【クレジット債務とは】年間支払予定額の確認方法とFAQ

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【クレジット債務とは】年間支払予定額の確認方法とFAQ

「クレジットカードの申込み手続きの中で<クレジット債務>を尋ねられたけれど、説明を見てもよく意味が分からない……」

ビューカードなど、一部のカードの申し込み時に記入を求められる「クレジット債務」
これは簡単に言うと「支払い待ちの分割払い・リボ払いの金額」を指します。ただしキャッシング枠はノーカウントなど、ちょっと分かりづらいのは確か。
そして分かりづらいにも関わらず、この「クレジット債務」は審査結果に影響する可能性があるのが面倒なところです。

今回はそんな「クレジット債務」について、その概要から現在の債務の確認方法までを詳しくまとめました。
読み終えていただければ、疑問なく新しいクレジットカードへ申し込みを済ませることができますよ。

「クレジット債務額」「クレジット債務支払予定額」の概要と記入を求められるワケ

まずは「クレジット債務」「クレジット債務支払予定額」とは一体何を指すのか、簡単に解説していきます。

①そもそも「クレジット債務額」って?

そもそも「クレジット債務額」って?

クレジット債務とは、「割賦(かっぷ)契約の支払い待ち残高」のこと。そしてクレジット債務額とは、「クレジット債務の、年間(あるいは月間)支払予定額」(今後1年の間、クレジット債務のためにいくら支払うか)のことを指します。
この割賦契約とは、主に「クレジットカード・ショッピング枠(通常枠)」の分割払い・後払いと、携帯電話本体代金など一部の分割後払いを指します。各種ローンやキャッシング枠の利用は含まれません

例えば携帯電話本体代の、分割払いの残りが5万円、現在のリボ払い残高が3万円なら、この場合のクレジット債務は「8万円」となるわけですね。

この他に、クレジットカードの申し込み時には、クレジット債務額の記入を求められることがあります。

ビューカードの申し込みページより
▲ビューカードの申し込みページより

この場合は記述の通り、「今後1年の間、クレジット債務のためにいくら支払うか」を記入すればOK。
例えば毎月のリボ払い支払い額が1万円で、それが1年経っても終わりそうに無いのなら、年間支払い予定額は12万円となるわけですね。
もちろんあと5回で支払いが終わりそう、という場合には「5万円」と記入することになります。

CHECK家電、楽器の分割払いは、クレジット債務に含まれますか?

②「クレジット債務」を尋ねられるのはなぜ?

さて、カード会社がなぜこんなに面倒な「クレジット債務」の記入を求めるかというと……。
それはすでにリボ払いや分割払いの「ツケ」が貯まっている人を相手にカードを発行すると、利用者が支払い不能に陥りかねないから。

あなたが誰かのお金を立て替えるのなら、リボ払い残高が100万円で毎月の支払いに追われている人より、無理なく一括払いを続けている人を選ぶかと思います。カード会社にとってもそれは同じなんですね。
というわけで、クレジット債務が多いほど審査は不利となり、否決率が上がったり、大きな利用枠をもらえにくくなったりしてしまいます。

……とは言え、「毎月携帯電話の<本体代>にいくら払っているか」なんてすぐに答えられる人の方が少ないでしょうし、クレジットカードの申し込みのためにいちいち契約内容を確認する人ばかりだとも思えません。
ビューカードの場合、記入欄も「万円」単位とザックリしています。多少不正確でも審査に影響することはありません

そもそも、カード会社は個人信用情報機関という場所を通して、申し込み者であるあなたの申告なくクレジット債務やローン残高を確認可能。(そのため多くのカード会社ではクレジット債務を確認しない)
そのため「多額のリボ払い残高を意図的に隠す」といった悪質性が認められない限り、「クレジット債務」はだいたいの数字の記入で問題は無いです。

債務額・支払予定額が分からなくなったら、各会員サービスから確認を!

債務額・支払予定額が分からなくなったら、各会員サービスから確認を!

