【電子マネーiDとは】概要・利用メリットと3つの導入方法

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電子マネーid

「クレジットカードを作ろうとしたら、公式サイトに<iD>の文字が。これって一体どういう意味?」

「iD」(アイディ)とは、簡単に言うと「クレジットカード等と紐づけて、<かざすだけ>での決済を可能にする」機能のこと。
つまり「iD」搭載のクレジットカードを使えば、わざわざ暗証番号を入力したり、店員さんにレジでカードを切ってもらうことなく、「かざすだけ」で支払いが可能になるわけですね。
言うまでも無く便利な機能ですので、これを入手できる機会があったのなら是非活用していきたいところです。

今回はそんな「iD」について、その概要や利用メリット、そしてあなたの生活への導入方法をまとめました。
読み終えていただければ、普段の決済をよりスムーズにこなす方法が分かりますよ。

電子マネー「iD」ってそもそも何?

まずは電子マネー「iD」とはどういった支払い方法なのか、簡単に見ていきましょう。

①「かざすだけ」で支払いができる、電子マネーの一種

クレジットカードの公式HPや飲食店のレジなどで見かけることのある「iD」の文字。

▲三井住友カード公式HP

▲「すき家」公式HPより、利用できる電子マネー。「iD」のロゴマークが見られます。

「iD」とは、冒頭で触れた通り「かざすだけで支払いができるようになる機能」の一つを言います。
かざす先は、以下のような電子マネーの読取機ですね。
▲カシオ公式HPより、電子マネー読取機の例

コンビニエンスストア等で電子マネー払い(Suica等の交通系マネーや楽天Edy、nanacoなど)を利用されたことがあるのなら、同じようなものだと考えていただいて構いません。

つまり、「iD」を使えば店員さんにレジでカードを切ってもらったり、暗証番号を入力する必要なく「かざすだけ」で支払いが完了するわけですね。現時点ではこれだけ覚えていただければOKです。

②他の電子マネーとの違いは、「クレジットカード等と紐づけるからチャージが不要」なこと

「かざすだけ」で決済が完了すると言う点では、その他の電子マネー(Suica、nanaco等)も同じ。
これらの電子マネーと「iD」の最も大きな違いは、「クレジットカード等と紐づけを行う」ことにあります。

「iD」を使って支払いを行うと、瞬時に紐づけられたクレジットカードから引き落とし手続きが行われます。
例えばもともと「iD」機能の付いている「三井住友VISAクラシックカード」で500円の品を「iD」で支払った場合、その瞬間に「三井住友VISAクラシックカード」で500円を支払ったことに。つまり、「iD」はお店とクレジットカードの橋渡しのような役割を持つわけですね。

この性質により、「iD」を利用する上ではチャージ(入金)が一切必要ありません
チャージ残高の範囲内でしか支払いのできない、交通系ICカード等に比べるとその分使い勝手が良いと言えるでしょう。

ただ「クレジットカードから即時引き落とし」と言うと、最初からカード払いを行った場合と何も違いが無いように思えます。実際、請求額やポイントの面では「iD」払いとクレジットカード払いに差は無いのですが……。

ここで再び重要となるのが、先述の「かざすだけで決済できる」という点。
同じ金額の決済であっても「iD」払いであれば、通常のカード払いより支払いがスムーズと言う点で分があるわけです。

iD払いとクレジットカード払いの比較
利用限度額 支払い方法
「iD」払い クレジットカードの利用枠、または店ごとに定められた限度額による 電子マネーの読み取り機に搭載カードやスマートフォンをかざす
方法については後述
クレジットカード払い 個別に定められた利用枠による レジでカードを切ってもらいサイン、決済機に挿入し暗証番号を入力など店による
※還元率などはいずれも発行元のクレジットカード会社による

逆に言うと「決済がスムーズになる」以外の「iD」利用メリットは特にありません
「iD」を使えるお店は大体クレジットカード払いにも対応しているので、現金無しでの決済が可能になる場所が増えるわけでも無いですし、「iD」自体にポイントサービスも設けられていません

「iD」は、クレジットカード払いをより便利なものにするための決済手段です。
「おトクさ」を重視して電子マネーを使うのなら、ポイント二重取りのできる「リクルートカード+nanaco」(ただし月3万円まで)等の導入をご検討ください。

ちなみにiDのように、クレジットカードと紐づけを行いクレジットカードと一緒に請求される=後払いとなる電子マネーのことを「ポストペイ型電子マネー」(もしくは単に後払い電子マネー等)と呼びます。

