海外旅行保険付き最強クレジットカード一覧!年会費無料の付帯保険、有料なら?
- 海外旅行保険付きクレジットカードはどれを選ぶべきか?の結論
- カード付帯保険だけでどこまで補償額を大きくできるか
- 海外旅行の際、最低でもいくら補償される保険に入ればいいのか
- 海外旅行者なら知っておくべき基礎的な知識
クレジットカードの大きな魅力、その一つが海外旅行保険。
しかし、実用レベルの保険が付いているのは一部のカードだけ。ほとんどのカードは「おまけ」程度の保険がついているにすぎません。
そのため補償金額だけ見ても、本当に役に立つカードはどれか判断しづらいのが本当のところなのです。
そこで今回は「これにしておけば失敗しない!」と自信をもって言えるカードを6つ選びぬきました。
選んだポイントはこの3つ!
★ 旅行中のサポート体制がしっかりしている
★ 保険以外にも還元率など、クレジットカードとしての魅力がある
この記事でリストアップしているものは、どれもこの条件を満たしていますのでご安心下さい!
記事後半ではカード付帯保険を利用するときの手続き方法など、海外旅行に行く前に知っておくべき知識も紹介します。
さらに、本当は海外旅行保険にどれだけの補償額があれば十分なのか、それも保険会社のデータから検証します!
【年会費無料】保険充実カードランキング
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目次
カードを持ってるだけで保険適用!「自動付帯」のカード
カードを持ってさえいれば無条件で保険が適用されることを自動付帯と呼びます。
ショッピング利用よりも保険が目当てで申し込むなら、自動付帯カードであることは最低条件といえます。
自動付帯と利用付帯の違いについては、記事後半で詳しく説明しています。
年1回だけ使えば全て無料の「オリコカードiB」
おすすめ度:★★★☆☆
オリコカードiB(iD×QUICPay)は付帯する旅行保険を目当てに加入されることの多いカードです。
各条件 | 内容・最大補償額 |
---|---|
付帯条件 | 自動付帯 |
傷害死亡・後遺障害 | 2000万円 |
傷害・疾病治療 | 200万円 |
賠償責任 | 2000万円 |
携行品損害 | 20万円 |
救援者費用 | 200万円 |
キャッシュレス診療 | なし |
年会費 | 初年度無料 翌年以降税込1,350円(年1回のカード利用で無料) |
★このカードの特徴★
このカードは年1回のショッピングを済ませるだけで年会費が免除されます。
たとえ1円でも使えばいいので、カードはあまり使わないけど保険だけ必要という方に人気があります。
補償金額だけ見ると少し地味な印象ですが、これでも軽い怪我や病気には対応できる額です。
航空機遅延補償と高還元率をあわせ持つ「オリコカード ザ ワールド」
おすすめ度:★★★★☆
オリコカードTHE WORLDは空港トラブル時の補償も備えていながらポイント還元率も高いという珍しいゴールドカード。
各条件 | 内容・最大補償額 |
---|---|
付帯条件 | 自動付帯 |
傷害死亡・後遺障害 | 5000万円 |
傷害・疾病治療 | 200万円 |
賠償責任 | 2000万円 |
携行品損害 | 100万円 |
救援者費用 | 200万円 |
航空機遅延保険 | あり |
キャッシュレス診療 | なし |
年会費 | 初年度年会費無料 翌年以降は税込9800円 |
★このカードの特徴★
保険はもちろん自動付帯。年会費は1年目のみ免除で、翌年移行もゴールドカードとしては割安です。
保険に関して注目すべきは「航空機遅延費用補償」が準備されていることでしょうか。
これは、飛行機の遅延や荷物が届かなかった時など、航空機トラブル時に発生した経済的負担(ホテル代や食費等)を補償してくれるサービスです。
通常ならプラチナカードでもない限り、ここまではサポートされません。
そしてクレジットカードとして最も魅力的なのが通常1%以上というポイント還元率の高さ。さらに、海外での利用分は2%還元!
