freeeカードにVISAブランドが登場!MasterCardとの違いは?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加


数あるクラウド会計ソフトの中で、ついにMFクラウド会計を抜いて法人シェア1位に躍り出たfreee。(MM総研調べ、2017年)

そのfreeeがライフカードと提携して2017年9月から発行している法人・個人事業主向けクレジットカードが、freee カードです。

しかし、これまで申し込みできたのはMasterCardブランドだけ。それが…

このたび2018年2月、待望のfreee VISAカードが発行開始となりました!
こちらは三井住友VISAカードとの提携発行で、マスターカード版とは内容も異なっています。

個人事業主でもある私から見ても、このカードは魅力的と言えるのか?
Masterから何が変わったのか、他のカードに比べてどこにメリットがあるのか、慎重に調べ上げ、結論をまとめました。

freee VISAカードの詳細

これで全てわかる、カードスペック一覧表

年会費 初年度無料(Web入会のみ)
2年目~1,250円+税

※Web明細利用で500円引き
前年度50万円以上の利用、またはマイ・ペイすリボ設定+利用で2年目以降も無料
追加カード年会費 400円+税
999枚まで発行可
ETCカード年会費 初年度無料
2年目~500円+税
※前年度に1回利用があれば無料
申し込み資 個人事業主・法人代表者
国際ブランド VISAロゴ
利用限度額 50万円~80万円
締め日、支払日 15日締め、翌月10日払い
または月末締め、翌月26日払い
支払方法 1回払い、2回払い、分割払い、リボ払い、ボーナス一括払い
基本ポイント還元率 なし
電子マネー iD、Apple Pay
経理・会計ソフト優待 freee2ヶ月無料
福利厚生サービス ベネフィット・ステーション入会金&月会費割引
その他ビジネスサービス ・VISAビジネスオファー
・VISAビジネスグルメオファー
・税理士無料相談
・社労士無料相談
・その他多数
空港ラウンジサービス
付帯保険 海外旅行傷害保険(利用付帯)
ショッピング補償(海外利用分のみ)
オススメ度 ★★★☆☆

気付いた方もいるかと思いますが、明らかに数字のケタがおかしい箇所がありますね。後でちゃんとツッコむので、しばしお待ち下さい。

ゴールドカードもあるよ

年会費 初年度無料(Web入会のみ)
2年目~10,000円+税

※Web明細利用で1,000円引き
※前年度50万円以上の利用、またはマイ・ペイすリボ設定+利用で5,000円引き
追加カード年会費 2,000円+税
999枚まで発行可
ETCカード年会費 初年度無料
2年目~500円+税
※前年度に1回利用があれば無料
申し込み資格 個人事業主・法人代表者
国際ブランド VISAロゴ
利用限度額 50万円~200万円
締め日、支払日 15日締め、翌月10日払い
または月末締め、翌月26日払い
支払方法 1回払い、2回払い、分割払い、リボ払い、ボーナス一括払い
基本ポイント還元率 0.3~0.5%
電子マネー iD、Apple Pay
経理・会計ソフト優待 freee2ヶ月無料
福利厚生サービス ベネフィット・ステーション入会金&月会費割引
その他ビジネスサービス ・VISAビジネスオファー
・VISAビジネスグルメオファー
・税理士無料相談
・社労士無料相談
・ドクターコール24(無料健康相談)
・その他多数
空港ラウンジサービス 全国28空港で利用可
付帯保険 海外・国内旅行傷害保険
ショッピング補償
オススメ度 ★★★☆☆

通常カードに比べ、利用限度額が大きくなり、ポイント還元もあります。
年会費がちょっと複雑ですが、年間利用額とWeb明細の条件をクリアすれば、4,000円(税抜き)まで割り引かれます。

注目すべきポイントはここだ!

追加カード枚数の上限が大きすぎる

999枚て!
大事なことなのでもう一度。999枚て!

