【デビットカードの海外利用】その利点・欠点と各銀行デビットの比較

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

【デビットカードの海外利用】その利点・欠点と各銀行デビットの比較
「海外にホームステイに行く子供のために、便利な支払い方法を用意したい。
クレジットカードは年齢制限のせいで使えないから、その代わりにデビットカードはどうだろう?」

お子様に限らず、海外で便利に利用しやすい決済方法「デビットカード」
利用額が銀行口座から即座に引き落とされるこの決済方法は、確かにクレジットカード払いに比べ海外事務手数料が高めに設定されています。

ただし、デビットカードは銀行が取り扱うという都合上、「キャッシュカード一体型」となっているものが多いのが特徴。これにより、多くのデビットカードが海外での決済に加え、現地通貨の引き出し機能を備えているんですね。

今回は「デビットカードの海外利用」をテーマに、そのメリットや注意点、クレジットカードとの比較や各銀行が取り扱うデビットカードの基本情報をまとめました。
読み終えていただければ、あなたやお子様に合った便利な海外決済方法が分かります。

★このページはあくまで「一時的に」海外へ出向かれる方を対象としています。

学生・新社会人向けカードランキング
UFJニコス「イニシャルカード」
初年度年会費無料還元率0.4%
5年後にはゴールドカードの発行が確約された、若者向けカード。
三井住友VISAデビュープラスカード
初年度年会費無料還元率:1.0%
18歳から25歳までの三井住友VISAカード入門編。ポイントが常時2倍!
JCB CARD W
年会費無料還元率1~7%
39歳以下だけが申し込めるJCBカード!最強のポイント還元率。
VIASOカード
年会費無料還元率:0.5%
携帯代、プロバイダー代もポイント2倍!自動キャッシュバックが魅力。

海外でデビットカードを使うメリットと注意点

まずは、海外でのデビットカード利用における利点や注意点を解説していきます。

①国際ブランド付のカードを選べば、全世界のクレジット加盟店で使える

前提として、デビットカードは「銀行口座から、使ったお金を即時引き落とす」決済用カードを指します。

気になるのはその使える場所ですが、「VISA」「JCB」といった国際ブランドの付いたカードを選べば当該ブランドに対応したお店で利用可能。つまり、全世界のクレジット加盟店で利用できるわけですね。
そしてその利用範囲は、もちろん海外に及びます
(VISAならVISA加盟店、JCBならJCB加盟店&アメリカで一般的な「Discover」加盟店で利用可)

この場合、引き落としは国際ブランドが設定したレートに、各銀行の定める海外事務手数料(デビットの場合3%~4%前後が多い)を加えた日本円で行われます。
つまりデビットカードを使えば、海外のクレジット加盟店でも日本円で即時決済ができるわけですね。

CHECK海外事務手数料はどうやって請求される?

★月々の継続的な支払い(会費など)、ガソリンスタンド等、クレジット加盟店であってもデビットカードを利用できない場所は複数存在します。申込前には必ず公式HPなどを通し、ご確認ください。

参考三井住友カード公式HP「ご利用いただけない加盟店」

<海外利用ならぜひ「VISA」ブランドを選びたいところ>

日本国内で作れるデビットカードの国際ブランドは、(確認できている範囲で)「VISA」「JCB」の2つです。
旅行保険の付帯など、基本的なサービスは「JCB」の方が優れていることが多いのですが……。
海外利用を前提にするなら、国際ブランドはぜひとも「VISA」を選びたいところ。

理由は簡単で日本発祥の「JCB」は国際的な普及率が低いからですね。
一応アメリカ中心に展開する国際ブランド「Discover」加盟店でもJCBカードは使えるのですが、当の店員さんがそれを知らないことも多いようで、要らぬトラブルのもとになりかねません。

アジア各地やハワイはじめ日本人が多い地域であれば、海外であっても「JCB」を使えることは少なくないものの……。
最初から全世界トップシェアを誇る「VISA」ブランドを利用できるなら、これに越したことは無いでしょう。

CHECK2.各銀行デビットカードの基本情報とその比較

★この他「J-Debit」という独自規格の付いたデビットカードも存在しますが、これは海外では一切使い物になりません。(国内でさえ利用できる場所は限られる)

★ハワイでの「JCB」カード利用については、以下のページをご覧ください。

あわせて読みたい
ハワイ旅行ならこのクレジットカードで決まり!お得な優待サービスで遊び尽くせ!