しかし気になるのは保険補償額がゴールドにしてはやや少ないというところ。
そのため、ショッピングなどはこのオリコTHE WORLDをメインカードに使い、他の年会費無料カードで補償額を補う使い方をされることが多いようです。
現金がなくても治療を受けられるカード(しかも年会費無料)
海外での医療費を自分で立て替え払いせず、最初からカード会社が負担してくれるサービスをキャッシュレス診療と呼びます。
通常はゴールドカード以上でないと付かないサービスですが、中には年会費無料なのにキャッシュレス診療のできるカードも…!?
無料、自動付帯、キャッシュレス診療の3つが揃った「エポスカード」
おすすめ度:★★★★☆
好条件がそろっているのに、おすすめ度の星が一つ足りない理由は…!?
エポスカード
年会費 | 永年無料 | ETC 年会費 | 永年無料 |
---|---|---|---|
国際 ブランド | ![]() | 還元率 | 0.5% |
- マルイ店頭で受取り、申込みができる
- ETCカードは別途郵送
- 海外旅行傷害保険・カード補償付
◎家族カード無し
各条件 | 内容・最大補償額 |
---|---|
付帯条件 | 自動付帯 |
傷害死亡・後遺障害 | 500万円 |
傷害・疾病治療 | 傷害:200万円 疾病:270万円 |
賠償責任 | 2000万円 |
携行品損害 | 20万円 |
救援者費用 | 100万円 |
キャッシュレス診療 | あり |
年会費 | 永年無料 |
★このカードの特徴★
ご覧のように、エポスカードは
・自動付帯
・年会費なし
・キャッシュレス診療可
と、良いとこだらけ。本当にこれで年会費取らなくていいの?
最高補償額についてもオリコカードiBと同じく、軽度の病気や怪我であれば十分まかなえる金額が設定されています。
それに、もっと補償額がほしいなと思ったら、他のクレカと保険を組み合わせて合算すればいいのです。
このようにサブカードとして使うのにも、年会費無料で自動付帯というポイントが効いてきます。
ここまで特に欠点はなさそうですが、いったいどこに星1つ減点の理由があるの?というと…
実はエポスカード、他のカードに比べて入会審査が少し厳しいのです。
これさえなければ文句無しに★5つなのですが…うまい話はないものです。
保険もポイント還元率も合格点!オールマイティな「楽天カード」
おすすめ度:★★★★★
総合得点においてはこれがベストチョイス。必要なものは全部つまっているし、還元率も高いし、なにより完全無料。
楽天カード
年会費 | 永年無料 | ETC 年会費 | 500円(税抜き) |
---|---|---|---|
国際 ブランド | ![]() ![]() ![]() | 還元率 | 1.0~3.0% |
- ETCポイントが100円刻みで貯まる!
- 楽天市場でのお買い物はいつでもポイント3倍
- キャンペーンで還元率5~10%以上にUP!
- 最高額2,000万円の海外旅行保険
◎家族カード有り
各条件 | 内容・最大補償額 |
---|---|
付帯条件 | 利用付帯 |
傷害死亡・後遺障害 | 2000万円 |
傷害・疾病治療 | 200万円 |
賠償責任 | 2000万円 |
携行品損害 | 20万円 |
救援者費用 | 200万円 |
キャッシュレス診療 | あり |
年会費 | 永年無料 |
★このカードの特徴★
1 楽天カードは現時点で、キャッシュレス診療に対応中!
多くのカード情報サイト記事では「楽天カードはキャッシュレス診療の対象外」というのが通説のようですが…これ、実は間違いなのです。
保険の引受会社にも電話で確認済み。
今ならキャッシュレス診療を受けさせてくれるようになっていますから、海外であまり持ち金がないときに病院に行くことになっても安心していられます。
2 年会費が徴収されない
利用付帯ではありますが……年会費なしで使える点は、よそのカードと組み合わせるときに有利です!