事業用クレジットカードには、追加カード(従業員カード)があります。
個人向けカードでいうところの家族カードに近いものですね。

これを追加発行すると、従業員・社員も同じ事業用口座を使ってカード決済ができます。
出張費やガソリン代、備品購入費などに使い、経費の精算業務や立て替え払いによる従業員負担を軽減するのに使います。

ただ…約1000枚も必要になる利用シーンがあるかといわれても想像できません。
要は「実質上限なし」と言いたいのでしょうけれど、半分悪ふざけじゃないか?と私は邪推しています。

利用枠の「下限」が大きい

freee VISAカードの利用限度額は、大きい方ではありませんが、下限が50万円という点は注目する価値あり。なぜなら、法人カードにはもっと少ない限度額からスタートするものが多いからです。

その典型が、セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード。20万円スタートとかザラです。
その半面、数ヶ月使えば100万円台に増枠されますし、実績を積めば1,000万円台もいけるんですけどね。ファジーというかアメリカンというか…

ビジネスサポートが(比較的)充実している

三井住友VISAカードとの提携ということもあり、三井住友のビジネス用カードと内容が変わらない項目が多々見られます。
たとえば利用枠の最高額、旅行傷害保険の内容など。

しかし、ビジネス関係の優待サービスに関してはfreeeカードが一歩リード。

▼税理士無料相談
▼社労士無料相談
▼freeeとの連携各社での優待
 ・officee(オフィス検索サイト)
 ・Kagg.jp(オフィス家具通販)
 ・キャスタービズ(秘書、人事、経理、Web運用の業務サポート)
 ・コネクシオTRIBE-biz(ビジネス向けネット接続サービス)
 ・サーブコープ(レンタルオフィス、バーチャルオフィス)
 ・ハイパー(プリンターサプライ、アスクル正規取扱販売店)

これらのサポートはfreeeカードが独自に提供しており、三井住友ビジネスカードでは付帯されません。

まぁ、ちょっと難点はあるのですが

カード審査が業績や継続年数に左右されない

freeeカードの申し込みに必要なものは、申し込む個人の本人確認書類と、事業決済に使っている口座番号だけ。
決算書類や確定申告書は、原則として必要ありません

つまり、カード会社に業績内容を伝えることがないので、事業自体が赤字だろうが創業間もなかろうが関係ありません。
…ただし、申込者自身が借金まみれのブラックだったら別ですけどね。代表者本人の個人信用情報はしっかり精査されます。

一昔前の法人カードはどれも「黒字決算3年がボーダーライン」なんて言われていたのですが、最近は業績を重視しないカードが多くなっています。

MasterCardとの相違点


先に受け付けを開始していた、ライフカード提携のマスターカード版freeeカード。
三井住友提携であるVISAは何が変わったのかを見てみましょう。

VISAとMasterの違いを一覧表にまとめてみた

VISA MasterCard
発行会社 三井住友カード ライフカード
年会費 通常:条件付き無料ゴールド:10,000円+税 通常:永年無料ゴールド:2,000円+税
利用可能額 通常:50~80万円ゴールド:50~200万円 50~300万円
追加カード 999枚まで発行可 50枚まで(※1)
支払い方法 1回払い、2回払い、分割払い、リボ払い、ボーナス一括払い 1回払い、2回払い、分割払い、リボ払い
申し込み時の必要書類 申込者の本人確認書類 個人事業主:申込者の本人確認書類法人:代表者の本人確認書類、登記事項証明書(※2)
キャッシング利用 不可
空港ラウンジ (ゴールドカードのみ)国内28空港 (ゴールドカードのみ)国内26空港
ポイント還元率 (ゴールドカードのみ)0.5%三井住友ワールドプレゼントに準拠 (ゴールドカードのみ)0.5%LIFEサンクスプレゼントに準拠

※1 「freeeカードライト」「freeeカードライトゴールド」は最大3枚
※2 「freeeカードライト」「freeeカードライトゴールド」での法人代表者名義申し込みでは不要

ビジネスサポートの違いは、後ほど別表で記載します。

年会費の額と割引条件

新登場のVISAカードは、年会費を無料にするためには利用額、支払い方法の条件を満たさなくてはなりません。

一方、マスターカード版は通常のいわゆる「平カード」なら、無条件で年会費無料でした。

ゴールドカードでもわずか2,000円+税。「業界最安値でゴールドカードが発行できる」が売り文句です。
“最安値”と言ってますが、同率1位にオリコEX Gold for Bizがあります。オリコの方が還元率は上なので、決済に使うだけならオリコの方がいいかな…

