私がオリコカードEX Gold for Bizを初めての法人カードに選んだ理由。重要ポイント完全解説

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この記事で分かること

  • オリコEX Goldカードのどこがスタートアップに適しているのか
  • 申込み前に用意しておくべき書類は何があるか
  • 筆者が「これは使える」と確信したビジネスサポートの内容

私が最初に作った法人クレジットカードがオリコカードEX Gold for Bizでした。
今では他にも数枚のカードを保有していますが、あのときオリコを選んだのは正解だったと思っています。

…なんかオリコの回し者感がすごいけど、本当なんだから仕方ない。
多少は不満なところもあるけれど、今でも重要な戦力です。

で、じゃあ何でそれを選んだの?という問いにお答えするのが今回のコンセプト。
当時の気持ちにかえって、オリコEX Gold for Bizがどんなカードなのか、本当に大事な部分を解説します。
実体験が伴うだけに、本腰入れて書いてまっせ。

目次

カードスペックから見るメリットデメリット

カードは『S』『M』の二種類。

これは個人事業主か法人代表者かによって異なり、個人なら「S」、取締役などであれば「M」を申し込むことができます。

「S」は資金調達のためのキャッシングが利用でき、「M」は従業員や役員が利用するための追加カードを無料で3枚まで発行できます。

それ以外にはSとMに大きな違いはありません。

長所・短所がわかる早見表

他の法人カードと比較して、注目すべきところに色をつけました。

青字…優れている項目
赤字…やや物足りない項目

年会費初年度無料
2年目~2,000円+税
追加カード年会費無料
※"M"カードのみ3枚まで発行可
ETCカード年会費無料
申し込み資格個人事業主、法人代表者
国際ブランド国際ブランド
利用限度額10万円~300万円
締め日、支払日月末締め、翌27日払い
支払方法1回、据え置き(ボーナス)一括、分割払い、半年賦併用払い、リボ払い
基本ポイント還元率0.6~1.1%(前年の利用額に応じて増額)
マイル付与率JAL:0.3~0.55%
ANA:0.36~0.66%
電子マネーiD、QUICPay、ApplePay
経理・会計ソフト優待freee 2ヶ月無料
福利厚生サービスライフサポート倶楽部優待
その他ビジネスサービス
  • Mastercardビジネスアシスト
  • Mastercard T&E Savings
  • Visaビジネスオファー
  • Visaゴールドカード優待特典
  • 空港ラウンジサービス海外・国内合わせて21か所の空港ラウンジを利用可能
    付帯保険海外旅行傷害保険(自動付帯)
    国内旅行傷害保険(利用付帯)
    紛失・盗難保障
    ショッピングガード

    法人用カードなのに、分割払いも可能
    更に2回払い、据え置き一括払いは手数料無料で利用できます。一括払いのみの法人カードが多いのでこれは嬉しいですね。

    電子マネー対応なのも、細かな出費の経費処理が楽になるのでありがたい。タクシー代とか、打ち合わせに使う喫茶店とかね。

    余談ですが、カード名の読み方は「オリコカード・エグゼクティブゴールドフォービズエム/エス」です。
    ずっとイーエックスって読んでた…

    年会費が安すぎて怪しい?

    まず、目についたのが年会費。

    法人ゴールドカードなのに税抜2,000円というのは、無謀とも言える値段設定です。しかも初年度年会費無料だし。

    なにしろ、他の大手カード会社だと、法人ゴールドはこれくらいの額なのですから。

    ●三井住友ビジネスゴールドカード
     →10,000円+税
    ●JCBゴールド法人カード
     →10,000円+税
    ●アメリカン・エキスプレス・ビジネスゴールドカード
     →31,000円+税

    無料カードのイメージが強い楽天カードですら、ビジネスカードを作るには年12,000円かかります。

    「じゃあ、オリコが割安なのは、他よりサービス面で劣るから?」
    …って思いますよね、普通。

    このカード、もしかすると何か大事なところが欠けていやしないだろうか?
    そんな疑惑を確かめるため、長所短所をひとつずつ検証しました。

    ポイント還元率はカード業界トップクラス

    まず注目したのは、還元率が他の法人クレジットカードよりも高いところ。使い方によっては、個人向けの高還元率カードをも上回ります。

    利用額が大きいほど還元率が上がる

    オリコカードには『ステージアップ』制度があり、1年間の利用額に応じて翌1年間のポイント還元率が段階的に上がります。しかも、ビジネス用カードは無条件で20%上乗せ

    前年の利用額還元率(円換算)
    初年度0.6%(20%増)
    50万円未満0.6%(20%増)
    50万円~
    100万円未満
    0.85%(70%増)
    100万円~
    200万円未満
    0.95%(90%増)
    200万円以上1.1%(120%増)