唯一のマイナス要素は保険が利用付帯条件であることですが…
これは航空チケット代もしくは宿泊費用を楽天カードで決済するだけでクリア。
余裕があるなら、思い切って楽天プレミアムカードにしてしまうのもいいかもしれません。
プレミアムカードは年会費がかかる分、保険の最大補償額も上がりますし、海外空港のVIPラウンジも無料で利用できます。
補償額が大きい+家族まで補償されるゴールドカード
ゴールドカードは年会費がかかるものの、家族まで保険の対象になることと、補償額が大きいことを考えれば実はかえって割安!?
空港ラウンジも利用できますし、毎年2回以上海外へ行くなら確実に年会費以上のメリットがあります。
特にここで紹介する2枚は航空機遅延保険に加え、入院・通院補償のある国内旅行保険まで付帯しているのが大きな特徴です。無料カード付帯の保険じゃここまでサービスしてくれませんよ。
未成年の子供も自動的に保険に入れる「JCBゴールド」
おすすめ度:★★★☆☆
JCBゴールド
年会費 | 11,000円 | ETC 年会費 | 無料 |
---|---|---|---|
国際 ブランド | ![]() | 還元率 | 0.5%程度 |
- 世界1,100ヵ所以上の空港ラウンジがUS32ドルでご利用可能
- 最高1億円を補償する付帯保険
- 国内やハワイの空港ラウンジを無料でご利用可能
- 安心・丁寧なゴールド会員専用デスク
- 全国250店舗で飲食代金20%OFF
各条件 | 内容・最大補償額 |
---|---|
付帯条件 | 自動付帯(+利用付帯分もあり) |
家族特約 | あり(本人と生計を一にする、19歳未満の子供) |
傷害死亡・後遺障害 | 自動付帯5000万円+利用付帯5000万円、計1億円 (家族は1000万円) |
傷害・疾病治療 | 300万円 (家族は200万円) |
賠償責任 | 1億円(家族は2000万円) |
携行品損害 | 50万円(家族も同額) |
救援者費用 | 400万円(家族は200万円) |
航空機遅延保険 | あり |
キャッシュレス診療 | あり |
年会費 | 税込10800円(オンライン経由で申し込みをすると初年度無料) |
★このカードの特徴★
キャッシュレス診療つきで、補償額が高めのステータスカード。カードを2枚以上持っていきたくない向きにおすすめできます。
JCBカードにおけるプレミアムカードということもあり、家族特約つきの補償内容がかなり充実しています。
ただし上述のように、家族特約を受けられるのは本人の子供だけ。
配偶者については無料で1枚発行できる家族カードを渡しておけば、同様の補償を受けることができます。
家族がもらえる金額が、本人と全く同じ!「セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレスカード」
おすすめ度:★★★★☆
各条件 | 内容・最大補償額 |
---|---|
付帯条件 | 自動付帯 |
家族特約 | あり(特殊。傷害死亡・後遺障害以外は本人と補償額が共通) |
傷害死亡・後遺障害 | 5000万円(家族は1000万円) |
傷害・疾病治療 | 300万円 |
賠償責任 | 3000万円 |
携行品損害 | 30万円 |
救援者費用 | 200万円 |
航空機遅延保険 | あり ※海外便のみ |
キャッシュレス診療 | あり |
年会費 | 初年度無料 翌年以降税込10800円 |
★このカードの特徴★
このカードのすごいところは、なんといっても本人も家族も、ケガしたときや病気になったときは全く同じ補償(300万円分)を受けられる点。
それに家族も含めて、キャッシュレス診療を受けられることになっています。
大きな怪我や病気にも対応できるほど高い補償額を得るには?
カード一枚だけでは入院や手術をしたときの医療費には足りない
もし大きな病気や事故にあってしまうと、クレジットカード1枚分の保険では金額が足りなくなってしまうことも。
例えば、ニューヨークやサンフランシスコでは盲腸の手術をしただけでも2~300万円の治療費を請求されてしまいます。
医療費のみならず、高額な持ち物の盗難・紛失に関しても「補償限度額をオーバーした分は自己負担となってしまった!」という体験談が多く寄せられていますね…
この問題の解決方法は、カードを2枚持っていくということ。
カードを2枚持っていれば、傷害・疾病治療費や携行品損害などについては2枚分の最大補償額を合算することができます。
例外は死亡・後遺障害時の補償で、これだけは合算できません。
ではどんなカードを組み合わせるべきでしょうか?
