【店舗向け】需要別スマホ決済サービス比較:今導入すべきキャッシュレス決済とは

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

「お支払いが便利になるよう、自分のお店でも新しいキャッシュレス決済を導入したい。
けれど似たようなサービスが多すぎて何が何だか……」

一口にキャッシュレス決済と言っても、その内容は「クレジットカード決済」「電子マネー決済」「QRコード決済」等さまざま。
しかもそれぞれの決済代行サービスやQRコード決済サービスに似たようなものが乱立する今、申込先選びに迷ってしまうのは当然です。
……とは言え、それぞれの決済のおおまかな特性さえ理解できれば、「今導入すべきサービス」を決めることはさほど難しくありません

今回は「お店にキャッシュレス決済、特に最近増えてきた<スマホ決済>を導入したい」とお考えのあなたのため、各決済手段の特徴や申込先の選び方を、極力分かりやすくまとめました。
読み終えていただければキャッシュレス決済を通し、あなたのお店の使い勝手を大きく向上させる方法が分かります。

★このページは「お店にスマホ決済を導入したい事業者」の方に向けたものとなります。
消費者、つまり「お金を払う側」の立場から見たスマホ決済(ポイント還元率等)について知りたい場合には、以下のページを参考にしてみてください。

あわせて読みたい

PayPayのメリット・使い方を簡単解説&実際にインストール・支払ってみた
「楽天ペイ」基本情報と使い方、支払って分かったデメリット【不便?】
【電子マネーiDとは】概要・利用メリットと3つの導入方法
【QUICPay(クイックペイ)とは】すぐに分かる概要・メリット&導入方法

そもそもスマホ決済って?決済方法ごとの需要と特徴

最近見聞きすることの増えてきた「スマホ決済」という言葉。言うまでもなくキャッシュレス決済サービスの一つですね。
使う人によって若干定義がブレる言葉ではありますが、ここではスマホ決済を名前通り「スマートフォンだけを使って会計を済ませる」こととした場合、該当するのは

となります。

……正直なところ、こういったスマホ決済サービスの普及率はクレジットカード決済などに比べ、決して高くありません。
よって「最優先で導入すべき決済方法」とは言い難いところなのですが……。

MMD研究所「2019年7月 QRコード決済利用動向調査」

MMD研究所「2019年7月 QRコード決済利用動向調査」
より。表中「モバイル決済」は、ほぼスマホ決済を指すと考えて良いでしょう。

お客様からスマートフォンを使った決済を要求されることが多い場合、あるいは「ノーコストで利用できるうちに試してみたい」(PayPayまたはLINEPay、詳細後述)という場合には、十二分に導入検討の価値があるはずです。

参考主なキャッシュレス決済方法(普及順)
利用率

(MMD研究所調査)

ブランド名など お客様にとっての利点
国際ブランド

(クレジットカード、デビットカード等)

72.3%

(クレジット)

+7.8%

(デビット)

VISA、Mastercard、JCB、American Express、Diners Club、(Discover、銀聯)
  • スムーズな決済
  • ポイント付与で現金払いよりおトク
交通系電子マネー 29.7% Suica、PASMO、Kitaca、toICa、manaca、ICOCA、SUGOCA、nimoca、はやかけん
  • クレジットカードよりさらにスムーズな「かざすだけ」決済
その他の電子マネー 22.7% iDQUICPay、nanaco、楽天Edy、WAON等
モバイル決済

(スマホ決済)

14.3% Apple Pay(ただし厳密に言うとiDまたはQUICPay決済)

おサイフケータイ(同上)

Google Pay(同上)

PayPay

LINE Pay

楽天ペイ

  • スムーズさは他の決済方法に劣るが、クレジットカード決済よりおトクになりやすい

★都市部を中心に利用者の増えている「ApplePay」や「おサイフケータイ」は、「スマートフォンを使い、所定の電子マネー(iDやQUICPay、Suicaが一般的)で決済できるようにする」サービスを指します。
よってこの決済方法を導入するためには、iDQUICPay、交通系電子マネー等を取り扱うサービスと契約を結ぶこととなります。
(=iDやQUICPay等と契約を結べば、ApplePay等での会計も受け付けられる)

今なら完全ノーデメリットで導入可能!「QRコード」型スマホ決済について

スマホ決済は大きく分けて2タイプ。
まずはその中でも、特に導入しやすい「QRコード」型のスマホ決済(PayPay等)についてお話ししていきましょう。

①そもそもQRコード決済って?

