銀行系クレジットカード=高ステータスは過去の話?実際の利点・欠点と申込先候補
「そろそろどこで出しても恥ずかしくないようなクレジットカードが欲しい。
発行元が銀行系であれば、普通のカードより高ステータスと聞いたけれど…?」
「銀行系クレジットカード」の定義は曖昧ですが、一般的には
- 「三井住友カード」等、銀行グループの信販会社が発行するカード
- 「みずほマイレージクラブカード」等、銀行と提携を結んだカード
のいずれかを指します。
結論から言うと、発行元/提携先が銀行系だからといってそこまで高難易度、高ステータスと言うわけではありませんが……。
堅実な印象・デザインにより、場所を問わず利用しやすいことは確かと言って良いでしょう。
今回はそんな「銀行系」と呼ばれるクレジットカードについて、実際のメリット・デメリットや審査難易度、具体的な申し込み先候補等をまとめました。
読み終えていただければ、今のあなたが新しくカードを作るべきか、もしそうならどの申込先を選べば良いかが分かります。
目次
「銀行系クレジットカード=高難易度・高ステータス」はもう古い?
銀行系のクレジットカードだからと言って特別に審査難易度が厳しかったり、使っていて驚かれたりすることはほぼありません。
まずは「銀行系クレジットカード」」の審査、あるいはステータス面の特徴についてお話しさせて頂きます。
①「銀行系」とされる多くのカードは学生や専業主婦でも取得可能
一般に、「銀行系」とされるクレジットカードは、申し込みやすい無料カード(楽天カード)等に比べ、審査が少し厳しいとされています。
とは言えゴールドカードやプラチナカードを希望しない限り、その審査難易度は「高い」と言えるほどではありません。
というのも多くのカードの申込条件に、学生や未成年者の申込を否定する記述は皆無。
また三井住友カード等、自身の収入がない専業主婦であっても申し込み可能なカードも多いです。
各申込条件を見て分かる通り、少なくとも一般カード取得の上で、特別に高いステータスが求められることは無いでしょう。
三井住友カード(旧クラシックカード) (三井住友カード社発行) |
---|
満18歳以上の方(高校生は除く) |
MUFGカード スマート |
18歳以上で安定した収入のある方、または18歳以上で学生の方(高校生を除く) |
参考三井住友カード ゴールド (高難易度) |
原則として、満30歳以上で、ご本人に安定継続収入のある方 |
ゴールドカードの申込条件と見比べても、一般カードの「申し込みやすさ」は明らかですね。
さすがにブラック状態等の問題がある場合はその限りでないものの……。
「大手」や「銀行系」の審査だからといって、そこまで気兼ねする必要はありません。学生、あるいは決して収入の高くない新社会人等であっても、審査通過は十二分に狙えます。
また1社の審査に落ちることにさほどのデメリットはありませんので、「自信が無くてもダメもとで申し込む」ことは十分選択肢に入るでしょう。
★仮に審査に通過できなかったとしても、より低難易度とされるカード(楽天カード等)で利用実績を積めば、再申込後の取得も狙えます。
★クレジットカードの審査基準は完全非公開です。
大手のプロパーカード(三井住友カード等、他社と提携を結んでいないカード)の審査難易度は、一般的な無料カードよりやや高いとされていますが……。
セゾンやオリコといった大衆向けの信販会社が、銀行と提携して発行するカードであれば、審査難易度が低めに設定されていることも多いと推測されます。
②ただし堅実なデザインのカードなら、場所を問わず利用しやすいのは確か
学生や専業主婦でも十分に審査通過を狙えるというわけで、高難易度とまでは言い難い銀行系クレジットカード。
とは言えその堅実なイメージ、あるいはカードデザインから、「場所を選ばず利用しやすい」のは確かです。
▲落ち着いたデザインが特徴の三井住友カード(旧クラシックカード)(※2020年2月~改定版)
また、こういったカードは一般的に、還元率があまり良くありません。
(三井住友カードの場合は0.5%~2.5%)
言うまでもなくこれは「おトクさ」の方面から見るとデメリットではあるのですが……。
人の目を気にした場合、少なくとも「ポイント取得に必死」と思われることは無いでしょう。
ポイントを貯めることは決して悪いことではないものの……。
