ダイナースクラブビジネスカード&ビジネスアカウントの違いと選び方、対AMEX比較

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「経費を管理するためのクレジットカードが欲しい。
狙いたいのはダイナースだけれど、<ビジネスカード>とは別に<ビジネス・アカウントカード>と言うのもあるようで、どちらを選べばいいか分からない……」

ダイナースクラブには「ビジネスカード」の他に「ビジネス・アカウントカード」というよく似た名前のカードが存在します。
が、この2つのカードの違いは明確。
というのも「ビジネスカード」はこれ一枚で発行できる独立したクレジットカードであるのに対し、「ビジネス・アカウントカード」は個人向けの通常カードに対する追加カード(家族カードやETCカードと似た立ち位置)。
当然年会費にも大きな違いがあるので、どちらを選ぶべきかはその特典やサービス内容をもとに決定することになります。

今回はダイナースクラブ2つのビジネスカードの違いと選び方、そして「アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カード」との比較結果をまとめました。
読み終えていただければ、あなたがこれから申し込みを行うべきカードが分かります。

ダイナースクラブ「ビジネスカード」と「ビジネスアカウント」、その概要と違い

まずは、ダイナースクラブ「ビジネスカード」と「ビジネス・アカウントカード」の概要と違い、そしてその選択方法について解説していきます。

①独立型「ビジネスカード」に対し、ビジネスアカウントは「個人用カードの追加サービス」

名前こそ紛らわしい2つのカードですが、その性質は全く異なるもの。
具体的に言うと「ビジネスカード」これ1枚で発行できる独立型のビジネス専用カードであるのに対し、「ビジネス・アカウントカード」個人向けダイナースクラブカードの追加カード扱いとなります。もちろん「ビジネス・アカウントカード」を入手するためには、個人向け(=私用)のダイナースクラブカードを入手しなければなりません。

2つのカードの簡単なスペックは以下のようになります。

★ダイナースクラブ・2つのビジネスサービスカードの比較

ビジネスカード ビジネス・アカウントカード
盤面(画像は公式HPより)
年会費 27,000円+税 2,000円+税
※ただし個人向けダイナースクラブカードへ入会必須
還元率 0.3%程度~ 0.3%程度~
提携カードはこの限りでない
利用限度額 一律の定めなし
(ただし高額決済前にはデスクへの確認推奨)
従業員カードの発行 可(無料) 不可
利用条件 年齢27歳以上で法人、団体等の代表者・役員または個人事業主 ダイナースクラブ会員
概要 会計ソフト、プライベートアドバイザーなど各種ビジネス特典(後述)あり ビジネスカードのような特別な特典は無く、単に「利用明細を私用カードと分ける」ためのカード
※個人向けダイナースクラブカードの年会費は22,000円+税~(提携カードだとさらに高額)
※ビジネス・アカウントカード取得時、私用の本カードが提携カード(ダイナースANA等)の場合は盤面デザインが異なります。

ご覧の通り、独自の追加されるのは「ビジネスカード」のみ。
つまり、事業用カードならではの特典内容やサービスに期待するなら「ビジネスカード」、単に私用のカードと利用明細を分けたいだけなら「ビジネス・アカウントカード」を選択することになるわけですね。
個人用ダイナースクラブカードと、ビジネス・アカウントカードの同時発行も可能です。

★「ビジネスカード」を利用できるのは法人、団体等の代表者・役員または個人事業主のみとなります。
これに該当しない場合(完全歩合制の、個人事業主に近い形態の会社員含む)、ビジネスカードは利用できません。ご留意ください。

