICではタッチパネル入力式の受付機で情報を入力しましたが、こちらでは直筆で記入します。
…私、字下手だから気をつけないと(笑)。
記入書類は1枚だけで、書き損じをしても二重線で消せばOK。新しくストック分から取っても構いません。
記入する内容はこんな感じ。
以前の住所・電話番号は、記入すると「その当時の個人信用情報」までさかのぼって開示してもらうことができます。
記入が終わったら、一番奥の窓口で提出しましょう。
②窓口で本人確認
「信用情報開示申込書(ご本人様用)」を提出すると、その場で記入漏れや間違いが無いか確かめてもらえます。
間違いが無ければ本人確認へ進みます。持ってきた書類を提出しましょう。
係の人が確認してくれます。私は顔写真付きの確認書類を持参したのですが、顔まで見比べて確認してくださいました。
間違いが無ければ数分で完了。このスムーズさもCICと一緒ですね。
次のステップに進みます。
③開示手数料を払う
ここで500円の開示手数料をお支払い。
領収書は普通のレシートに近い形(というかほぼレシートそのもの)です。
支払いが終わると、受付番号札がもらえます。受け取ったら、椅子に座って待ちましょう。
④信用情報記録開示書を受け取る
受付番号で呼び出されたら、再び窓口へ(書類に書いた本名が呼ばれることはありません)。
いよいよ待ちに待った(といってもそれほどではありませんが)個人信用情報の開示結果を受け取りました。長形3号の茶封筒に、3つ折りにして入っていました。
これで全て完了しました。窓口の人にお礼を述べて退出。
(受付から報告書の手渡しまでを、1人の方が担当してくださいました)
個人信用情報の開示手続きは以上です。所要時間は30分もいらないくらい。
困ったことがあれば、窓口の方がすぐ教えてくれます(お手洗いの場所まで教えてくれました)。
また入口右の棚には「よくある質問」の小冊子(持ち出し禁止)が入っています。声がかけづらい場合は、こちらを参考にしてもいいかもしれません。
<個人信用情報の開示はネットでもできる>
「よくある質問」の小冊子が入っていた右側の棚には、別の冊子も並んでいました(持ち出しも撮影も禁止なので、お見せすることはできないのですが……)。
こちらの冊子を読んでみたところ、個人信用情報開示の申し込みが、郵送やインターネットでできることが紹介されていました。
インターネットはQRコードからアクセスし、ページの内容に従って記入を進めていくだけ。
郵送で送る書類も、パソコン記入で作ることができます。
インターネット・郵送とも、CICのインターネット手続きと同じく手数料が1000円かかってしまいます。
ただしCICと異なり、支払い方法はクレジットカード以外でも可能です。
インターネット |
(ペイジー対応のみ) |
---|---|
郵送 |
|
こちらのやり方だと1000円の手数料とは別に、さらに手数料がかかってしまうのですが……。
クレジットカードが作れず困っている身にはありがたい。
窓口があまり混んでいなかったのは、ひょっとするとネット派と郵送派のおかげかもしれません。
まとめ
★個人信用情報をストックし、会社や個人に開示してくれるのがJICCやCIC。2つの会社の情報は異なる場合がある。
★本人確認書類を持参した上でJICC窓口で手数料を払えば、誰でも自分の個人信用情報を確認できる。
★開示すると過去の支払い記録や延滞記録、また誰がなぜ自分のことを調べたのかについても確認できる。
CICではブラックと判断されましたが、JICCの登録情報では問題無し。
JICCの情報を重視してくれる審査には通れた、という認識で良さそうです。
会社によって情報が違うなんて驚きですが、おかげで別の審査には通れました(笑)。
JICCで手続きをすれば、500円でクレジット会社が審査に使うものと同じ情報が手に入ります。
「ブラックかも」という不安を抱えているのならば、開示してみて損はありません。
手続きも簡単ですぐに終わりますよ。
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