QRコードを使ったスマホ決済の流れは、多くの場合で以下のようになります。

  1. あらかじめ店頭(一般にレジ付近)にQRコードを設置しておく
  2. 据置のレジ、または計算機などを使って店員がお会計額を提示
  3. お客様が所定のアプリを使ってQRコードを読み取り、お会計額を入力
  4. 店員が金額を確認
  5. お客様が決済ボタンをタッチすることで決済完了

かざすだけで決済の完了する「iD」「QUICPay」等に比べると、決してスムーズとは言えませんが……。
ここで重要なのは、「お店側に特別な設備が何一つ必要ない」こと。あらかじめ置いておく必要のあるQRコードも、契約の際に提供元からもらえます。
よってとにかく簡単にキャッシュレス決済(スマホ決済)を導入したいのであれば、QRコード型のスマホ決済サービスが有力候補となること間違いなしでしょう。

「PayPay」利用イメージ(公式HPより)

▲「PayPay」利用イメージ(公式HPより)

また各スマホ決済サービスは「アプリから加盟店を探す」システムを備えていますので、各アプリからの集客を見込めるというメリットも見逃せないところです。

実際の「LINE Pay」アプリ内における加盟店検索例

▲実際の「LINE Pay」アプリ内における加盟店検索例。

②最初の申込先は利用者数が多く、お得なキャンペーン実施中の「PayPay」「LINEPay」が最有力

さて、そんなQRコード決済。一度に多くの決済方法を導入できる代行サービス(StarPay等)が無いではないのですが……。
クレジットカードに比べると提供元との直接契約が非常に簡単、かつ手数料なども安くなることから、基本的には代行を介さずに導入したいところ。

となると問題になるのはその申込先ですが、現在は利用者数ツートップの「PayPay」「LINEPay」がおトクなキャンペーンを実施していますので、まずはそちらを選んで差し支えないかと思います。

QRコード型スマホ決済サービスの比較(提供元と直接契約を結ぶ場合)
決済手数料 売上入金サイクル 導入に必要なもの
PayPay 0%

(2021年9月まで)

ジャパンネット銀行宛…翌日

その他金融機関宛…最短翌々営業日

特になし

(店舗用アプリを使う場合はスマートフォンまたはタブレット)

LINEPay 0%

(2021年7月まで)

毎月末締め、翌月末払い(自動入金)

※日付を問わない振込申請も可能ながら240円の手数料発生

楽天ペイau PAY

(同時導入可)

3.24% ジャパンネット銀行宛…翌日

その他金融機関宛…自動入金不可、手数料210円発生

スマートフォンまたはタブレット+専用端末

(条件付き無料貸与)

d払い 3.24% 月2回 特になし
メルペイ 1.5% 月1回または2回

(選択制)

MMD研究所「2019年7月 QRコード決済利用動向調査」

MMD研究所「2019年7月 QRコード決済利用動向調査」より

利用者数ツートップの「PayPay」 「LINEPay」は現在手数料無料で利用可能。要は「PayPay」「LINEPay」での売上分が丸々お店に入るわけです。
また固定費や初期費用も発生しませんので、その面でも心配も必要ありません。

もちろん同時に「楽天ペイ」等への申し込みを検討しても構いませんが……。
よほど「○○ペイを導入して欲しい」という声が多くない限りは、PayPayあたりを導入してみた上で検討しても遅くはないかと思います。

要は「今ならPayPay・LINEPayに加盟して損することが無い」から、「需要はさておきとりあえず導入してみて、手数料発生後の対応はお客様の反応を見て考える」ことが可能なわけです。

各QRコード決済サービス導入について詳しくは、以下の個別ページをご覧ください。

あわせて読みたい

導入費用0円!店舗向けLINE Pay概要&ペイペイと比べたメリット・デメリット

★ちなみにPayPayは原則としてクレジットカードを紐づける形で利用するのに対し、LINE Payは銀行口座やコンビニで現金チャージを行うのが前提となります。
この仕様上、PayPayの利用者層はクレジットカードユーザー(主に成人)、LINE Payの利用者層はそれ以外の方に偏っているものと推測されます。
(=未成年者や二十代前半の方をターゲットとするならLINE Pay、そうでないならPayPayを導入するのが有効か。とは言え2つ同時に契約しても問題はない)

★「楽天ペイ」はアプリ版「楽天ペイ」「auPAY」の決済と同時に、クレジットカード決済や電子マネー決済にも対応しています。(そのため他社サービスと異なり、専用端末の入手が必要)
そのため「楽天ペイ」「PayPay」「LINEPay」3社と契約を結べば、使用率トップスリーのQRコード決済に加え、さらに利用者数が多いであろう「クレジットカード決済」「電子マネー決済(iD、QUICPay含む)」まで可能となるわけですね。
ただし「楽天ペイ」は「振込先が楽天銀行口座でないと、売上受取が不便」という欠点を持ちますので、メインの契約先として一概におすすめすることはできません。