★ダイナースクラブの特徴である「限度額に一律の定めなし」(決まった限度額が与えられず、高額決済にも対応してくれる)はどちらのカードにも適用されます。

②「ビジネスカード」ならではの事業者向け特典内容と、個人向けカードとの共通点

ダイナースクラブの会員特典内容を、簡単にまとめてみました。

★ダイナースクラブの主な会員特典

ビジネスカードのみ 追加カード(従業員カード)の発行無料
会計ソフト「freee」、2ヶ月分優待
各プライベートアドバイザーへの無料相談
ダイナースクラブのビジネス・ラウンジ(銀座)の入室・利用
健康診断からフィットネス、税務や法律相談に至る提携サービスの優待(ビジネスオファー)
ゴルファー保険(PDF)
ビジネスカード・個人向けカード共通特典 指定店のコース料理、

  • 2名~5名なら1名無料
  • 6名以上なら2名無料
  • 国際線利用時、空港→自宅への手荷物宅配(1個まで) 
    高級料亭などの予約代行
    国内外のホテルや旅館の特別優待
    国内外の空港ラウンジ無料利用
    フィットネス、エステなどの優待
    国内ゴルフ場やレッスンの優待
    各旅行保険、ショッピング保険
    ※ごく一部のみを紹介しています。特典内容について詳しくは、ダイナースクラブ公式HPをご覧ください。

    個人向けカードで使える特典はすべてビジネスカードでも使えます
    そのため、ビジネスカードでのみ利用できる特典に魅力を感じたのなら、申し込み先はこちらに決めて問題ないでしょう。

    一方、ビジネスカードの専用特典に利用機会があると思えない場合には、「私用のダイナースカード+ビジネス・アカウントカード」を選んで差し支えありません。
    ダイナースブランドにこだわりが無いのなら、他社カードの利用を検討しても良いでしょう。

    2.ダイナースクラブ「ビジネスカード」とアメックス「ビジネスゴールド」の比較

    ③+αを期待するなら「ビジネスカード」、低負担でカードを分けたいなら「ビジネスアカウント」を選ぶのが基本

    個人向けカードに比べ、特典内容に優れる「ビジネスカード」。
    ただし「私用のカードと事業用のカードを分けたい」と考える場合、当然「ビジネスカード」選択時にはもう一枚、私用のクレジットカードを作る必要が出てきます。
    この場合、私用カード+ダイナースクラブのビジネスカードを合算すると、1年あたりの会費が非常に高額となってしまうことも多いでしょう。
    (仮に両方をダイナースクラブカードに定めると、どうやっても年会費は税込み5万円を超えます)

    これに対し、「ビジネス・アカウントカード」は追加カードという位置づけのため、私用のカードと事業用のカードを分けながら、合計年会費は「本カード+2,000円」のみ
    (ダイナースクラブカードなら計24,000円+税、ANAダイナースなら計29,000円+税)

    年会費の差を踏まえて考えると、独立型の「ビジネスカード」を選ぶべきは「ビジネスカード専用の特典に魅力を感じた場合」もしくは「すでにダイナース以外のメインカードを持っている場合」が基本となります。

    ★ただし、私用のカードと事業用のカードを分ける必要性を感じない場合、ビジネスカードを公私混同のメインカードとして使っても問題ありません。
    言うまでもなくこの場合、ビジネスカードを選ぶ目的は「ビジネスカード専用の特典」となります。

    <親カードが提携カードなら「ビジネス・アカウント」がおトクになりやすい>

    ダイナースクラブでは、請求額100円に対し「ダイナースクラブ リワードポイント」が1P貯まるのが基本。これは「ビジネスカード」においても例外ではありません。
    このリワードポイントは「100Pにつき30円相当」(キャッシュバック時)、つまり実質還元率に直すと0.3%と何とも微妙なもので、端的に言うと還元率は悪いです。

    ただ、例外となるのは各提携カード。
    例えば「ANAダイナースクラブカード」なら1リワードポイントを1ANAマイルに交換できるのですが、1ANAマイルは航空券に交換する場合、2円以上の価値を持つことが珍しくありません