「余裕のある人」という印象を与えたいのなら、1枚くらい「硬派・堅実な印象のカード」を持っておいて損はないでしょう。
メインバンクを問わず利用できる、大手銀行系プロパーカード
「銀行系」と呼ばれるクレジットカードは、大きく分けて、
┗三井住友カード等
(2)信販会社と銀行が提携して発行するカード
┗みずほマイレージクラブカード等
の2種類となります。
このうち「より堅実なイメージ」「審査難易度がやや高いとされる」といった特色が強いのは(1)の方ですね。
(2)の方はどちらかというと「銀行口座のついでに作ることが多いカード」という印象でしょうか。
そこでまずは、場所を問わず利用しやすい(1)のカードについて、具体例とともに解説させて頂きます。
★ここで紹介するのはあくまで「銀行グループの信販会社」が提供するクレジットカード。「銀行が発行する」カードというわけではありません。
そのため支払い用口座も限定されることなく、メインバンク(普段使っている銀行)を問わず利用可能です。
①三井住友カード
「銀行系プロパーカード(非提携カード)」の代表格と言えるのが「三井住友カード」。
名前の通り、三井住友銀行グループの大手信販会社(クレジットカード会社)ですね。
★2020年2月3日よりカードデザインが一新されます。ご注意ください。
(新デザイン/2種から選択可)
年会費 | 実質還元率 |
---|---|
1,375円 ※WEB明細利用等による割引あり | 0.5%~2.5% |
還元ポイント | 付与方法 |
Vポイント (三井住友カードの共通ポイント) | 利用額200円ごとに1円相当の1ポイント付与 |
ポイントの使い道 | 国際ブランド |
他社ポイントや商品への交換 | VISA Mastercard |
付帯保険 | ETCカード |
海外旅行保険 不正利用補償 | 発行手数料無料 年会費も原則無料 (初年度、または年1回以上利用時) |
申込条件 | |
18歳以上(高校生を除く)の方 | |
その他 | |
|
少し前までは本当に「大手企業発行による安心感」「堅実な印象」のみが申込理由となるカードでしたが……。
最近になって「コンビニ・マクドナルドでポイント5倍」といった目を引く特典が追加。
おトクさを捨てたくない、という層からも申し込みやすくなっただろうと思います。
(他社と提携を結ばず発行するカード)
三井住友カード デビュープラス | |
---|---|
![]() | 25歳以下限定 学生カード有 |
還元率1.0%~3.0% | |
年会費原則無料 (年1回利用時) | |
| |
三井住友カード ゴールド | |
![]() ![]() | 年11,000円 家族会員1名無料 |
原則30歳~ ※20代は「プライムゴールドカード」を選択可 | |
| |
三井住友カード プラチナ | |
![]() ![]() | 年55,000円 (家族会員無料) |
インビテーション不要 | |
コンシェルジュサービスあり | |
|
★あなたが「三井住友銀行」をメインバンクとしているのなら、サービス内容を同じくする「三井住友VISA SMBC CARD」への申込も併せてご検討ください。
あわせて読みたい
銀行提携クレジットカード>三井住友銀行
★ちなみに三井住友信託銀行系の「三井住友トラストカード」は、旧三井住友カードとほぼ共通の券面デザインを維持しています。
パルテノンデザインのカードをご希望なら、こちらも併せてチェックしてみてください。
あわせて読みたい
三井住友トラストカードについて
※ダイナースクラブカードの発行等で知られる「三井住友トラストクラブ」とは別の会社です。
②MUFGカード
次に挙げられる銀行系信販会社が「三菱UFJニコス」。
複数の信販会社を取り込んで今に至る「三菱UFJニコス」内では似たようなカードが乱立しており、申込先選びが難航しやすいのですが……。
堅実なイメージを重視したいのなら、「MUFG」という名前の付いた系列を選択すると良いでしょう。
年会費 | 実質還元率 |
---|---|
1,100円 ※初年度無料 ※前年度10万円以上の利用等の条件で無料 | 0.4% |
還元ポイント | 付与方法 |
MUFGカードスマートポイント | 1,000円ごとに4ポイント付与、 年1回、1ポイント=1円として自動キャッシュバック |