(1)年会費ゼロで400万円以上の治療費補償を受けるには
海外ではケガしたときや急病に見舞われたとき、治療費を前払いで請求されることがしばしばあります。支払えなければ診療拒否されてしまうことも…
そこでキャッシュレス診療サービス。これに対応しているクレジットカードなら、カード会社が医療機関に費用を直接支払ってくれます。
このキャッシュレス診療を重視するなら、エポスカードと合わせて楽天カードを選ぶのが妥当ですね。
Q.傷害治療の補償額は?
A.200万円+200万円=400万円!
Q.疾病治療の補償額は?
A.270万円+200万円=470万円!
Q.携行品損害の補償額は?
A.20万円+20万円=40万円!
※ただしどちらのカードも、1品につき10万円が限度です。
旅行期間中に病院に行く羽目になっても、400~470万円までは立て替えの心配がいりません!
無料、自動付帯、キャッシュレス診療の3つが揃った「エポスカード」
保険もポイント還元率も合格点以上!オールマイティな「楽天カード」
もちろん、それを超える傷害治療費用・疾病治療費用が必須となることだってありえますが、そのようなケースが発生する確率は1%にも満たないようです(詳細は以下を参照)。
(2)海外旅行保険とポイント還元率、カードをよく選べば両立できます!
クレカの海外旅行保険の質を優先すると……どうしてもその他の付帯サービスが手薄になるのは否めません。
現に、エポスカードやオリコカードiBなど、保険を売りにするカードは多くがポイント還元率0.5%と至極平凡…。
しかしポイントは、クレカ最大の醍醐味でもありますね。これを犠牲にしたくないという意見も多いことでしょう。
そこで。海外旅行保険の内容をあまり損なわずに、ポイント還元率をできるだけ引き出せる組み合わせを考えてみました! ここで使うのは次の2枚!
・楽天カード
・オリコカード ザ ワールド
<海外旅行保険>
Q.傷害・疾病治療の補償額は?
A.200万円+200万円=400万円!
Q.携行品損害の補償額は?
A.20万円+100万円=120万円!
※ただし1品につきどちらのカードも10万円まで
楽天は利用付帯カードであるところに要注意ですが、それを差し引いてもキャッシュレス診療があるのが魅力的です。
補償内容については申し分ないでしょう。
<ポイント還元率>
1 楽天カードの還元率
何もしなくても1.0%。それから楽天市場のような楽天がプロデュースするサービスや加盟店で使うなら、2~3%にUP!
さらに年中開催されているポイントアップキャンペーン期間中はなんと5~10%に急上昇!
2 オリコカード ザ ワールドの還元率
デフォルトのポイント還元率は、1.0%。さらに海外で使うと2.0%になります!
それに入会から6ヶ月までは、特別ボーナスポイントが+1.0%付与されます。
つまり会員になって半年以内に海外に行くと、還元率は3.0%になります!
というわけで、海外旅行中はオリコカード ザ ワールドを中心に使って、帰国後は楽天カードを中心にショッピング用に使う~、なんて使い分けもできるでしょう!
保険もポイント還元率も合格点以上!オールマイティな「楽天カード」
航空機遅延補償と高還元率をあわせ持つ「オリコカード ザ ワールド」
(3) 自動付帯にこだわりたいなら!
オリコカードiB(iD×QUICPay)とエポスカードを合わせるパターンです。
この2枚は保険が自動付帯なので、旅行費をカード決済しない・できないときに力を発揮する組み合わせです。
「オリコカードiB(iD×QUICPay)」を「エポスカード」と組み合わせると……
Q.傷害治療の補償額は?
A.200万円+200万円=400万円!
Q.疾病治療の補償額は?
A.270万円+200万円=470万円!
Q.携行品損害の補償額は?
A.20万円+20万円=40万円!