    あわせて読みたい
    ANAカードについて

    このとき、一般カードの還元率0.3%に対しANAダイナースの還元率は実質2%を超えることになります。おトクさの違いについては一目瞭然ですね。
    (ANAマイルは他社カードとも1対1以上で交換ができるので、飛行機に乗らない場合でも還元率1%を達成させることは容易です)

    そして特筆すべきは、個人用カードの追加カード扱いとなる「ビジネス・アカウント」では親カードと同じ種類のポイントが貯まるということ。
    つまり親カードがANAダイナースクラブカードなら、ビジネス・アカウントカードの利用でもANAマイルがもらえるわけです。

    このように、効率的にマイルを貯めたいという場合には「航空会社系の提携カード+ビジネス・アカウント」が最もおトクとなります。
    ただし、当然ビジネスカードでのみ利用できる特典は適用されませんので、このあたりの兼ね合いはよく考えた上で申し込みを行う必要があります。

    ★独立型の「ビジネスカード」においても「ダイナースグローバルマイレージ」というサービスに加入することで、1,000ポイント→1,000マイルのレートで世界の航空会社マイルへの移行が可能となります。
    ただし、このサービスに加入するためには別途6,000円の年会費が発生します。
    詳細ダイナースクラブ公式HP「ダイナースグローバルマイレージ」

    ダイナースクラブ「ビジネスカード」とアメックス「ビジネスゴールド」の比較

    ここからはダイナースへの入会を決めかねているあなたのために、ダイナースクラブの「ビジネスカード」と立ち位置の似た「アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カード」を比較してみました。

    ★2つのステータス・ビジネスカードの比較

    ダイナースクラブ「ビジネスカード」 アメリカン・エキスプレス®・ビジネス・ゴールド・カード
    盤面(画像は公式HPより)
    年会費(本人) 27,000円+税 31,000円+税
    年会費(従業員カード) 無料 12,000円+税
    国際ブランド Diners American Express
    ポイント還元 0.3%~ 1.0%
    利用限度額 一律の定めなし(事前相談推奨)
    プライオリティ・パス
    (海外空港ラウンジ)
    類似サービスあり 無し
    国内空港ラウンジ
    EX予約(有料での新幹線優待)
    自宅空港間の手荷物宅配 国際線の帰路のみ 国際線のみ、往路・帰路
    その他のサービス等
  • 提携サービスの優待(ビジネスオファー) 
  • 指定店での飲食優待 他
  • 帝国ホテル東京のビジネスラウンジ利用可
  • 指定国際空港での荷物お運びサービス 他
  • 海外旅行傷害保険 死亡・後遺障害 最高1億円 最高1億円
    治療費用 最高300万円 最高300万円
    疾病治療費用 最高300万円 最高300万円
    賠償責任 最高1億円 最高4000万円
    携行品損害 最高50万円/1旅行 最高50万円/1旅行
    救援者費用 最高400万円 最高400万円
    航空機 乗継遅延
    出発遅延
    手荷物遅延
    手荷物紛失
    国内旅行傷害保険 傷害死亡
    後遺障害
    最高1億円 最高5000万円
    手術費用 5万円~20万円
    入院日額 5,000円/日
    通院日額 3,000円/日
    航空機 乗継遅延 最高2万円
    出発遅延 最高2万円
    手荷物遅延 最高2万円
    手荷物紛失 最高4万円
    ショッピング(海外・国内) 最高500万円
    (自己負担10,000円)
    その他保険 ゴルファー保険(PDF) 返品補償(リターン・プロテクション)

    国内旅行傷害保険の項目を見ると分かりやすいですが、どちらのカードも一長一短と言ったところ。
    追加カードの年会費を除いては圧倒的な差があるわけでもなく、利用者の「好み」で決めて良い範囲かと思います。
    ただ、どちらのカードも年会費の割には保険内容が充実していません。このあたりを重視するのなら、細かな保険内容まで充実しているJCB法人ゴールドカードあたりも選択肢に入ってきそうです。