ポイントの使い道 | 国際ブランド |
キャッシュバックのみ | VISA Mastercard JCB American Express |
付帯保険 | ETCカード |
海外旅行保険 国内旅行保険 不正利用補償 (詳細公式HP) | 発行手数料無料 年会費も原則無料 (初年度、または年1回以上利用時) |
申込条件 | |
18歳以上で安定した収入のある方、または18歳以上で学生の方(高校生を除く)。 | |
その他 | |
|
MUFGグループはカード会社と銀行の距離が近いのか、プロパーカードであっても「三菱UFJ銀行」関連の優待を受けられるのが特徴ですね。
上位カードの特典を狙う場合はその限りでないものの、一般カードはやはり「三菱UFJ銀行」ユーザーにおすすめしたいところです。
あわせて読みたい
三菱UFJニコスに突撃取材!MUFGカード/VIASOカードのメリットとは
【三菱UFJニコス】全14プロパーカード徹底比較
(他社と提携を結ばず発行するカード)
MUFGカードゴールド | |
---|---|
![]() | 2,095円(税込)/年 ※初年度無料 |
還元率0.4%~ | |
| |
MUFGゴールドプレステージ | |
![]() | 年11,000円 家族会員1名無料 |
還元率0.4%~ | |
| |
MUFGプラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード | |
![]() | 年22,000円(税込) (家族会員無料) |
インビテーション不要 | |
コンシェルジュサービスあり | |
|
★三菱UFJ銀行のキャッシュカード機能の付いたカードについては、後の項目をご覧ください。
あわせて読みたい
銀行提携クレジットカード>三菱UFJ銀行
ここまでは堅実な印象を持たせる、銀行系信販会社のプロパーカードを紹介してきましたが……。
実は同様の特性を持つのは「銀行系」カードだけではありません。最も分かりやすいのは大手信販会社「JCB」のプロパーカードでしょう。
▲JCBカード(一般)
▲JCBゴールド(年11,000円)
「JCBゴールド」のステータス性は三井住友カード ゴールドと並びます。
また完全招待制「JCB THE CLASS」は三井住友カード プラチナ(非招待制)を超える、国内有数のステータスカードとされていますね。
また「堅実」とは少し異なるかもしれませんが、華やかなステータス性、そして知名度を持つ「アメリカン・エキスプレスカード」も銀行系ではありません。
▲アメリカン・エキスプレスカード
(年13,200円)
こういった「銀行系以外の高ステータスカード」や「コスパ重視のMUFGカード」、その他「取得難易度の高くない銀行提携カード」等の存在を考えると、「高ステータス=銀行系」と結びつけることは難しいように思います。
メインバンクに合わせて選ぶ、銀行提携&特典付きクレジットカード(一部)
ここからは
- いつもの銀行をより便利、おトクに使いたい
- クレジットカードとキャッシュカードを1枚にまとめたい
といった希望を持つあなたのため、「銀行と信販会社が提携して発行するカード」を紹介させて頂きましょう。
★先に紹介した「銀行系列の信販会社のプロパーカード」に比べると、ステータス性やデザイン性は一段落ちることが多いです。
★数が多いため、ここでは全国から利用できる銀行の、提携のクレジットカードのみを紹介しております。
地方銀行等をメインバンクとしている場合、各公式HP等をご確認ください。
★どのカードも、「提携している銀行の口座を支払い用口座に設定すること」が前提となります。
普段使っている銀行の、クレジットカード情報をご覧ください。
あわせて読みたい
三井住友銀行
三菱UFJ銀行
みずほ銀行
りそな銀行
ゆうちょ銀行
住信SBIネット銀行
イオン銀行
楽天銀行
①都市銀行、ゆうちょ銀行
まずは特に利用者の多い、都市銀行・ゆうちょ銀行の提携カードについて紹介させて頂きます。
(1)三井住友VISA SMBC CARD
「銀行提携のカードはプロパーカードに比べ、ステータス性やデザイン性が一段落ちやすい」と言ったばかりではありますが……。
三井住友銀行と、同グループ「三井住友カード」が提携し発行する「三井住友VISA SMBC CARD」はその例外と言えるでしょう。