※ただしこの携行品損害補償、どのカードであっても通常は携行品ひとつ(1組・1対)あたりの限度額、免責額(自己負担額)が設定されています。各カードの保険の携行品損害最高補償額を見るときは、必ず1点あたりの金額も忘れずに見るようにしましょう。
ケガしたときや急病になったときでも、400万円の補償があるなら、海外でもたいていのケースに対応できると言えます。
もちろん、治療内容によっては400万円では足りなくなる恐れもありますが、実際はそこまで心配する必要はないかもしれません。その理由は以下のコラムにて。
持ち物が盗まれたり壊されたりしたときの携行品損害補償も40万円(ひとつの品物につき10万円、合算すると20万円が上限)の補償を受けられるならまず安心。
あえてデメリットを挙げると、「オリコカードiB(iD×QUICPay)」はキャッシュレス診療に対応していません。しかしエポスカードだけでも200万円までは現地支払いせずに診療を受けられます。
それでも、「エポスカード」と「オリコカードiB(iD×QUICPay)」はどちらも自動付帯ですし、年会費も実質ゼロで使えますから、コスト面でも合理的だといえますね。
<番外編>掛け捨ての旅行保険に入るなら、保険金をポイントで回収しちゃおう!
補償額が高い掛け捨て保険と、コストの安いカード付帯保険。どっちがいい?
海外旅行保険をクレカ1枚で間に合わせるのは簡単ではありませんし、どうしても1枚でカバーするとなると年会費の高いステータスカードが必須です。
ところで、クレカを通さずに旅行保険に入ることは? 当然可能ですね。しかも簡単です。たくさんの保険会社が、掛け捨てタイプの海外旅行保険を提供していますから。
実は医療費の補償額が1000万円くらい用意されている掛け捨ての保険が、今では1日あたり1000円台で提供されています。このような保険を使うという手段もありますね。
年齢や持病により健康面に不安がある、渡航先で車の運転をする場合は、大きな事故や突然の病気にあってしまう確率が大きく上がります。
こういった方はカード付帯補償よりも掛け捨ての旅行保険をメインに考えるべきでしょう。
また、カード付帯の旅行保険は短期旅行・海外出張向けのものなので、補償期間は90日間まで。それ以上の長期滞在をする場合も保険会社で長期旅行に対応する保険を選ぶ必要があります。
保険はクレカに頼らないという逆転の発想もあり?
しかし掛け捨て保険はあくまで掛け捨てですから、たいてい保険料は無駄になってしまいます。いや、事故・病気がないに越したことはないのですけど。
でも、なんかもったいない。
それならば、ポイント付与率が高いカードを使って旅費等を払い、還元ポイントで保険料分を取り戻してやりましょう。
たとえば、パック旅行の価格が10~20万円くらいだったとします。その旅行代金を還元率1.0%のカードで払ったら、手元に1000~2000円分のポイントが戻ってくることになります。
これなら保険料が無駄になったような気分も少しは収まるはず。
では、どんなカードを使ったらいいでしょうか? ここは筆者も愛用している「オリコカード・ザ・ポイント」をおすすめします。
● オリコカード・ザ・ポイント
Orico Card THE POINT
年会費 | 永年無料 | ETC 年会費 | 永年無料 |
---|---|---|---|
国際 ブランド | ![]() ![]() | 還元率 | 1.0% |
- ポイントは100円単位!端数切り捨てなし
- トラベルサービスが充実
- ネットショップ約600店舗が加盟しているオリコモールでのネットショッピングでポイント0.5%上乗せ
- iD・QUICPay搭載
◎家族カード有り
★このカードの特徴★
もちろん年会費は無料。ただし、お得さに特化した一般カードなので海外旅行保険は付帯しません。
そのかわりポイント還元率がどこで使っても1.0%以上です。それに入会から6ヶ月までは、特別ボーナスポイントが1.0%分加算されます。
それにオリコカード付帯の海外旅行サービスには「海外オリコパッケージツアー割引サービス」があります。
オリコカードの公式サイトからパックツアーを申し込むと、最大で8%の値引きを受けられるというものです。
申し込むときにVISAかMasterのどちらかを選べば渡航先でもほとんどのお店で使えますし、その分ポイントも多く戻ってきます。
当該カードが不正利用されていないか検知するシステムが導入されているのも、海外で使う上で高評価。
クレカの海外旅行保険、本当に使えるかどうかを見分けるための基礎知識
ただ持っているだけでは補償されない「利用付帯」とは?