追加カードの発行可能枚数

従業員カードの追加発行枚数は、マスターカードだと50枚が上限です。
まあ、普通はそれだけあれば充分ですよね。

同じく50枚まで追加発行できる法人カードにはビジネクストカードがあります。
ビジネクストには多少ポイント還元がある分、決済利用に関してはfreeeがやや不利か。…あ、ダジャレになった。

キャッシング利用もできる

MasterCardにはキャッシング枠がありませんが、VISAカードでは事業資金調達にキャッシングを利用できます。

もちろん銀行融資などに比べて金利は高く設定されていますが、短期間の資金繰りにおいては迅速性の利点があります。ご利用は計画的に。

ゴールドカードで利用できるラウンジの数

VISA版のfreeeゴールドカードだと、マスターカードで利用できる26空港に加え、神戸空港、大分空港のラウンジが追加されます。

一部の付帯サービスがVISAでは利用できない

付帯するビジネスサービスは、今のところMasterCard版が優勢です。

VISAにしかない どちらにもある Masterにしかない
・Visaビジネスオファー
・Visaビジネスグルメオファー

・会計ソフトfreee 2ヶ月無料
・税理士無料相談(1回)
・社労士無料相談(1回)
・福利厚生代行サービス割引

▼提携サイト優待
・officee
・Kagg.jp
・キャスタービズ
・コネクシオTRIBE-biz
・サーブコープ
・ハイパー
・弁護士無料相談(2回)
・人材募集広告料30%割引
・ビジネスウェア割引クーポン

・MasterCardビジネスアシスト

▼提携サイト優待
・モノタロウ

ただし新しいカードということもあって、特典はまだまだ拡充途中。カード発行会社が違うために提供できないサービスは一部にすぎないので、いずれはどちらでも利用できるようになる可能性があります。

イマイチなところ、注意すべきポイント

ポイント還元はゴールドカードにしかない

「年会費無料だとポイント還元なし」は、事業用クレジットカードあるあるの一つ。

ゴールドじゃない方のfreeeカードは、還元率ゼロ。何百万円、何千万円使ってもゼロです。うわあもったいない。

毎月の事業費支払いが高額なら、年会費なんてケチってる場合じゃありません。ポイントなりキャッシュバックなり、還元プログラムのあるカードを作るべし!マジで!

ETCカードのみの複数発行は不可

「クレカは1枚でいいけど、ETCカードは複数ほしい」というケース…たとえば営業車のETC料金決済などにはあまり適していません。
freeeカードでETCカードを複数枚発行するには、クレジット機能のある従業員カードとセットでしか追加できないのです。

ETCカードのみ追加発行できる法人カードには、JCBの法人カード三井住友ビジネスカード楽天ビジネスカードが該当します。

実は法人・個人事業主向けにETC専用カードもあるので、もしクレジット機能すらも必要なければ、こちらも検討してみてください。

税理士・社労士相談が無料なのは1回だけ

所定の税理士、社労士への問い合わせ・相談が無料になる、freeeカードの付帯サービス。これは利用価値あるぞと思いましたが、世の中そんなに甘くはないようで。

無料になるのは、それぞれ1回きり。年に1回とかではなく、本当に1回です。

景気の悪い話にも思えますが、そもそも回数制限のない無料相談サービスは、ダイナースクラブ級のステータスカードにならないと付帯しないもの。1回だけでもあるだけ良い方とみるべきでしょうか…

個人事業主でキャッシング利用を希望すると必要書類が増える

財務書類の提出不要、がセールスポイントのfreeeカードですが、いついかなるときも不要とはいきません。

まず、個人事業主の申し込みでキャッシング利用を希望する場合。
一般の申し込みと違い、現在の借入額などに関わらず、問答無用で以下2点が必要になります。

▼青色申告者なら
・確定申告書B第一表の控え
・青色申告決算書1ページ目の控え

▼白色申告者なら
・確定申告書B第一表の控え
・収支内訳書1ページ目の控え

※いずれも前年度分、かつ税務署受領印のあるもの

もうひとつは、高額な利用枠を希望する場合。
freee公式の案内や規約に明言はされていませんが、他の法人カードでも100万円を超える限度枠への増額を申請するとき、決算書を求められることが少なくありません。