②キャッシュカード一体型なら、日本で入金したお金を外貨で引き出せる

さて、単に「VISA」「JCB」加盟店で利用できるというだけなら、クレジットカードを使っても差し障りありません。

クレジットカードに無い「デビットカード」独自のメリットには、日本で入金したお金を現地通貨で引き出せるという点が挙げられます。
これはデビットカードの発行元が口座の提供元、つまり各銀行であるからできること。多くのデビットカードは、それ自体にキャッシュカード機能が付いているんですね。

決済の際には数%の海外事務手数料が掛かる(これは加盟店でのショッピング時も同様)ものの、デビットカードを使い預金を引き出せば、両替の手間がかからないのは十分に大きなメリットと言えます。

★ただしみずほ銀行「みずほJCBデビット」など、海外での出金に対応していないデビットカードも存在します。申し込み前にご確認ください。

③15歳・16歳から無審査で取得できるからお子様の短期留学などにもピッタリ

多くのデビットカード(カードローン機能、クレジット機能などの付いていないもの)は15歳、または16歳から作成可能。(銀行によります)
高校生であればまず問題なくカードを持てるので、休暇中のホームステイや短期留学にはまさに打ってつけと言えます。
この特徴は「日本で入金したお金を現地通貨で引き出せる」という点とも相性が良いですね。お金が必要ならば親元が「デビットカード」と紐づけている口座に入金することで、海外で出金できるようになります。

その他、何らかの事情があってクレジットカードを持てないと言う場合にも、無審査で利用できるデビットカードは心強い味方となってくれることでしょう。

<18歳以上ならクレジットカードを使った方が良い?>

15~17歳であれば、海外での決済手段としてまずベストと言える「デビットカード」。
ただ、海外に出向かれるのがクレジットカード(家族カード含む)を作れる18歳以上の方であれば、一概にそうとも言えません。

前提として、海外事務手数料(両替時に発生する手数料)はクレジットカードの方が低い傾向にあります。
(VISAデビットは3%~4%前後であるのに対し、VISAクレジットは1.6%~2%前後)
ただ、前述の通りクレジットカードには「預金を外貨で引き出す」機能はありません。(外貨でのキャッシング=借入は可能)

そういうわけで、18歳以上の方が一時的に海外に出向かれるのなら、結局のところ「クレジットカードとデビットカードの2枚持ち」がおすすめ。普段の決済はクレジットカードで行い、現金が必要な場面であればデビットカードを使うのが良いでしょう。
カードをどちらか1種類に限定しなければいけないという制限はありません。

各銀行デビットカードの基本情報とその比較

デビットカードのおおまかな利点を確認したところで、実際の申し込み先候補を見ていきましょう。

★デビットカードは各銀行が取り扱うため、引き落とし元となる口座は発行元の銀行口座に限られます
(例:三菱UFJデビットで使ったお金は、必ず三菱UFJ銀行口座から引き落とされる)
そのため現在口座をお持ちでない銀行のデビットカードを作るためには、まず口座の開設が必須となります。

①12行の取り扱いデビットカード一覧

すべての銀行デビットカードを取り上げたいところですが数が多すぎるため、ここでは都市銀行と大手地方銀行、一部のインターネット銀行が発行するデビットカードの、基本情報み紹介させていただきます。

★ゆうちょ銀行、横浜銀行(横浜バンクカードを含む)、静岡銀行(Joyca)は「J-Debit」(海外利用不可)のみの取り扱いのため除外

★表中「ショ」はショッピング補償、つまりデビットカードで購入した商品が偶然破損したり、盗難に遭った際の補償サービスの有無を指す。
「海」は海外での購入分に対応、「国」は国内での購入分に対応するもの。
参考SMBCデビット公式HP「お買い物安心保険が付帯!」

★特に記載の無い限り、年会費は無料です。

全国12行の取り扱いデビットカード一覧
国際ブランド 海外事務手数料 海外ATM出金コスト※1 ショ その他
三菱UFJデビット VISA
3.0%
3.0%

108円
海・国
  • 還元率(キャッシュバック率)0.2%
JCB 4.6% 4.6%

108円
SMBCデビット
(三井住友銀行)
VISA 3.0% 3.0%

108円
  • 電子マネー「iD」付帯
  • 還元率0.25%前後
みずほJCBデビット JCB 3.4% 国内・海外ともに現金引き出し不可
  • 年会費1,080円(23歳以下除く、初年度無料、年1回の利用で無料)
  • 還元率0.2%
りそなデビットカード※2 VISA 2.5% 2.5% 海・国
  • 店頭で即日取得可
  • 海外ATMを利用する場合には、事前に会員ページで解除手続きが必要
  • 還元率0.5%前後
ちばぎんスーパーカード<デビット> JCB 3.0% 3.0%

108円
  • 年会費1,350円+税(20歳未満除く、初年度無料)
  • 還元率0.4%前後
  • 国内・海外旅行保険付き(所定の条件あり)
Debit+(福岡銀行) JCB 4.6% 4.6%