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★「iD」を使い決済を行う際には、nanaco等と同じく店員さんに「iD払いで」と伝えればOKです。
利用できるのはコンビニエンスストアや飲食店など。詳しくは以下の公式HPをご覧ください。キーワード検索も可能です。

iD公式HP「使えるお店を探す」

★一部のクレジットカード以外のカード(プリペイドカード、デビットカード)も「iD」に対応しています。(導入方法については後述)
この場合、iDを使って支払いを行うとチャージ残高(プリペイドカード)もしくは銀行預金残高(デビットカード)から即時引き落としが行われます。

iD公式HP「iDをはじめる」

★例外的に、「dカード mini」というアプリを使う場合には月当たりの利用額が「docomoの携帯電話料金と同時請求」されるため、クレジットカード類は不要となります。
(ただしサービスを利用できるのはdocomoの「おさいふケータイ」搭載端末をお持ちの方のみ)

③ QUICPayとの違いは加盟店の多さ

現行の「ポストペイ型電子マネー」(クレジットカード等と紐づけを行う電子マネー)には、「iD」の他に「QUICPay」(クイックペイ)というものが存在します。
2つの電子マネーの、基本的な仕様や使い勝手は全く同じと言って差し支えありません。

ただ、普及率で言うと「iD」の方が優位なようで、搭載できるクレジットカードの種類も、使えるお店の数(加盟店)の数もQUICPayを上回っています。
(公式HPにおいて同じ「高円寺」ワードで加盟店を検索すると、iDの加盟店は86件であるのに対しQUICPayは68件)
大手だと「ダイソー」等は今(2018年7月)のところ、QUICPayを採用せずに「iD」のみ利用できます。

とは言え「iD」を利用できるか、「QUICPay」を利用できるかと言うのは多くの場合、「持っているクレジットカードの発行元」によって変わってきます。(三井住友カード系ならiD、JCB・Amex系ならQUICPayなど)
そのため、結局のところは「申し込み先のカード会社が提携している電子マネーを使う」のが基本となりますね。多くの場合、ポストペイ型電子マネーの種類は申し込み先選びの基準にはなりません。(還元率、特典内容などさらに重視するべきポイントが多いため)

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2.「iD」導入のための3つの方法

ここからは、あなたが「iD」を使っていくための3つの方法を紹介していきます。

「iD」導入方法の概要
概要
iD一体型カードの入手 クレジットカードに「QUICPay」機能が埋め込まれている
スマホ決済
(ApplePay、おサイフケータイ)
スマートフォンアプリと「QUICPay」対応カードを紐づけ、スマートフォンをかざして決済。現在主流の方法
iD専用カードの入手 クレジットカードと別々に専用カードを発行

①一番簡単なのは「iD一体型クレジットカードの入手」

「iD」を手に入れるうえで、一番簡単なのが「最初からiD機能の付いているクレジットカードを手に入れる」という方法。
こういったクレジットカードは「iD一体型カード」(iD付帯カード)等と呼ばれ、1枚で「iD払い」と「クレジット払い」両方の機能を持つことになります。(iD払いを使う場合には、事前に店員さんに伝える必要があります)

主なiD一体型カード(一般)
年会費 ポイント還元率 その他
三井住友VISAクラシックカード 1,250円+税
※初年度無料
※条件クリアで無料
0.5%前後 ・アミティエカード等の類似カードも同様
ANAカード(一般)
(VISA/Masterのみ)
2,000円+税 ※1 ・年会費+税抜6千円でマイル還元率2倍
・楽天Edyも付帯
dカード 無料 1% ・ローソンでの優待あり
ORICO CARD THE POINT 無料 1% QUICPayも付帯
d CARDプリペイド
(プリペイドカード)
無料 0.5% ・チャージ式のプリペイドカード(iDを使うとチャージ残高から即時引き落とし)
SMBCデビット
(三井住友銀行デビットカード)
無料 0.25% ・三井住友銀行口座と直結のデビットカード(iDを使うと口座残高から即時引き落とし)
※各上位カード(ゴールドカード等)も同様にiD一体型あり
※1 1,000円につき5マイル相当の1ポイント付与。ANAの航空券購入時なら、1マイルの価値は2円超

iD一体型のカードは有名どころが多いですね。1%の還元率を達成しているものも複数見られます。
将来的にステータス性を獲得したいのなら「三井住友カード」系、現在のポイント還元率を重視するのなら「dカード」や「オリコカード」を選択するのが基本でしょうか。ANAの利用機会があるのなら、ANAカードの還元率も見逃せません。

それぞれのカードの詳細については、以下の個別ページをご覧ください。

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「三井住友VISAクラシックカード」の基本情報とメリット・デメリット
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ANAカードの徹底比較!
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「dカード」の基本情報とポイントサービス
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「オリコカード・ザ・ポイント」の取得メリットについて

②ApplePay・おサイフケータイを使った「スマホ決済」は対応カードも多い

「iD一体型カード」を持っていなくても、スマートフォンがあれば「Apple Pay」「おサイフケータイ」といった機能を通して「iD払い」が可能なことがあります。最近台頭してきたこの支払い方法は「スマホ決済」と呼ばれますね。