    一ヶ月あたり16万7千円以上の決済があれば、最高ステージの1.1%還元に到達します。
    事業経費の決済に使うなら、そこまでハードルの高い金額でもなさそうですね。

    ※ただし、この"1年間"とは、誕生月の翌月を起点にした1年間であることに注意。
    契約者(法人代表者)が1月生まれなら、2月~翌1月の利用額を合計します。

    この還元率を他社のビジネス向けカードとくらべてみると…

    ●JCB法人カード:0.3~0.5%
    ●三井住友ビジネスカード:ポイント交換0.3~0.5%、キャッシュバック0.3%
    ●ダイナースクラブ ビジネスカード:0.3~0.4%前後
    ●楽天ビジネスカード:1%

    デフォルトの0.6%ですら、わずかながら他社より高めなのです。

    楽天ビジネスカードとどっちが得?

    でも0.6%スタートだったら、利用額が少ないうちは1%還元の楽天ビジネスカードの方が良いのかな?
    …と思いきや、実はそうでもない。

    なぜなら、年会費に大きな開きがあるからです。
    差額は1万円。これを差し引くと、なんと初年度を除き楽天ビジネスの実質還元額が、オリコEX Goldのそれを上回ることはありません(毎年の利用額に大きなバラつきでもない限りは)。

    仮に毎年同じくらいの額を決済するとして、1年間の還元額から年会費を引いた値を、Excel素人感ただようグラフにするとこうなります。
    1年間の還元額から年会費を引いた値
    楽天が追いつく前にオリコが還元率1.1%ゾーンに達して先行逃げ切り。

    ただし、オリコ完全勝利なのはあくまで基本還元率だけ見ればの話。
    空港ラウンジサービスや楽天市場でのポイント増額など、楽天ビジネスカードが勝るところも多いので、全体を見て判断しましょう。

    あわせて読みたい 楽天ビジネスカードは特殊な法人カードなのに、なぜ人気なのか?

    『オリコモール』も利用できる

    Amazonや楽天などでの買い物がお得になるポイントモール『オリコモール』も、個人向けカードと同様に使えます。

    あわせて読みたい オリコカード・ザ・ポイントを申し込む前に。5つの長所と3つの短所(ETCカード無料)

    これ、普通のネット通販で備品や消耗品を購入している身にはありがたいのです。
    私の場合、たのめーるやアスクルなど、大口のオフィス用品通販は契約していないので…
    こんな感じでボーナスポイントがガシガシ貯まります。
    こんな感じでボーナスポイントがガシガシ貯まります。

    物品購入だけでなく、ホテル予約サイトやバス・航空チケット予約、レンタカーなども対象。けっこう事業支出でも使えるものが多いのです。

    ただ、どのサイトが対象かなんていちいち覚えていられないので、オリコモールコンシェルジュのインストールは必須。

    オリコモールコンシェルジュとは

    クリック/タップで開きます

    簡単に言えば、現在開いているネットショッピングサイトが、オリコモールに加盟しているかを教えてくれる機能です。
    Internet ExplorerやChrome、Firefoxで使える、いわばブラウザの拡張機能。

    ネットショッピングの際、オリコモールは、経由してお店のサイトを開くだけで、もらえるポイントが大きく増えます。
    手軽さと最大15倍のポイントは魅力的ですね。

    が、ログインし、サイトを経由したうえで買い物をするのは面倒くさいうえに忘れがち…。

    オリコモールコンシェルジュをインストールすると、以下のようなポップアップウィンドウで、加盟店であることを教えてくれます。

    ほしい商品のページでこれが出たら、オレンジの丸いアイコンか「ショップページへ」ボタンをクリック。
    するとオリコモールへ移動するので、そこからページを開き直せばOKです。

    使えるクーポンがある場合は、一緒にお知らせしてくれます。

    普段は地味な灰色のアイコンなので、お買い物をしないとき、邪魔になることもありません。

    ポイント単位が少しわかりづらい

    オリコには『オリコポイント』と『暮らスマイル』、2つのポイントプログラムがあります。

    ちょっと困ったことに、EX Gold for Bizカードを利用していると、この2つのポイントが混在してしまうのです。

    カード利用分に対して付与されるポイント →暮らスマイル
    入会キャンペーン、『オリコモール』などのボーナスポイント →オリコポイント

    それぞれポイントを交換するサイト、交換できるものが異なります。

    それぞれポイントを交換するサイト、交換できるものが異なります。
    ■暮らスマイル…『eオリコサービス』のサイトで、お米やビール、家電製品やキッチン用品などに。200スマイル(34000円分)から交換可
    ■オリコポイント…『オリコポイントゲートウェイ』で他社ポイントやギフト券に交換できます。