108円
  • 年会費1,350円+税(初年度無料)
  • 還元率0.5%(スマホアプリ利用時)
  • nimoca、SUGOCA搭載カードの選択可
  • 国内・海外旅行保険付き
    (所定の条件あり)
  • 77JCBデビット JCB 4.6% 4.6%

    108円
    NCBデビット
    (西日本シティ銀行)
    VISA 3.0% 3.0%

    108円
    海・国
    • 年会費1,000円+税(初年度無料、その他条件あり)
    JCB 4.6% 4.6%

    108円
    楽天銀行デビットカード VISA 3.024% 3.024% 海・国
    • 年会費2,160円
    • 還元率1.0%
    JCB 3.024% 3.024%
    • 還元率1.0%
    Sony Bank WALLET VISA 1.76% 1.76%
    (米ドル等)
    公式HP参照
    海・国
    • 還元率0.5%~利用状況に応じ最大2%
    • 外貨普通預金に残高がある場合、事務手数料無料
    Visaデビット付キャッシュカード
    (住信SBIネット銀行)
    VISA 2.5% 2.5%
    • 還元率0.6%
    JNB Visaデビットカード
    (ジャパンネット銀行)
    VISA 3.02% 3.02%
    • 還元率0.2%
    都市銀行発行のデビットカード
    地方銀行発行のデビットカード
    インターネット銀行発行のデビットカード
    ※1 事務手数料+別途発生するATM利用手数料。手数料は銀行側が徴収するもののみ掲載しているため、別途ATM設置会社等が手数料を要求することがあります
    ※2 「埼玉りそな銀行」「近畿大阪銀行」も同一カードを取り扱い

    海外事務手数料は、銀行ごとの差が大きいですね。「Sony Bank WALLET」1.76%という数字は、一般的なクレジットカードの事務手数料と非常に近いものとなっています。

    また、JCBデビットには旅行保険(旅行先での怪我や携行品の損害などを補償してくれる制度)が付いたものが多く、魅力的に思えますが……。
    やはり海外利用を前提とするなら、加盟店の多い「VISA」ブランドを選びたいところ。
    保険を付けたいのなら、任意の海外留学保険・海外旅行保険の加入を検討しても良いでしょう。

    ②VISA系で選ぶなら「ソニー銀行」「りそな銀行」が優秀か

    上に並べた12のデビットカードのうち、特に優秀なVISAデビットは「ソニー銀行」「りそな銀行」が発行するものでしょう。

    特に優秀なVISAデビット
    Sony Bank WALLET りそなデビットカード
    カードデザイン Sony Bank WALLETカード りそなデビットカード1りそなデビットカード2
    年会費 無料 無料
    利用条件 15歳以上 15歳以上
    国際ブランド VISA VISA
    還元率 0.5%~2%
    (利用状況による)
    0.5%
    発行元 ソニー銀行 りそな銀行
    埼玉りそな銀行
    近畿大阪銀行
    海外事務手数料 1.76% 2.5%
    海外ATM出金手数料 1.76%
    (米ドル等)
    詳細は公式HP参照
    2.5%
    ショッピング補償(海外) 年間最大50万円 年間最大50万円(詳細PDF)
    ショッピング補償(国内)
    日本からの振込時に掛かる手数料 無料、もしくは月4回まで無料 数百円程度

    総じて優秀なのは「ソニー銀行」の方ですね。
    すでにりそな銀行系列の口座をお持ちであればそれを利用し続けて問題ありませんが、これから新しくデビットカード用に口座を作るのなら、「ソニー銀行」がおすすめとなります。日本からの振込時に手数料がほとんど掛からないのも嬉しいポイントですね。

    ……ただこのソニー銀行のデビットカード、確かに優秀なもののカード自体の脆弱性が気になるところ。というのも私が持っているソニー銀行のキャッシュカードは数年間で3回磁気不良を起こして壊れてしまっているんですね。(同様に扱っている都市銀行カードは支障なし)
    問合せを行ったところどのキャッシュカードも規格は同じとのことですので、キャッシュカード付きのデビットカードについても破損の可能性は他社カードに比べ高そうです。

    取り越し苦労となるかもしれませんが、このことを踏まえるともう一枚、予備のカードを作っておいた方が安心でしょう。

    ★りそな銀行のデビットカードは、デビットカードには珍しく店頭申込により即日取得することができます。
    取得をお急ぎなら、こちらへの申し込みをご検討ください。

    <海外事務手数料はどうやって請求される?>

    海外事務手数料の請求方法について、実際に私が海外通販を利用した際の記録が残っていたので、参考程度に掲載させていただきます。
    (こちらはクレジットカードの利用明細ですが、請求の方法に大きな違いは無し)