海外旅行保険の発動条件に「自動付帯」と「利用付帯」があることは冒頭でざっくり説明しましたが、あらためて。
自動付帯 | 何もしなくても、カードを持っているだけで海外旅行中に保険を受けられます。 |
---|---|
利用付帯 | 指定された内容でカードを使っていないと、保険の補償対象になりません。 通常は「旅行費用の一部をカードで支払う」ことが条件とされます。 |
特にカードを2枚以上組み合わせて補償額を大きくする場合、利用付帯カードの適用条件満たし忘れがないよう気をつけなければいけません。
なお自動付帯のカードの中には、利用することで補償額が増額となるものもあります。
その典型が「JCBゴールド」。このカードは、指定された目的(旅行会社への報酬or交通費etc.)の料金を支払うと死亡補償、後遺障害補償の上限額が1億円にアップします。
補償項目がいろいろあるけど、どれが一番大事なの?
海外旅行保険において、どういったときに保険金がおりるかは以下のように項目分けされています。
カテゴリ名 | 保険が適用される条件 |
---|---|
傷害死亡・後遺障害 | 事故で命を落とした場合、または事故で障害が残った場合 |
傷害・疾病治療 | 負傷または病気のために医療機関にかかり、医療費が発生した場合 |
賠償責任 | 他人の所有物に被害を与えてしまい、賠償する必要が発生した場合 |
携行品損害 | 所有物が盗難や破壊といった形で被害を受けた場合 |
救援者費用 | 負傷・病気等で、家族に助けに来てもらった場合、および本人を国内の病院へ移送した場合 |
航空機遅延費用 | 飛行機の遅延や預け荷物の不着により購入費、宿泊料、追加の交通費などが発生した場合 |
よく「1億円の海外旅行保険!」とかセールストークされているのは、このうち傷害死亡・傷害後遺障害保証金のことですね。
しかし実際のところ、海外旅行中に利用する可能性が高い項目は、いったいどれなのしょうか?
実は保険金がおりた件数のうち、1番多いのは「傷害・疾病治療+救援者費用(49%)」、2番目は「携行品損害(32.5%)」なんです。
3番目は旅行事故緊急費用、つまり航空機遅延費用(13.9%)でした。
※ジェイアイ傷害火災保険調べ、2015年度
どの保険がいいか調べるにあたって、見るべきは傷害・疾病治療、携行品損害の2項目ということです。
さて、それでは最も大きなお金が下りる「傷害死亡・傷害後遺障害」をもたらす事故がどれくらいあったかというと……保険金が支払われた全事例のうち1%にも満たないのです。
クレカの「最大補償額」「傷害死亡・後遺障害の補償額」に気を取られないように注意しましょう!
「キャッシュレス診療」って何?これが無いとどう困る?
カードの旅行保険には、医療費を一度立て替え払いして帰国後に精算するタイプと、最初からカード会社が支払ってくれるので建て替え不要なタイプがあります。
後者であれば現金の持ち合わせがなくても治療を受けられます。
この仕組みが「キャッシュレス診療サービス」と呼ばれているものです。
もし持っているカードの付帯保険がキャッシュレス診療に対応していないと、治療費の前払いを求められることもあります。
その場合は現金がなくてもカードを提示すればいいのですが、もしカードの限度額を超える高額の請求になると、支払い能力なし→診療拒否なんてことも…!?
最低限知っておきたい、海外旅行保険付きクレジットカードの豆知識!
海外でケガや病気になったとき、まずどこに連絡すればいい?