    不便そうに見えますが、暮らスマイルはオリコポイントに等価交換できるので、さほど問題にはなりません。オリコポイントの交換は即時反映されるものも多く、すぐに使う事ができます。

    とはいえ貯まっている総額が分かりにくいし、ポイント振り替えに一手間かかるし…
    公私共にオリコカードを使っている私としても、改善してくれないかなぁ、と思うところではあります。

    スマイルはオリコポイント移行が基本

    暮らスマイルから交換できるグッズは、1スマイル5円で換算してみると、実はAmazonや楽天で買った方が断然安上がり。
    なので、スマイルは全額オリコポイントに振り替え→Amazonギフト券・楽天ポイントなどに交換するのをおすすめします。
    特に還元率が高いのはdポイント。「Loppiお試し引換券」に交換することで、1ポイント辺り1.5円~の還元率を達成することも可能!商品は限られますが、ポイントをお得に使いたいならチェックしてみて下さいね。

    ただし、有効期限は暮らスマイルが最大24ヶ月なのに対し、オリコポイントは12ヶ月後の月末まで。使う時に使う分だけ振り替えましょう。

    保険は本当に「ゴールドカード」級か?

    ポイントに次いで重要視されるのが、カードの保険。
    楽天のリサーチ部門による調査ではステータスカード保持者の40.9%が、カード選びにおいて「保険が充実していること」を重視したと答えました。

    そこで、オリコEX Gold for Bizに付帯する保険を見てみると…
    結論から言えば、「この年会費なら、まあ及第点」というところ。それでは詳しく見ていきましょう。

    なお、保険の幹事引受保険会社は、紛失・盗難以外はいずれも損保ジャパン日本興亜。JCBカードやアメックスと同じです。信頼感あり。

    海外/国内旅行保険

    海外旅行保険は自動付帯。
    旅行費用をオリコEX Gold for Bizで支払わなくても保険が保険が適用されます。
    一方国内旅行保険は利用付帯なので、旅行代金をオリコEX Gold for Bizで支払った場合に適用されます。

    海外旅行保険(自動付帯)
    補償の種類保険金額
    死亡・後遺障害2,000万円
    傷害治療費用200万円
    疾病治療費用200万円
    携行品損害20万円
    (1事故につき3,000円は免責)
    賠償責任2,000万円
    救援者費用等200万円

    当サイトで紹介している、他のゴールド法人カードと比べると、補償額の大きい項目でも、他社の3分の2程度。でも、それは比較対象が年1万円クラスのカードだから。

    同じ年会費1,000~2,000円クラスの一般法人カードと比べると、おおむね平均水準の1~2倍の額があります。
    "Gold"という名前に惑わされず、冷静にコストと照らし合わせれば妥当な水準です。

    最も利用頻度の高い『障害・疾病治療費用』は、海外での医療費を考えると300万円はほしいところですが…
    死亡・後遺障害以外の補償額は他に持っている他社カードと合算できるので、足りない分はそれで補填するのが良さそうです。

    しかし、金額よりも重要な問題がひとつあります。
    『キャッシュレス診療(※)』に対応していないのです。
    ※保険会社が治療費用を医療機関に直接支払うことで、現地での支払いが発生しない診療。

    オリコカードの旅行保険は、Orico Card THE PLATINUMを除き、どのカードでも帰国後請求の後払い。
    もし緊急入院が必要な(=高額の医療費がかかるほどの)ケガ・病気にも備えたいなら、別途掛け捨て保険に加入するなどの対策が必要です。

    国内旅行保険(利用付帯)
    補償の種類保険金額
    死亡1,000万円
    後遺障害1,000万円

    国内旅行傷害保険も、補償額、種目ともに心もとない印象です。
    ただ、カード付帯の国内旅行傷害保険というもの自体が、もともと適用されるシチュエーションが限られていて利用機会が少ないもの。おまけ程度に考えるのが現実的だと思います。

    ショッピングガード

    カードで購入した品物が破損・盗難・火災に遭ってしまった際に、購入代金を補償する保険です。

    現金購入では得られない、カード決済ならではの大きなメリット。

    オリコEX Gold for Biz
    補償期間購入日から90日間
    保険金額(1年間)100万円
    免責金額10,000円/1品

    年会費1万円オーバーのカードでは上限300万円が相場なので、これも「ゴールドカード」として見てしまうと、ちょっと補償額が少なく感じます。

    では、年会費の額がオリコに近い三井住友ビジネスクラシックカードJCB一般法人カード(ともに税抜1,250円/年)だとどうでしょうか?