    イギリスクレカ利用明細1
    このときの購入額は80.81ポンド(英)ですね。
    イギリスクレカ利用明細2

    利用明細中「GBR」はグレートブリテン、つまりイギリスでの決済を指します。
    このときの交換レートは1ポンド=150.601円ということで、請求額は合計12,170円となりました。ここまでは利用明細から読み取ることができます。

    さて、このカード会社(楽天)の海外事務手数料は「1.63%」とのことですが、利用明細にその記載はありません。おそらく変換レートの中に、すでに事務手数料が含まれているのでしょう。

    実際に当時のポンドのレートを見る限り、1ポンドあたりの価値は148円前後だった模様。
    148円+2.41円(148円の海外手数料分1.63%)は150円に近い数字となることからも、この推測が正しいことが分かりますね。

    そういうわけで、(少なくともこの明細の場合)事務手数料の徴収と両替は同時に行われる模様。
    この性質のため、手数料の発生は気になりにくくなっています。(ただしその分知らないうちに多額の手数料を支払うことになりやすい)

    ★即時引き落としを行うデビットカードの場合、引き落としのタイミングとカード会社側の処理のタイミングで交換レートに差が出ることがあります。
    この場合は後日差額の引き落とし(または入金)が行われます。

    お取引時点の為替レートで円貨に換算して、一旦お支払い口座より引き落としします。後日ご利用加盟店から売上情報が到着した際に、お取引時からの為替変動による差額が発生した場合、ご入金または引き落としの方法により差額調整をいたします。

    九州カード公式HPより)

    海外でのデビットカード利用に関するよくある質問と回答

    最後に、海外でのデビットカード利用についてよくある質問にお答えしていきます。

    ①海外でデビットカードを紛失したり、盗難に遭ったらどうすればいいですか?

    発行元の銀行の、該当する窓口へ電話を掛けてください。「(銀行名) デビットカード 紛失」等でインターネット検索を掛ければ、すぐに電話番号が見つかるかと思います。
    (どうしても該当窓口が分からなければ、各支店やお客様センターなどに一度電話し、取り次いでもらうのもアリ)
    すぐにカードの利用は停止され、万が一不正利用されていた場合には補償に関する案内を受けられることでしょう。

    ②出金できるATMとそうでないものを見分ける方法を教えてください。

    ATMに以下のロゴマークを確認できれば、出金可能です。

    国際ブランド別の出金可能ATM
    VISAデビット VISAlogoまたはPLUSlogo
    JCBデビット JCBlogoまたはcirruslogo
    ※画像は三菱UFJ銀行公式HPより

    ③一日当たりの出金額、利用額などに制限はありますか?

    はい、一定の利用限度額が設けられています。
    例として「Sony Bank WALLET」の制限を掲載させていただきました。

    ソニー銀行「Sony Bank WALLET」利用制限
    ショッピング利用金額
    (国内、海外)
    海外ATMからの出金
    1日あたり 50万円
    (0円~200万円の範囲で変更可)
    50万円
    (0円~100万円の範囲で変更可)
    1ヶ月あたり 200万円
    (0円~1000万円の範囲で変更可)

    多額の決済・出勤を行う予定があるのなら、あらかじめ利用制限内容を確かめておきましょう。

    ④海外旅行で余った現金を、外貨で入金できますか?

    残念ながら、原則不可能です。
    海外ATMを使った取引は「出金」に限られるとお考え下さい。

    ★外貨口座を開設済みの場合はその限りでありません。

    まとめ

    国際ブランド付きのデビットカードを作れば、全世界で「日本円を使った即時決済」が可能!国際ブランドには加盟店の多い「VISA」を選ぶのがおすすめ
    クレジットカードに比べると事務手数料が高いものの、「預金を外貨で引き出せる」という独自の強みがある。18歳以上ならクレジットカードとの2枚持ちがおすすめ
    ★特に優秀な「VISA」デビットカードはソニー銀行が発行する「Sony Bank WALLET」。ただしなぜか壊れやすいので予備カードもあれば安心

    国際ブランド付きのデビットカードは、ある程度の期間海外で生活する場合にとても心強い存在となってくれます。
    とくに「日本円の預金を外貨で引き出せる」というのはクレジットカードに無いメリットですので、この点を上手く活用できると良いですね。

    

    カード診断ツール

    「もしもカードを使うなら、自分にはどれがいいんだろう……?」
     
    そんな疑問に答えるカード診断ツールを作りました!
     
    匿名&無料で使えるので、ぜひ試してみてください!
     

    【Q】今日・明日中、せめて3日以内に手に入れたい

    アンケートにご協力お願いします

    カード名*
    審査結果*
    性別
    年齢
    職業
    コメント

    • このエントリーをはてなブックマークに追加

    SNSでもご購読できます。