非接触型スマホ決済(Apple Pay等)ならクレジット・電子マネーも同時導入可

非接触型、つまり「かざすだけ」で決済のできるスマホ決済サービスが「ApplePay」「おサイフケータイ」「Google Pay」。首都圏にお住まいであれば、スマートフォンをかざして駅の改札を通る方をご覧になったこともあるかもしれませんね。

改札を通るためには「ApplePay」等のサービスにSuicaを紐づけることとなるのですが……。
請求先にSuicaではなく任意のクレジットカードを選べば、「iD」「QUICPay」といった電子マネーを通し「かざすだけ」でのクレジットカード決済が可能に。(iDかQUICPayかは紐づけ先のクレジットカード会社による)

……というとなんだか非常に分かりにくいですが、要は「iDやQUICPayに対応しておけば、ApplePay等を使ったスマホ決済にも対応できる」というだけのことです。
そこでここでは、iDやQUICPay、そしてその他のキャッシュレス決済サービスまで一度に導入できる代行サービスをいくつかまとめてみました。

初期費用0円で導入できるキャッシュレス決済サービス(簡易版)
対応支払方法 決済手数料 備考
Airペイ クレジット VISA、Mastercard、American Express 3.24%※1
  • レジ機能有
  • ipad無料貸与(条件あり)
JCB、Diners Club、Discover 3.74%※1
電子マネー 交通系電子マネー9種※2 3.24%※1
iDQUICPay 3.74%※1
QR PayPay、LINE Pay、d払い

※直接契約の方がおトク

3.24%※1
AliPay(支付宝)、WeChat Pay(微信支付) 3.24%
おてがるPay クレジット VISA、Master、三菱UFJニコス、UCカード他※3 3.24%※1 ・分割払い対応(クレジット払い)

・レシートプリンター導入必須(条件付き無償貸与)

JCB、Diners、Amex、銀聯、Discover 3.74%※1
電子マネー 交通系電子マネー9種※2 3.24%※1
iDQUICPay 3.74%※1
楽天ペイ クレジット VISA、Mastercard、American Express 3.24%※1
  • 楽天銀行口座への売上入金がほぼ前提
JCB、Diners Club、Discover 3.74%※1
電子マネー 交通系電子マネー9種※2 3.24%※1
楽天Edy※2、nanaco※2
iDQUICPay 3.74%※1
QR 楽天ペイ※4、auペイ※4 3.24%※1
※1 キャッシュレス・消費者還元事業の加盟社登録で実質2.16%へ(2020年6月末まで)※2 ほとんどのニコスやUC、セゾン発行カードには国際ブランドが付与されているため、決済に対応できるカード数はほとんど他社と変わりません。
※3 決済額の中から税率に応じた消費税が徴収されます(現行税制度による)。
※4 ポイント払い時のみ消費税が発生します。

いずれもクレジットカード決済や電子マネー決済に対応していますが……。
上の3社はいずれも固定費などが掛からない(決済分の手数料のみ発生)ため、仮にクレジットカード決済等を既に導入済みであっても気兼ねなく申し込みが可能です。また既存サービスの手数料によっては乗り換えを検討しても良いでしょう。

参考iD・QUICPay対応キャッシュレス決済代行サービスの簡易比較(2)
必要機種 レジ機能

商品別売上確認等

一括払い以外の決済 売上入金サイクル
Airペイ iphoneまたはipad 不可 月6回

(みずほ銀行、三菱UFJ銀行、三井住友銀行口座宛)

月3回

(その他の金融機関口座)

おてがるペイ iphoneまたはipad ×

同上

2回払い

分割払い

リボ払い

ボーナス払い対応

月2回または月6回

(選択制)

楽天ペイ iOS 9.0以降

Android 5.0以降

×

別途計算機や提携サービス契約が必要

不可 最短翌営業日自動入金

(楽天銀行宛)

最短翌営業日入金

(他銀行宛/入金依頼・210円の振込手数料必須)

結局申し込むべきはどの決済サービス?

ここまで紹介してきた申込先候補をまとめると、以下のようになります。

スマホ決済導入のための申込先候補5例
決済手数料 対応決済方法 備考
QRコード PayPay 0%

(2021年9月まで)

PayPay

AliPay※

  • 店側の負担・準備なしで導入できる
  • クレジット決済利用者が多いため、LINEPayより年齢層高め?
LINEPay
0%

(2021年7月まで)

LINEPay

WeChat Pay※

NAVER PAY※

  • 店側の負担・準備なしで導入できる
  • PayPayより年齢層低め?
QRコード

非接触型

楽天ペイ 3.24%

(楽天ペイ、VISA他)

3.74%

(iD、QUICPay他)

楽天ペイ

各クレジット決済

交通系電子マネー

iDQUICPay

非接触型 Airペイ 3.24%

(VISA、Master他)

3.74%

(iD、QUICPay他)