    三井住友ビジネスクラシックJCB一般法人カード
    補償期間200日間90日間
    保険金額(1年間)100万円100万円
    免責金額3,000円/1事故10,000円/1事故
    特記事項海外での購入品のみ対象

    金額はともかく…海外利用分のみ?

    そう、廉価なカードのショッピング保険は、「海外での購入分のみ」「リボ払いでの購入のみ」など致命的な制約があるのです。

    年会費2,000円もしないカードでこのような制約がないものは、Yahoo!JAPANカード、au PAY カードくらいなものでしょうか?

    これを考慮すれば、オリコEX Goldは年会費2,000円なのに、国内外を問わないショッピング補償があるだけでも合格点。
    あえて難癖をつけるなら、免責分が1事故ではなく1品単位で発生するのと、自己負担額が高いところか…

    紛失・盗難補償

    重大な過失がない限り、届け出の60日前までは不正利用による損害を補償されます。
    これはどんなカードにも当たり前についているので、ことさら取り上げる必要はないでしょう。

    空港ラウンジ

    ゴールドカードの特典といえば、な空港ラウンジサービス。
    ラウンジ内ではパンなどの軽食や飲み物、雑誌類が用意されており、ゆったり休憩することができます。
    場所によってはアルコールの提供を行っていることも。

    オリコEX Goldでラウンジを利用可能な空港は国内19ヶ所、韓国、ハワイの1ヶ所ずつの計21ヶ所です。

    利用可能なラウンジ一覧
    空港ラウンジ
    国内北海道新千歳空港スーパーラウンジ
    ノースラウンジ
    旭川空港LOUNGE 大雪
    函館空港ビジネスラウンジ A Spring.
    東北青森空港 エアポートラウンジ
    秋田空港ロイヤルスカイ
    仙台空港ビジネスラウンジ EAST SIDE
    関東成田空港第1ターミナル
    ビジネス&トラベルサポートセンター
    IASSエグゼクティブラウンジ
    第2ターミナル
    TEIラウンジ
    IASSエグゼクティブラウンジ2
    羽田空港第1ターミナル(JAL)
    POWER LOUNGE CENTRAL
    POWER LOUNGE NORTH
    POWER LOUNGE SOUTH
    第2ターミナル(ANA)
    エアポートラウンジ2F
    POWER LOUNGE CENTRAL
    POWER LOUNGE NORTH
    中部新潟空港エアリウムラウンジ
    富山きときと空港 ラウンジらいちょう
    小松空港スカイラウンジ白山
    富士山静岡空港YOUR LOUNGE
    中部国際空港第2プレミアムラウンジ セントレア
    関西関西空港カードメンバーズラウンジ
    「比叡」「六甲」
    「アネックス六甲」「金剛」
    大阪国際空港ラウンジオーサカ
    神戸空港ラウンジ神戸
    中国米子鬼太郎空港ラウンジ大山
    出雲縁結び空港出雲縁結び空港エアポートラウンジ
    岡山桃太郎空港ラウンジマスカット
    広島空港ビジネスラウンジもみじ
    山口宇部空港ラウンジきらら
    四国徳島空港エアポートラウンジヴォルティス
    高松空港ラウンジ讃岐
    松山空港ビジネスラウンジ
    スカイラウンジ
    九州福岡空港くつろぎのラウンジTIME
    ラウンジTIMEインターナショナル
    北九州空港 ラウンジひまわり
    長崎空港アザレア
    熊本空港ラウンジ ASO
    大分空港ラウンジくにさき
    宮崎空港ブーゲンラウンジひなた
    鹿児島空港スカイラウンジ菜の花
    沖縄那覇空港ラウンジ華~hana~
    海外韓国仁川(インチョン)国際空港第1ターミナル MATINA
    第2ターミナル AIRCAFE
    ハワイダニエル・K・イノウエ国際空港IASS HAWAII LOUNGE

    勿論ゴールドカード全体で見れば、より多くのラウンジが利用できるカードも存在します。
    ですが、多くのカードが年会費10000円以上でラウンジサービス付帯であることを考えると、2000円でこのラインナップはすごい。

    国内の主要なラウンジを一通りおさえている一方で、海外の利用可能なラウンジは限られてきます。
    特にアメリカやヨーロッパ等のラウンジが利用できない点が目立ちますね。
    ですが、それは楽天カード・ライフカードゴールドビジネスなど、他の年会費2000円台のカードにも言える事なので、
    スペックを比較しても引けを取らないと言えるでしょう。