三井住友VISA SMBC CARD | |
---|---|
年会費1,375円 ※初年度無料 ※年1回の利用で翌年無料 | |
還元率0.5% | |
VISA | |
|
こちらのカード、
- 年1回の利用で翌年の年会費無料
- 支払い用口座が三井住友銀行のものに限定される
- カードデザイン
を除く機能面は、先述の「三井住友カード(旧クラシックカード)」と共通します。
あなたが三井住友銀行ユーザーであれば、単純に申込先の選択肢が増える形となるわけですね。
基本的には「好きなデザインの方」を選ぶ形で差し障りありませんが……。
特にこだわりがなければ、年会費を無料にしやすい「三井住友VISA SMBC CARD」を選ぶのが一般的でしょう。
三井住友カード | |
---|---|
三井住友カード(一般) | ゴールド |
![]() ![]() | ![]() ![]() |
三井住友VISA SMBC CARD | |
クラシック(一般) | ゴールド |
![]() | ![]() |
★2020年1月現在、「SMBC CARD」のカードデザイン変更発表はありません。
が、準プロパーという立ち位置もあって追って変更が入る可能性は高いです。最新情報をご確認の上、申し込みを進めてください。
★SMBCカード系列にプラチナカードの取り扱いはありません。
★キャッシュカード一体型クレジットカードの取り扱いは現在終了しているようです。ご承知おきください。
(2)三菱UFJ-VISAカード
三菱UFJ銀行で優待を受けられる「スマートカード」については先に紹介しましたので、ここではキャッシュカード一体型のカードについて紹介させて頂きましょう。
三菱UFJ-VISA | |
---|---|
![]() | 年会費無料 |
還元率0.5% | |
VISA | |
|
スーパーICカード「三菱UFJ-VISA」 (Suica/TOKYU POINT PASMO) | |
---|---|
![]() ![]() | 年会費無料 |
還元率0.5% | |
VISA | |
|
年会費無料ということもあって、「口座開設のついで」に作られることの多いカードかと思います。
正直なところ、クレジットカードとしての機能は微妙と言わざるを得ませんが……。
あなたが三菱UFJ銀行ユーザー、かつSuicaまたはPASMOユーザーであるのなら、「オートチャージを利用しながらコンビニATMを月2回無料にできる」といった意味で有用なカードともなり得るでしょう。
(3)みずほマイレージクラブカード
みずほ銀行が発行する「みずほマイレージクラブカード」も「口座開設のついで」に作られやすいカード群ですが……。
中でも「みずほマイレージクラブカード<THE POINT>」は、他の都市銀行のカードとは若干異なる特徴を持ちます。
みずほマイレージクラブカード 「THE POINT」 | |
---|---|
![]() | 年会費無料 |
還元率1.0% | |
Mastercard VISA | |
|
カードの基本機能は高還元カードとて知られる「オリコカード・ザ・ポイント」と同じ。
相違点は
- カードデザイン
- 支払い用口座がみずほ銀行のものに限定される
- みずほ銀行で特典を受けられる
の3点ですね。
一般に低還元なことが多い都市銀行提携クレジットカード。
銀行系の優待と1%の還元を両立させているこのカードは、ごく珍しい例と言えるでしょう。
参考オリコカード・ザ・ポイントのメリット・デメリットについて
また、その他の「みずほマイレージクラブカード」は以下の通りです。
みずほマイレージクラブカード/ANA | |
---|---|
![]() | 年会費無料 |
還元率0.5% | |
Mastercard VISA | |
|
みずほマイレージクラブカード セゾンSuica | |
---|---|
![]() | 年会費無料 |
還元率0.5% | |
VISA | |
|
セゾンアメリカン・エキスプレス・カード・ベーシック | |
---|---|
![]() | 年会費無料 |
還元率0.5% | |
American Express | |
|
「THE POINT(オリコ)」以外はどれもみずほ銀行のキャッシュカード機能付きですね。