保険サービスには基本的に、緊急時の連絡先が常設されています。そこに電話して、指示を仰ぎましょう。最寄りの病院の紹介等も頼めばしてもらえます。
特にキャッシュレス診療のできるカードを持っているなら、まず各カード会社が設置している「海外アシスタンスサービス」に電話をしてください。
アシスタンスサービスから医療機関に取り次いでもらうことでキャッシュレス診療を受けることができます。
会社によって少しずつ異なりますが、大半の手続きはこのような海外サポート窓口に代行してもらえます。書類への記名など、カード会員自身でしなければいけない手続きについても、電話の際に具体的な手順を教えてくれます。
病院への移送や病院との折衝も助けてくれますし、書類手続きや保険会社への連絡についても、依頼者ができない部分について親身に協力してくれます。
家族連れで海外に行くときは? 家族の補償はどうすれば?
● 家族カードでの対応
家族カードを持たせることで、本会員と同内容の保険を受けられるカードがあります。
家族会員がどのような補償を受けられるか、このページで紹介しているカードについては以下のとおりです。
◆オリコカードiB ◆オリコカードTHE WORLD ◆JCBゴールド | 家族カード会員も本会員と同等の補償 |
---|---|
◆楽天カード | 家族カードにも本会員同等の保険が付帯されるが、カードごとに付帯条件を満たす必要がある |
◆セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス・カード | 家族特約で対応 ※家族カード自体に保険は付帯されない |
◆エポスカード | 家族カードを発行していない |
● 家族特約による対応
これはゴールドカード等に見られる特典。本体カードを持っているだけで家族(主に配偶者・子供)も一緒に保険を受けられて、とてもオトク。
保険が適用される「家族」の範囲にご用心ください!
家族カードにせよ家族特約にせよ、保険の対象となる家族の定義はカードによって少しずつ変わります。申し込み時にチェックが必要です。それと家族に与えられる補償額は、申込者のそれより低額になることがあります。
せっかくですから、家族の範囲に用心すべきカードの事例を若干あげておきます(以下の表を参照)。
1 家族の範囲が狭く、なおかつ細かく規定されている例
カード名 | 家族の範囲 |
---|---|
dカード GOLD | 会員と生計を同一にする、配偶者・19歳未満で同居の親族・19歳未満で別居の未婚の子供 |
DCゴールドカード | 旅行に同行していて、配偶者・会員と生計を同一にする、無収入かつ会員と同居中の両親・会員と生計を同一にする、無収入かつ会員と同居中の義理の両親・会員と生計を同一にする、無収入かつ未婚の子供 |
2 家族が受けられる補償額が、会員本人のそれよりも低めに設定されている例
カード名 | 家族の範囲 |
---|---|
セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレスカード | 「傷害死亡・後遺障害保険」だけは、会員本人と家族とで金額に大きな差が発生 詳細はこちら |
JCBゴールド | 「携行品損害保険」を除くすべての補償項目で、会員本人と家族とで金額に差が発生 詳細はこちら |
海外医療費は高いというけど、実際どれくらいの額が必要なの?
海外でも特に医療費の高さが問題になっているのがアメリカ。
実際どれくらいの額かというと…
東京海上日動の資料によると、米国内でも特に高額なのはサンフランシスコ。公立病院に2日間入院しただけで300万円はかかります。
I.C.U(集中治療室)に運び込まれたりしたら、部屋代だけで一日あたり70万円!自力で帰国できない時の搬送費用はなんと400~800万円!なんてことだ!