    結論:この年会費でこれなら御の字

    ところどころコストカット感はあるものの、不満とまではいかない絶妙なラインで品質を確保しています。このバランス感はある意味すごい。

    ただし、キャッシュレス診療に対応していないこと、補償額がさほど多くないことを考えると、これ1枚だけでの海外渡航はおすすめしません。
    ご自身で持っている個人用ゴールドカードや、都度加入の保険商品で不足分を補うのがいいでしょう。

    短所?についての検証

    航空機遅延保険はない

    オリコEX Gold for Bizの場合海外航空機遅延保険は付帯していません。
    まあ、プラチナカード以外でこの保険を備えているのはJCBゴールドくらいしかないので、許容範囲としましょうか。

    追加カード年会費は無料だが…

    法人カードを作る大きな目的となるのが、従業員に持たせるための『追加カード』。オリコでは『メンバーカード』の名前でも呼ばれています。

    この追加カードを使っての決済は、本カードと同じ口座から引き落とされます。
    これにより従業員が立て替え払いをせずに済み、経費精算業務の負担軽減、さらに支出内容の一括管理もできます。

    ところが、オリコEX Gold for Bizの場合、追加カードの発行枚数は、3枚が上限。決して多くはありません。

    しかも、発行できるのは法人名義で契約する『EX Gold for Biz M』のみ。個人事業主用の『EX Gold for Biz S』には追加カードがありません。

    といっても個人経営店やフリーランスで従業員カードが必要になることはあまりないと思いますけれど。

    追加カード発行枚数の比較
    カード名追加カード年会費(税抜)追加カード発行可能枚数
    オリコEX Gold for Biz M無料3枚
    オリコEX Gold for Biz S発行不可
    JCB法人ゴールドカード3,000円上限明示なし
    三井住友ビジネスゴールドカード2,000円上限明示なし(20枚程度目安)
    ダイナースクラブ ビジネスカード無料上限明示なし
    セゾン・プラチナ・ビジネスAMEX3,000円4枚
    楽天ビジネスカード

    発行不可
    (ETCカードのみ可)

    ビジネクスト法人クレジットカード無料50枚
    freeeVISAカード400円999枚

    オリコは追加できる枚数が少ないため、4人以上の従業員・役員にカード決済権を与えるほど大きな事業体には適していません。
    ただし枚数さえ問題にならないなら、カード1枚ごとに追加の年会費がかからないところは評価できます。

    追加カードほか、各社法人・個人事業主カードの比較はこちらの記事でも行っています。

    あわせて読みたい 法人クレジットカードの選び方、おすすめ8種類の比較ランキング!

    ETCカードの追加枚数も同じ

    ETCカードの年会費も無料ですが、クレジットカード1枚に対し各1枚ずつしか発行できません。
    本会員カードに1枚、メンバーカードに最大3枚、合計4枚が上限となります。

    ETCカードの枚数が5枚以上必要なら、いっそのことクレジット機能なしの法人ETCカードや、大口割引のあるETCコーポレートカードを利用するのもいいでしょう。

    参考法人用ETCカードは3種類。料金割引の違いは?個人事業主・会社経営者のためのETC利用ガイド

    実は福利厚生サポート&ビジネスサービスがアツい

    『ライフサポート倶楽部』優待のためだけに持ってもいい

    密かにアツいのが、福利厚生代行サービスの優待。従業員が多ければ多いほどお得なのです。

    オリコカードは、福利厚生アウトソーシングの大手『ベネフィット・ステーション(運営:株式会社ベネフィット・ワン)』と提携しています。
    会社や事業所が加入していると、その従業員や経営者がホテルやらレジャー・アミューズメント施設やらをやたら安く利用できるアレですね。一泊1,000円とか。
    同様のサービスに『ライフサポート倶楽部』『福利厚生倶楽部』などがありますが、どれかは聞き覚えがあるのでは?