スマホ決済には、決済方法に対応する端末が必要となります。

  • Apple Pay……iPhone 7以降のiPhone/Apple Watch Series 2以降のApple Watch
  • おサイフケータイ……公式HPなどをご確認ください。

どちらの決済方法も利用できない場合に関しては、専用カードの導入項目をご覧ください。

iDを通した「スマホ決済」に対応している発行元は以下の通り。

スマホ決済(iD)対応のカード会社等一覧
Apple Pay おサイフケータイ
イオン銀行
(イオンカードセレクト)
NTTドコモ(dカード)★
オリエントコーポレーション
(オリコ)★
×
クレディセゾン ×
JFRカード ×
セディナ★
ペルソナSTACIAカード★ ×
ポケットカード
三井住友カード★
ユーシーカード ×
ゆうちょ銀行★
(JP BANKカード)
ライフカード
VJAグループ★
(多くは地銀提携のカード)
ソフトバンクカード
(プリペイドカード)
×
★:iD専用カードの発行対応

運よくお持ちのカードがお持ちの端末に対応していたのなら、「スマートフォンのアプリ画面を決済機にかざす」ことでiD払いが可能になります。

▲Apple公式HPによる利用イメージ(QUICPayの利用例ですが、iDでも変わりません)

この「スマホ決済」の導入方法に関してですが……。
「Apple Pay」なら「ウォレットアプリから、カメラを通しクレジットカードをスキャン、必要情報を入力」とすぐに完了。


▲ウォレットアプリ


▲Apple公式HPのムービーより

ちなみに支払いの際には「iDで」と伝えた上、スマートフォンを決済機にかざせばOKです。

Apple公式HP「Apple Pay」

一方「おサイフケータイ」端末だと、アプリに「iD」を載せるまでに郵送などでの手続きが求められやすくなります。(例外的に「dカード」は特別な手続きなく利用できる模様)


▲セディナ公式HPより

「おサイフケータイ」端末へのiD搭載申込については、以下の公式HPをご覧ください。

★「おサイフケータイ」(iD)対応の発行元の詳細リンク

▶:iD専用カードの発行対応
※VJAグループ(地銀系)については数が多すぎるので割愛

後述の専用カードの発行に対応している会社であれば、そちらを送ってもらう方が簡単かもしれませんね。

③カード会社によってはiD専用カードの入手も可

以下の会社が発行するクレジットカードをお持ちなら、「iD専用カード」の発行を受けられます。
(=他社カードとの紐づけは不可。家族カードやETCカードのようなもの)

★iD専用カードを発行しているカード会社
  • NTTドコモ(dカード)
  • オリエントコーポレーション(オリコ)
  • セディナ
  • 大和ハウスフィナンシャル
  • ペルソナSTACIAカード
  • 三井住友カード
  • ゆうちょ銀行(JP BANKカード)
  • VJAグループ(地銀系)

これは名前の通り「iD」払いに特化したカードのことですね。
「iD一体型カード」を発行していない会社であっても、専用カードなら取り扱っていることがあります。当該発行元のクレジットカードをお持ちなら、こちらの発行をお願いしてみるのも良いでしょう。

★iD専用カードの発行手続きはインターネット会員サービス、もしくは電話などで行います。詳しくは各公式HPをご覧ください。

上記カード会社の発行するカードをお持ちでなくても、「QUICPay」なら利用できるかもしれません。(JCB、ジャックス、アメリカン・エキスプレス等はQUICPay系)
詳しくは「QUICPayについて」のページをご覧ください。

<1回あたりの決済上限額は「お店による」とのこと>

1回あたりの決済上限額について、「iD」公式HPに見られる記載は以下の通り。

Q.「iD」は店舗によって、1回の支払いに上限額はありますか?

限額が決まっている場合がございます。詳しくは店舗にお問い合わせください。

iD公式HPより)

何とも曖昧な回答ですが、つまるところは「店側に判断を任せている」ということでしょう。QUICPayのように一律の制限(Apple Pay以外だと一律2万円まで)はありません。

そういうわけで、お店によっては「iD」を使った高額決済に対応していないことがあります。
……とは言え、その場合であってもiDの請求先となるクレジットカードを使えば、何ら問題はないでしょう。

まとめ

「iD」とは、クレジットカード等に紐づけて「かざすだけ」決済を可能にする電子マネーサービス。通常のカード払いに比べ特におトクさが増すわけではないが、細かな出費もスムーズにこなせるのが嬉しい
★その他の電子マネー(Suicaなど)に比べると「チャージ不要」という点で分がある
★導入方法は「付帯カードの入手」「スマホ決済の利用」「専用カードの入手」の3つ。最も簡単なのは「付帯カードの入手」か(条件が揃っていればスマホ決済も)

コンビニエンスストアなどでの細かな支払いをずっと便利なものにしてくれる「iD」。
iD一体型カードには使い勝手が良いものも多いので、この機会に入手を検討してみても良いですね。

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