各クレジット決済

交通系電子マネー

iDQUICPay

おてがるPay
※AliPay、WeChat Payは中国系、NAVER PAYは韓国系のQRコード決済サービス

それぞれの決済方法は利用者数も、利用コストもお店側に求められる条件も異なるため、一概にどれが良いと言い切ることはできませんが……。
とりあえず先のMMD研究所調査を見る限り、導入が優先されるのは「クレジットカード決済」「交通系電子マネー」「スマホ決済(QRコード・非接触型のどちらも)」の順でしょう。

というわけで一切キャッシュレス決済に対応していない状況から始めるのなら、まずは「Airペイ」「おてがるPay」「楽天ペイ」のいずれかへ申し込みたいところ。
複数回行われる審査のすべてに通過できれば、「クレジットカード決済」「交通系電子マネー」そして「非接触型スマホ決済」の導入を果たすことができます。
(Airペイ、楽天ペイであれば一部QRコード決済サービスも同時導入可)

iD・QUICPay対応各社の特出したメリット一覧
Airペイ
  • 外部提携サービスと契約を結ばなくても便利なレジ機能(商品名を選択してお会計を出す等)を利用できる
  • QRコード決済方法の充実(中国系2つ、PayPay他)
  • iphoneまたはipad必須だが、条件クリアでipadの無償貸与を受けられる
楽天ペイ
  • Android端末でも利用できる
  • 楽天Edy、nanaco対応
  • 「楽天ペイ」「auPAY」対応、かつアプリからの集客を見込める
  • 楽天銀行口座があれば毎日売上入金
おてがるPay
  • 2回払い、回数分割払い、リボ払い、ボーナス払い対応
  • 銀聯ブランド対応(主に中国本土でデビットカードとして普及)

またこれとは別枠で、今ならノーコストで導入できるPayPayLINEPayへの申し込みもおすすめ。
利用者数はクレジットカード決済に比べ少ないとは思いますが、これは単純に「手数料が掛からない期間中であれば導入デメリットが無い」から、そして「アプリを通した集客を見込める」からですね。

正直、QRコード決済がこのまま日本に根付くかは微妙なところですが……。
今後手数料の支払いが必要になったとき、費用対効果に合わないと思ったらそのときにでも解約を申し出ればOK。違約金などの取り決めもありません。

そういうことで、一切キャッシュレス決済を導入していない段階で「スマホ決済」申込先を決定するのなら、

★手数料が発生する代わり、需要の高いキャッシュレス決済を一度に導入できる「Airペイ」「おてがるPay」 「楽天ペイ」のいずれか(重視したいポイントに応じ選択)

★クレジット決済に比べ需要は低いものの、ノーコストで導入可&アプリを通し集客のきっかけとなるかもしれない「PayPay」「LINEPay」のいずれか、もしくは両方

の2社(複数のQRコード決済を導入するなら3社~)を選ぶのが基本になってくるかと思います。

まとめ

ポイント
  • 現行のスマホ決済サービスは大きく分けて以下の2種類。

    QRコード決済型(おトクさ重視)…PayPayLINEPay楽天ペイ

  • 非接触型(スムーズさ重視)…ApplePay、おサイフケータイ、Google Pay

    どちらのタイプを導入したいかによって申込先も異なるため注意したい

  • QRコード決済サービスのうち、利用者数ツートップの「PayPay」「LINEPay」は現在手数料無料・完全ノーコストで利用可能。そのため需要はさておき、「とりあえず導入してみる」のも大いにアリ
  • 実際のところ、スマホ決済よりも需要が多いのはクレジットカード決済や交通系電子マネー決済。よってキャッシュレス決済を一切導入していない状況なら、まずはこちらを何とかしたいところ。

    「Airペイ」「楽天ペイ」「おてがるPay」の3社ならクレジット・電子マネー決済に加え非接触型のスマホ決済iDQUICPayまで導入できるため、かなり有力な申し込み先候補となりそう

キャッシュレス決済方法やそれに対する代行サービスが乱立している今、申込先選びはどうしても難航しがち。
とは言え「お客様からの需要」を第一に考えるなら、「Airペイ等の代行サービス」+「PayPayやLINEPayといったQRコード決済サービス」計2~3社とさえ契約を結んでおけば、ほとんど困ることも無いだろうと思います。

あわせて読みたい
導入費用0円!店舗向けLINE Pay概要&ペイペイと比べたメリット・デメリット



カード診断ツール

「もしもカードを使うなら、自分にはどれがいいんだろう……?」
 
そんな疑問に答えるカード診断ツールを作りました!
 
匿名&無料で使えるので、ぜひ試してみてください!
 

【Q】今日・明日中、せめて3日以内に手に入れたい

アンケートにご協力お願いします

カード名*
審査結果*
性別
年齢
職業
コメント

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

SNSでもご購読できます。