    ベネフィット・ステーションの会費は、通常なら一人あたり1,200円×12ヶ月→年間14,400円×人数分の料金がかかります。従業員が10人なら自分含めて15,8400円ですね。
    こちらが、オリコカードEX Gold for Biz会員なら月会費が500円~/名に超割引されます。

    繁忙期など、通常のホテル予約サイトでは満室になっていても、ベネフィット・ステーション専用サイトから予約すれば割と取れるのがうれしい。
    求人広告の福利厚生覧に書けるのもポイント高いです。

    オリコ公式HP┃福利厚生サービス「ベネフィット・ステーション」

    クラウド会計ソフトfreeeの優待がある

    オリコEX Goldカードにはfreeeの料金が3ヶ月分無料になる優待がついています。

    freeeは帳簿作成を自動化するソフト。銀行、クレジットカード、電子マネーの情報を登録するだけで、利用明細を読み込み帳簿を作成してくれます。

    更にソフト上から確定申告も可能
    その他にも、経費計算や見積書作成など、これ1つで経理にかかる時間を大幅短縮できます。

    優待対象となるプランの料金は下記の通り。

    スターター/ミニマム スタンダード/ベーシック
    個人事業主向け 980円/月 1,980円/月
    法人向け 1,980円/月 3,980円/月
    ※価格は年間契約の料金÷12したもの

    ここから三ヶ月分の料金が値引きされます。
    月額払いも可能ですが、優待は年間契約に適用される点にご注意を。

    どちらも安いプランで帳簿の自動作成、確定申告、請求書作成等は可能なので、十分時間短縮が可能。
    優待の恩恵をより受けられる高い方のプランは、作業を一括で行ったりより詳細なデータを取得したりと、+α のサポートを受ける事ができます。

    ビジネスMastercardで利用できる特典

    オリコEX GoldカードはマスターカードかVisaかを選べ、それぞれの国際ブランドに付帯する優待サービスを利用できます。

    マスターカードを選ぶと使えるのが、『Mastercard T&E Savings』『Mastercardビジネスアシスト』。
    前者は出張・接待関連の、後者は提携ビジネス系サービスの優待です。

    具体的にどんなものがあるか、筆者の私見を交えつつ、いくつかピックアップすると…

    国際線帰国時にワンコインで手荷物宅配

    到着空港から自宅までの手荷物送料が500円ポッキリに。通常料金はスーツケースが一つ2,500円ほどなので、1点までとはいえそれなりに安い。
    で、手ぶらになって身も心も軽くなったからと空港ターミナル内の寿司屋に突撃し、浮いた金以上に豪遊してしまうダメな大人は私です。

    500円だ?いっそ無料にせんかい、と憤るカスタマー様はアメックス使って下さい。

    ダイニング by招待日和

    高級レストランを2名以上で利用すると、1人分のコース料金が無料というサービスが使えます。それってまるであのカードじゃないか。

    こちら、意外にも5,000円~8,000円程度のリーズナブルなコースもあり、2人で行けばなんと普通の居酒屋くらいの金額で高級フレンチが!寿司が!寿司が!!

    招待日和とは、本来なら医師もしくは認定された法人しか入会できないという、何かいけすかないラグジュアリーなサービスです。年会費は3万円超。わお。
    それが追加料金もなく利用できます…って、そんなウマい話あるもんかね。あたしゃ信じませんよ。

    そこで、お医者さん仕様の招待日和(本会員用)と、マスターカード版のダイニングby招待日和と、利用できる店舗数を数えてみました。手作業で。

    本会員用ページ国内283店
    シンガポール15店
    ハワイ8店
    マスターカード会員用ページ国内202店
    シンガポール15店
    ※2018年3月時点

    やはり、完全に同じとはいきませんでしたが、まあこれなら頑張ってるほうか…

    余談ですが、あのカードことダイナースクラブのエグゼクティブ・ダイニングは数えたら544店ありました。さすが本家。

    JAL ABCの海外Wi-Fiが15%オフ

    海外Wi-Fiレンタルサービスです。
    通常なら1,150~1,250円/日の通信量が15%引きになります。

    それでも他社と比べて少し高くないか?と思う金額ですが、それもそのはず、JAL ABCは通信できるギガ数が無制限なのです。
    国にもよりますが、他社は1日1GBまでしか使えないプランでも1,000円前後なので、使い放題でこの料金なら実はかなり安い。

    台湾やタイとかでは他社の格安無制限プランに見劣りするものの、ミャンマーやブラジルのように通信料が高額な国でもJALは一律料金なので、ヘビーユーザーでなくても利用価値はあるはず。

    参考Mastercard® T&E Savings
    参考Mastercard® ビジネス・アシスト

    ビジネスVisaカードで利用できる特典

    ではVISAブランドでは何が使えるかというと、『Visaゴールドカード優待』『Visaビジネスオファー』『Visaビジネスグルメオファー』の3つ。

    国際線帰国時にワンコインで手荷物宅配、しかも…

    しかも、2個め以降も15%引きで利用できます。

    国際便での帰国時到着空港から自宅までの手荷物宅配が一点に限り500円。ここまではマスターカードと同じ。しかしVisaなら2点目以降、および出発時の自宅~空港宅配料金にも15%の割引があります。