この中から申し込み先を選ぶのであれば、単純に
- ANAマイレージクラブカード
- Suica関連サービス、西友等での割引
- アメックス限定の特典、西友等での割引
といった独自機能の中から、最も利用機会の多そうなものを備えたカードを選ぶと良いでしょう。
★「みずほマイレージクラブカード/ANA」は「ANAカード」とは異なります。
ANA関連の優待は受けられませんし、通常のカード利用でANAマイルが貯まることもありません。
★ANAやSuicaの機能が付かないカードも存在しますが、特に利点がないため除外しました。
(4)りそなカード
りそな銀行の子会社である「りそなカード」は多数のカードを取り扱っていますが……。
りそな銀行ユーザーにとって最も利用しやすいのは「りそなクレジットカード〈クラブポイントプラス(JCB)〉」でしょうか。
りそなクレジットカード 〈クラブポイントプラス(JCB)〉 | |
---|---|
![]() | 年会費1,100円 ※初年度無料 |
還元率0.5% | |
JCB | |
|
年会費が発生する割に「りそな銀行」での優遇が保証されていないのは気になるところですが、「ステータスポイント」を重ねれば他行振込手数料の優遇などを受けられます。
「りそな銀行」住宅ローン利用者などはチェックして損はないでしょう。
★キャッシュカード機能付きのクレジットカードの新規申し込み受け付けは終了しました。
(5)JP BANKカード(ゆうちょ銀行)
次に紹介するのは「ゆうちょ銀行」提携のクレジットカード。
JP BANK JCBカード EXTAGE | |
---|---|
![]() | 年会費無料 ※ただし5年以内に退会時除く |
還元率0.5% | |
JCB | |
|
JP BANK VISAカード Alente | |
---|---|
![]() | 年会費1,375円 ※初年度無料 ※年1回の利用で翌年無料 |
還元率0.5% | |
VISA | |
|
JP BANK VISAカード(一般カード) | |
---|---|
![]() | 年会費1,375円 ※公共料金支払い、ゆうちょ銀行での給与受取等で無料 |
還元率0.5% | |
VISA、Mastercard、JCB | |
|
単純にVISA、Mastercardに比べ優待が多いことから、国際ブランドには「JCB」を選びたいところ。
……とは言えJCBプロパーカードと同様の扱いを受けられる、ということはおそらく審査内容も共通でしょう。
カードデザイン、そしてステータス性(特にゴールド以上を狙う場合)はやはりプロパーカードの方が優れています。
プロパーカードの利点と、「ゆうちょ銀行のキャッシュカードとクレジットカードをまとめられる」というJP BANK CARD(JCB)の利点を比較した上で、申込先を決めることをおすすめします。
★上記カードの他、ゴールドカードの取り扱いがあります。
②インターネット銀行系
全国から申し込める銀行提携のクレジットカード、ということで、ここではインターネット銀行(+イオン銀行)系のカード情報も掲載させて頂きます。
(1)ミライノ カード(住信SBIネット銀行)
もともと諸手数料の軽さで知られる「住信SBIネット銀行」。
ですがゴールドランク以上の「ミライノ カード」という同社発行のクレジットカードを使えば、さらに住信SBIネット銀行をおトクに利用できるようになります。
ミライノ カード GOLD | |
---|---|
3,300円/年 ※年100万円の利用で翌年無料 | |
還元率1.0% | |
JCB | |
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他行宛て振込手数料が月7回以上無料になる、というのはインターネット銀行ならではのメリットですね。
普段から他行宛て振込を利用する機会が多いのなら、メインバンク乗り換えを前提としてでも、申込を検討する価値があるでしょう。
1%と高めの還元率(楽天カードと同じ)も嬉しいところです。
★「ミライノ カード」には一般カードもありますが、そちらは住信SBIネット銀行関連の特典が付きません。
住信SBIネット銀行ユーザーであれば、ミライノ カード GOLD以上をお選びください。
★その他、上位カードに