    ここに紹介しきれなかった特典は非常に多いため、2つのカードで迷ったら公式HPを参照の上、会員サービスに魅力を感じたものを選ぶのも良いでしょう。

    ダイナースクラブ公式HP
    アメリカン・エキスプレス公式HP「アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カード」

    ★保険内容やその適用条件に付いては以下の公式HPをご覧ください。
    どちらのカードも本会員と追加カード会員間で、そして「旅行費の支払いに当該カードを使ったか」といった点により、保険金額は大きく変わってきます。

    ダイナースクラブ公式HP「保険サービスご利用の手引き」(PDF)
    アメリカン・エキスプレス公式HP「旅行保険関連(ビジネスゴールド)」

    ダイナースクラブ「ビジネスカード」、取得の目安は「27歳以上、年収500万円以上」

    さて、ステータスカードとして有名なダイナースクラブカード。当然ビジネスカードにおいても、取得が容易なわけではありません。
    「ビジネスカード」の場合、申し込みの条件は「年齢27歳以上で法人、団体等の代表者・役員または個人事業主」とされていますが、気になるのは収入に対する条件ですよね。

    現在、審査通過に必要な年収を公式ページから確認することはできませんが……。
    以前ダイナースクラブのサイトに設置されていた「クイック診断」によれば、年収500万円から「発行が可能と思われます」という文面が見られたとのこと。このことから、大体年収500万円くらいから審査通過が現実的になってくると見て良いでしょう。
    ただし、「ビジネスカード」の対象ユーザーは一般会社員と比べてどうしても安定性に欠けると判断されやすい職種となってきますので、確実な通過を狙うためにはより大きな収入が欲しいところではあります。

    ちなみに個人事業主の場合、年収は経費を差し引いた所得ではなく、「税込年収」を記入するのが一般的ですね。
    また、意外と審査スピードは速く、1日2日程度で審査結果が届くことも多いようです。

    あわせて読みたい
    クレジットカードの審査とカード入手の流れについて

    まとめ

    「ダイナースクラブビジネスカード」は、1枚で発行できる独立したビジネスカード。
    個人向けダイナースカードの特典内容をすべて備えた上、専用の特典を利用できるのが嬉しいが、私用カードと別に発行しようとすると年会費がかさむ
    ★個人向けダイナースカードの追加カード扱いとなる「ビジネス・アカウントカード」は、私用・公用カードのどちらにもダイナースを使いたい場合におすすめ。本カードが提携カードなら還元率も良いが、ビジネスカード専用の特典は受けられない
    ★取得の目安は「27歳以上、年収500万円以上」。ただし収入形態などによってはより多くの年収が求められやすい

    ステータスカードとして、知名度・特典内容・ついでに年会費の面でも申し分ないダイナースクラブビジネスカード。
    「ビジネス・アカウントカード」や「アメックス・ビジネス・ゴールド」の特典内容をよく比較した上で、あなたに合ったカードを選びたいところです。

    ダイナースクラブビジネスカードの基本情報

    カード名 ダイナースクラブビジネスカード
    申込み資格 年齢27歳以上で法人、団体等の代表者・役員または個人事業主
    提携カード 無し
    利用可能額 一律の規定なし
    審査時間 数日程度
    到着までの目安 2週間程度
    入会金 不要
    年会費 27,000円+税
    支払日 15日締め、翌10日払い
    支払い方式 一括払い、ボーナス払い、リボルビング払い
    分割払い(年率) 不可
    リボ払い(年率) 15.0%
    キャッシング(年率) 15.0%
    担保 不要
    保証人 不要
    必要書類 本人確認書類
    金融機関名 三井住友トラストクラブ株式会社
    住所・所在地 東京都中央区晴海一丁目8番10号 トリトンスクエアX棟
    電話番号 0120-866-924
    貸金業登録番号 関東財務局長(5)第01376号
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