しかし、こんなべらぼうに高い請求をされるのはアメリカくらいなもの。
物価が高いと言われるスイスですら、盲腸の手術+入院費用は3~40万円程度。
中南米もアメリカに次いで高いと言われますが、それでも100万円には届きませんね。
海外旅行保険において、傷病補償の額は最低でも200万円、欲を言えば3~400万円くらいあればまず問題ないのではないでしょうか。
行き先がアメリカ以外なら。
● 300万円以上の治療費を請求されることがあるのも事実
もちろん、命に関わるほどの大ケガや病気ともなると、治療費は300万円以上にのぼり、カードの保険だけで支払うのは難しくなってきます。
ですが、そもそも高額医療費を請求されるケースがどれだけ発生しているのか見てみましょう。
「ジェイアイ傷害火災保険」は毎年、海外旅行保険加入者の事故に関するデータを公表しています。以下、このデータを引用します。
直近の3年間のデータによると、高額の医療費を要する事故が年間で70件前後発生しています。
年度 | 医療費が300万円超となる事故の件数 |
---|---|
平成25年 | 67件 |
平成26年 | 72件 |
平成27年 | 77件 |
それに対し、「海外旅行保険金の支払いが実施された件数」は以下のとおり。
年度 | 海外旅行保険金の支払い件数 |
---|---|
平成25年 | 39,066件 |
平成26年 | 37,846件 |
平成27年 | 45,269件 |
保険金が支払われた件数のうち、最も多い補償項目は治療・救護費用。平成27年度のデータでは全体の49%にのぼり、2万2千件以上の医療費が補償されたことになります。
この2万2千件のうち治療にかかる費用が300万円を超えたケースが77件。医療事故のうちわずか0.35%にすぎません。
125万人を超える保険加入者の総数からみればおよそ2万人に1人という計算です。
もちろん、確率が低いからといっても、コストを抜きにすれば保険の支払限度額は大きいに越したことはありません。
ご自身の健康に不安があるか、渡航先で車を運転するならカード付帯保険に加えて1000万円以上の医療費補償がついた掛け捨て旅行保険に加入、というところがひとまずの結論でしょうか。
海外キャッシングを使えば、両替手数料を90%以上節約できることも!
海外滞在中はクレカの出番が多いもの。そしてクレカによるキャッシングサービスの出番も多いものです。
両替は5~20%もの手数料を取られるのが当たり前。
それよりも、渡航先のATMで現地通貨をキャッシングすれば1日あたり約0.05%の利息で済むのですから、利用しない手はありません。
キャッシングを前提で考えると、選ぶべきカードは「返済しやすいクレカ」です。
エポスカード
年会費 | 永年無料 | ETC 年会費 | 永年無料 |
---|---|---|---|
国際 ブランド | ![]() | 還元率 | 0.5% |
- マルイ店頭で受取り、申込みができる
- ETCカードは別途郵送
- 海外旅行傷害保険・カード補償付
◎家族カード無し
その点を考えると、おすすめはエポスカード。
理由はこの3つ!
1 返済できるATMが多い
エポスATMのほか、セブン銀行、ゆうちょ、三菱UFJ銀行のATMが利用できます。
2 ATM手数料がかからない
エポス、セブン銀行、ゆうちょのATMなら利用手数料は無料です。
3 繰り上げ返済ができる
キャッシングはリボ払いでの返済が原則なので、自動引き落としにまかせていると無駄に金利がかかってしまいます。
帰国したらすぐに返済してしまいましょう。
海外キャッシングについて、利用方法や裏技など詳しくはこちらの記事でも解説しています。
エポスカードのキャッシング完全ガイド|お得な借りかた返しかた
発行元の同じカードを2枚持っても意味がない!?
同系列のカードを2枚持つことはNG!
発行元が同じ会社のカードを2枚持っても、補償額の合算は原則認められません。
たとえば「オリコカード」というブランドがありますが、このオリコブランドのカードを2種類持っていても、その2枚での補償額の合算は認められないのです。
これを確認するには、まず各カードの発行会社名をチェックすること。
もし同じ会社が出しているカードであれば、通常はどちらか高い方の補償額が適用され、合算はできません。
ただし、絶対ではありません。その代表例が三菱UFJニコスです。
同じUFJグループのカードでも違うブランドからの組み合わせ、たとえば「NICOSカード」&「DCカード」から1枚ずつ組み合わせたときなら、補償額の合算が認められます。
基本的には明らかに同じブランドのカードでもない限り、心配することはありません。
ですが、2枚のカードを見比べて、もしVISA、Master、JCBのロゴ以外に同じマークが入っていたら、カード発行会社に問い合わせて保険の補償額を合算できるか確認することをおすすめします。