    だからケチケチせんと無料にせんかい、と仰るカスタマー様はアメックスを以下略。

    グルメ優待はややインパクトが弱い

    Visaビジネスカードでのレストラン優待は『Visaビジネスグルメオファー』が提供されています。

    こちらも掲載店舗数を(手作業で)数えてみたところ、合計で184店。
    優待内容は『10%オフ』『ワンドリンクサービス』『飲み放題の制限時間延長』などが多く、マスターカードの招待日和に比べると派手さに欠ける感は否めません。
    ただし、カジュアルな宴会に使えそうなお店はVisaのほうが多い

    物足りない分は、グルメ優待サイト『食べタイム』で補います。

    TelecomSquareの海外Wi-Fiが20%オフ

    Visaでの海外Wi-Fiレンタル割引は、対応する通信会社は『TelecomSquare』。
    マスターカードで割り引きになるWiFi、JAL ABCがヘビーユーザー向けだったのとは対象的に、こちらはライトユーザーがリーズナブルに利用できるのが特徴です。

    通信量が1日500MBのプランは、アジアで700円/日。割引を適用すると560円/日になります。1ギガのプランでも1,200円→割引適用で960円/日で、まずまずの数字。

    しかし無制限プランは20%offでも1,360円。JAL ABCより割高なうえ、利用できる国が韓国と台湾に限られるので、ヘビーユースにはちょっと向かなそう。

    参考Visaビジネスオファー
    参考Visaビジネスグルメオファー

    まとめると、欲しい機能だけがあってムダがない

    ここまでを総合すると、最もコストパフォーマンスに優れた法人ゴールドカードと言って差し支えありません。

    オリコEX Gold for Bizカードは、付帯サービスを削ることで2,000円という年会費を実現した、いわゆる「格安ゴールドカード」です。

    しかし、このカードのウマいところが、コストカットした分を『Mastercard T&E Savings』『Visaビジネスオファー』で補っていること。
    Visa・マスターカード提供のサービスを利用することで、他のビジネスカードに劣らぬサービスを最低限のコストで付帯できるのです。

    それでも補いきれない部分(空港関連サービスなど)はありますが、どうしてもそこは譲れない!というのでもなければ問題になりません。

    筆者の場合は、旅行保険は私物のカードに付帯していたため不要でした。そこで見つけたオリコEX Gold for Bizは、ムダな機能がなくてスマートな、とても「ちょうどよい」カードだったのです。

    "リージャスビジネスワールドサービス"の優待は2015年に終了

    かつてはオリコEX Gold会員の優待に「リージャス」の国内外レンタルオフィス・バーチャルオフィスサービスが1年間無料という特典がありました。
    しかしオリコとの提携が解消されてしまい、2015年6月以降この特別優待は提供されていません。

    時を同じくしてセゾンプラチナアメックス、ダイナースでもリージャスのビジネスカード会員優待が打ち切られていることから、カード会社の都合ではなくリージャスの方向転換と見るべきでしょう。

    なぜ法人カード最初の1枚にオリコEX Goldを選んだか

    私がカード申し込みを決意するまでに、ここまで挙げてきたメリット・デメリットを徹底的に調べ上げたのは言うまでもありません。

    しかし、実はそれ以外にも大きな理由があったのです。

    真の魅力は「カード審査」、発行しやすさにあり

    実は、筆者がオリコを選んだ最大の理由は、カードスペック上には表れません。
    それが何かというと、新設会社や開業したての個人事業主でも発行しやすいということ。あの頃はまず銀行で法人口座作るのにも一苦労しましたからね…

    基本的には個人の信用力で審査される

    法人カードには

  • 利用額が大きい
  • 資金ショートや倒産が多い
  •  →貸し倒れリスクが高い

    という特性があるため、法人カード審査の合格基準は高めに設定されています。
    なにしろ『新設企業の8割は5年以内に廃業する』と言われるほどで、個人レベルの自己破産(人口比で高くても0.1%)とはわけが違うのです。

    そこに目をつけたのがオリコやセゾンなどの信販会社。
    帝国データバンクに登録されていないような中小法人や個人事業主でも、代表者の信用力をもとにカードを発行し、利用者層を拡げているのです。

    ですので、必要書類も基本的には申込者の本人確認書類のみ。あとは送られてくる書類に記入・捺印するだけです。

    ただし法人名義では、ケースバイケースで登記事項証明書の提出を求められることも。
    CHECK法人名義では登記事項証明書が必要になることも

    キャッシュフローに余裕を作れる

    もうひとつの理由が、法人向けカードでありながら、2回払い、据置き一括払い(ボーナス一括払い)が使えることです。

    成約から入金まで数ヶ月のタイムラグがある業種だったので、事業を立ち上げた当初は運営資金がショートしてしまう恐れがありました。
    なので、万が一のことを考え、口座残高が危なくなってもボーナス払いで支払いを先送りできるカードにしておこう…と考えたのです。