- ミライノ カード Travelers Gold
- ミライノ カード PLATINUM
が存在します。
(2)イオンカードセレクト(イオン銀行)
「イオン銀行」は厳密に言うと「インターネット銀行」ではないのですが……。
「全国から利用できる」という意味では相違ありませんので、ここで紹介させて頂きます。
イオンカードセレクト | |
---|---|
![]() ![]() ![]() ![]() | 年会費無料 |
還元率0.5% | |
JCB VISA Mastercard | |
|
多くの「イオンカード」のうち、「セレクト」の名前が付いたものにはキャッシュカード機能が付帯します。
普段からイオンを利用する機会が多く、「イオン銀行ATM」をいつでも使える状況にあるなら、こういったカードへの申込を検討しても良いでしょう。
あわせて読みたい
イオンカードセレクト「ミニオンズ」徹底解説!「セレクト」無しカードとの違いも
★「セレクト」の名前が付かないイオンカードであれば、イオン銀行口座をお持ちでなくても利用可能です。
(3)楽天銀行カード
楽天グループのカードと言えば「楽天カード」…ですが、実は「楽天銀行」ユーザー向けのクレジットカードも存在します。
楽天銀行カード | |
---|---|
![]() | 年会費無料 |
還元率1.0% ※楽天スーパーポイント | |
JCB | |
|
楽天銀行セディナカード | |
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![]() | 2,095円/年 |
還元率0.5% ※わくわくポイント | |
VISA | |
|
特に「楽天銀行カード」の方は、キャッシュカードと高還元カードを1枚にまとめられるという意味で優秀ですね。
ステータス性とは遠い所にあるかもしれませんが、楽天グループをよく利用するのであれば、一考の価値はあるでしょう。
★「楽天銀行ジョーヌカード」(九州カード社発行)という商品もありますが、これと言ったメリットが無いため除外しました。
(4)アプラス系カード(新生銀行)
新生銀行の子会社である「アプラス」が発行するカードの一部には、新生銀行利用者への優待特典が付いています。
新生アプラスゴールドカード | |
---|---|
![]() | 5,500円/年 ※初年度無料 |
還元率0.5% | |
Mastercard | |
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ラグジュアリーカード(チタン) | |
---|---|
![]() | 55,000円/年 |
還元率1.0%~ | |
Mastercard | |
|
ラグジュアリーカードの年会費負担を考えると、やはり一般的なのは「新生アプラスゴールドカード」の方でしょう。
「プラチナ」に至らない「ゴールド」会員であっても、手数料を気にせずコンビニATMや銀行振込を利用しやすくなるという意味では十分と言えます。
まとめ
- 「銀行系」と呼ばれるカードは大きく分けて、
(1)銀行グループの大手信販会社が取り扱うプロパーカード(三井住友VISA等)
┗やや高難易度、堅実なイメージ
(2)銀行と信販会社が提携して発行するカード
┗銀行関連の優遇等を受けられる
の2つ。ステータス性や堅実なイメージを重視するなら「三井住友カード」はじめとする(1)のカード、または(1)と似た性質を持つ大手信販会社のプロパーカード(JCB、アメックス等)を使うのが良い
- 大手のプロパーカードであっても申込条件は厳しくなく、学生や専業主婦も申し込み可。また仮に審査に落ちてもさほどのデメリットは無い
スマートな印象の券面デザイン、そして「還元率が高くないこと」から、使う場所を選ばない銀行系クレジットカード(特に大手のプロパーカード)。
「銀行系」の定義自体が曖昧なので混乱しやすい部分はありますが……。
機能面以外の部分を重視するのであれば、「発行元の知名度、安心性」「カードデザイン」等を理由に申込先を選ぶことも十分視野に入るでしょう。
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メリット別・信販会社系クレジットカードの選び方
おすすめのゴールドカードと、ゴールド相当のステータスカードについて