カードマニアな筆者の寸感

あの法人カードとほぼ一緒ですよね。

発行元が同じだから当然ではあるのですが、freeeカードは個人事業主用の三井住友ビジネスクラシックカードfor Ownersと同様の機能・スペックを有しています。
電子マネーの「iD」が利用できるのもそのため。

で、freeeVISAカードの寸感なのですが、「三井住友のカードにfreee独自のビジネスサポートを付加して、そのかわりにポイントプログラムを廃止してしまったカード」…というところでしょうか。

ゴールドカードにはポイント還元があるものの、それならステータス性や信頼性をふまえ、本家の三井住友ビジネスゴールドカードを選んでもいいのでは?

審査難易度が高い可能性がある

freeeVISAカードは受付開始したばかり。審査に通りやすいかどうか判断できるほどには充分なデータがまだありません。

少なくとも確かなのは、母体である「三井住友ビジネスクラシックカードfor Owners」が、やや厳しめなカードだということです。
開業当初など、信用力の高くない状態でもまずまず発行はできるのですが… その場合は限度額が20~30万円と少なめで発行されることが多く、増枠できるまで時間もかかります。

一方、freeeカードは、利用可能枠の”下限”が50万円。利用者にとってはメリットでも、カード会社としてはリスキーな設定です。だってこれ、プロパーカードならゴールドカードと同等の数字なのですから。

では、本来なら50万円未満の限度額しかもらえないような状況で申し込んだ場合、どうなるのでしょうか?
普通だったら貸し倒れリスクは年会費で補われますが、freeeは逆に無料にしてしまっています。

そうなると、freeeカードの運用方針として考えられるのは…

リスクを負ってでも利用者を増やし、カード利用店からの加盟店手数料手数料収入を増やしてコストを補う

信用力の高い申込者にのみカードを発行することでリスクを抑える

このあたりが妥当でしょうか。
もし②の戦略をとっていれば、審査難易度は高くなります。会社設立直後はもちろん、バーチャルオフィス利用などにより固定電話がないだけでも通過は厳しいでしょう。

実は会計ソフトfreeeと併用する利点は少ない?

freeeといえば、そもそもはクレジットカードや銀行口座とのデータ連携を強みにしてシェアを拡大しているクラウド会計ソフトの会社です。

そのfreeeのカードなのだから、一緒に使えばメリットがあるはずだ…と思いきや、会計ソフトfreeeとfreeeカードの併用による特別な利点は、さほどありません

強いてひとつ挙げるなら、企業与信を上げる、つまりカード利用額を増やすのに会計ソフトのデータを使うことができる点です。

通常のクレジットカードは、カードの使用実績に応じて利用枠を拡大していくため、利用額が少ないとなかなか増枠されません。
freeeカードの場合、会計freeeの税務データなどを審査資料にして業績を判断し、カード利用状況に関わらず限度額を判定することができるのです。

なお、当然ながらユーザーが同意しない限り、カード会社へ情報公開されることはありません。

結論:良くも悪くも”普通”!

悪くないんだけど、決め手に欠ける印象です。

年会費が無料になってもその分デメリットもあるし、ビジネス利用向けのサービス内容も、他社より優秀とまでは言いづらいところ。
典型的な「可もなく不可もなし」タイプである三井住友ビジネスカードがベースになっているので、まあ当然といえば当然なのですが…

決しておすすめできないわけではないのですが、一度落ち着いて他のカードと比べてみても良いのではないでしょうか。もっと希望に沿えるカードがある気がします。



カード診断ツール

「もしもカードを使うなら、自分にはどれがいいんだろう……?」
 
そんな疑問に答えるカード診断ツールを作りました!
 
匿名&無料で使えるので、ぜひ試してみてください!
 

【Q】今日・明日中、せめて3日以内に手に入れたい

アンケートにご協力お願いします

カード名*
審査結果*
性別
年齢
職業
コメント

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

SNSでもご購読できます。