    最終的には入会キャンペーンのポイント還元に釣られたのは秘密です。

    使ってみてわかったことは

    作業時間の大幅な軽減

    まず、それまでは領収書と突き合わせて手計算で精算・記帳していた経費処理を、大幅に簡略化することができました。
    特にExcelで管理していた筆者にとっては、明細をcsv形式でダウンロードできることが大きかったのです。

    でも今思えば、freeeやMFクラウドなど、明細データを直接取り込めるクラウド会計ソフトを使っていればもっともっと楽だったはず…

    100万円以上の限度額は書類で申請する

    カードを使い始めてから知ったのですが、オリコEX Goldの限度額を100万円以上にするには書類審査が必要です。といっても、申込書に記入して返送するだけでしたけれど。

    この制約があるため、どうもカード発行時の利用枠は100万円で頭打ちになってしまうようなのです。
    オリコカードの既存ユーザーなら、そちらの与信評価をもとに100万円以上に設定されることもあるようですが。

    また、オリコにはデポジット(あらかじめ入金しておくことで一時的に増枠すること)のシステムもありません。
    もし高額決済の必要な業種だったら、セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードを選んでいただろうなと思います。
    とはいえ最大限度額は300万円なので、申請さえ行えばある程度の支払いには耐えてくれそうです。

    申し込みの流れと注意点

    MasterかVISAかを最初に選ぶ

    オリコEX Gold for Bizの申し込みページを開くと、上部にMasterCardの申し込みボタンがいきなり出てきます。
    申し込みボタンがいきなり出てきます

    VISAブランドの申し込みがわかりづらい

    VISAでカードを作る手続きページはどこを開けばいいかというと、ページの最下部に入口があります

    申し込みの途中でカードブランドだけを変更することはできません。

    VISAとマスターカードでは微妙に記入項目が異なるため、申し込みの途中でカードブランドだけを変更することはできません。もし間違えたら、残念ですが始めからやり直してください。

    なぜこんなことを注意喚起するかというと、筆者が実際に間違えたから。

    必要書類は審査の後で送付

    個人事業主向けカード(EX Gold for Biz「S」カード)を申し込むと、Webで入力した項目によってカード入会審査が行われ、その後で本人確認書類のコピーなどを郵送してからカード発行となります。

    法人経営者向けのEX Gold for Biz「M」カードでは、申し込みから数日で入会申込書と返送の案内が届きます。
    申込書はすでにWebで入力した内容が印字されているので、することは口座振替依頼書の記入と個人印・法人印の捺印くらいです。

    基本的には個人事業者向け、法人代表者向けともに申込者の本人確認書類が必要になります。
    ただし、キャッシングの利用を申し込んだ場合は所得証明書類もあわせて送付しなければいけません。

    もし急いでいるなら、あらかじめ確定申告書の控え、または青色申告決算書や自治体の役所で発行する課税証明書などを準備しておきましょう。

    法人名義では登記事項証明書が必要になることも

    申込み後に郵送されてきた案内の紙を見たら、ちょっと気になる文言がありました。
    審査の内容によっては登記簿謄本(全部事項証明書)が必要になることもあるようです。
    ※イメージ

    私が申し込んだときはチェックが入っていませんでしたが、どうやら審査の内容によっては登記簿謄本(全部事項証明書)が必要になることもあるようです。

    あまり時間に余裕がないなら、万が一に必要になったときに備えて、あらかじめ法務局で書類を取得しておいたほうが良いかもしれません。

    審査期間は書類返送を含めて10日ほど?

    筆者の場合は、申し込みから4~5日ほどで記入書類が届き、返送して審査結果のメールが届いたのは申し込みから10日後でした。カードが届いたのはそれから1週間強。合わせると発行日数はだいたい20日というところでしょうか。

    ただ、口コミにはカード到着まで申込みから1ヶ月以上かかっている方も見受けられました。発行スピードはあまり早い方とは言えないようです。

    もし急いでいるなら最短3営業日で発行できるセゾン・プラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレスカードか、

    あわせて読みたい セゾン・プラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレスカード

    決済目的だから付帯サービスとかいらないよ、という方は年会費無料のビジネクストカードをおすすめします。

    あわせて読みたい ビジネクスト法人クレジットカードはアイフルが親会社らしいけど、申し込んで大丈夫?

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