携帯電話本体の分割払いが「クレジット債務」に含まれる以上、この金額が0円でない方は多いはず。
現在の正確なクレジット債務を知るためには、「現在分割払いをしている契約先の利用明細」を確認するのがベストです。
契約先が携帯キャリアならキャリアから届く利用明細を、クレジットカードで分割払い・リボ払いを利用しているのなら、各カードの利用明細をチェックすれば良いわけですね。今はインターネット上で確認できることも多いですよ。

「My softbank」にログインしてみたところ、そのままズバリ「割賦契約」という項目がありました。

▲「My softbank」にログインしてみたところ、そのままズバリ「割賦契約」という項目がありました。

一つ一つ明細を確認していくことで、月あたりいくらのお金を「分割払い」あるいは「リボ払い」のために使っているかが把握できます。

ビューカード公式HPに掲載のWEB明細例より。

▲ビューカード公式HPに掲載のWEB明細例より。
赤枠で囲んだ支払いが「分割払い」、つまりクレジット債務の支払いに充てられたお金です。
この例だと払い戻しが発生しているのでややこしいのですが、請求額が1万円ということなので年間支払額は「約1万円」と考えてます。

頻繁に分割払いを利用しているのなら、やや計算は面倒ですね。一つ一つの債務の、年間の支払額を足していかなければなりません。

クレジット債務に関するよくある質問と回答

クレジット債務に関するよくある質問と回答

最後に、クレジット債務に関するよくある質問にお答えしていきます。

①家電や楽器などの分割払いは、クレジット債務に含まれますか?

家電・楽器などの分割払いは契約内容によります。店頭で契約を結んだのなら「クレジット債務」、銀行などの金融機関で個別に契約を結んだ場合には「ローン」扱いとなるのが基本です。
よく分からなければ、一応「クレジット債務」として申告しておくのが安全でしょう。

②「他社ローン残高」「キャッシング残高」を尋ねられました。クレジット債務との違いは何ですか?

「他社ローン残高」は割賦契約ではなく借金の契約、つまり各種ローンの借入額を指します。
基本的には消費者金融などのカードローンやフリーローン、クレジットカードのキャッシング枠ですね。ショッピングリボは含まれません

オリコカードの申し込みフォームより

▲オリコカードの申し込みフォームより

「ローン」がどこまでの数字を指すかは会社によるようですが、オリコの場合は「住宅ローン」のみが除外される模様。ここにオートローン(自動車ローン)が除外対象として含まれることも多いです。

思い当たるところが無いのなら「0」と書いて構いませんが、こちらも個人信用情報を閲覧すればすぐに分かるため、正直に記入しましょう。

③奨学金はクレジット債務やローン残高に含まれますか?

含まれません。奨学金はクレジット債務ではなく、「借入(ローン)」扱いです。
また、一般ローンとは性質が異なりますので申し込み時にキャッシング残高を尋ねられた場合であっても、記入する必要は原則ありません

★奨学金はその返済を延滞(目安は3ヶ月)しない限り、個人信用情報機関に掲載されません。

④ボーナス払いはクレジット債務に含まれますか?

ボーナス一括払いもクレジット債務に含まれます
割賦販売法が改正された際の経済産業省の公式HPに、以下のような記載がありました。

今回の改正では「2カ月を超える与信であれば、一括払いも含めすべて」が規制の対象とされました。したがって、「ボーナス一括払い」も規制の対象となります。

一方「翌月一括払い」(マンスリークリア)は、単なる決済手段としての性格が強いため、規制対象からは除外されています。

経済産業省公式HPより)

ここで言う「規制」については、「クレジット債務扱いになる」程度に考えていただければOKです。

⑤クレジット債務が重くて生活が圧迫されているのですが、何とかなりませんか?

弁護士・司法書士といった専門家へ、個別に相談してください。
リボ払いの債務が理由で「任意整理」を行う方は少なくありません。
任意整理とは、現在の債務を「手数料の発生しない状態」にした上で、少しずつ支払いを行っていく債務整理の一種です。

ちなみに、クレジット債務以外にも借金が多く、継続的な支払いが難しいという場合には「個人再生」「自己破産」といったより重い債務整理を行うことも考えられます。

⑥クレジット債務は相続の対象になりますか?

はい、なります。ローンなどと同じく「マイナスの財産」扱いで、プラスの財産と同じように相続の対象となります。
もしもすぐに支払えないくらい大きなクレジット債務を相続することになってしまったら、相続放棄や上述の債務整理を検討する必要があります。

まとめ

まとめ

クレジット債務とは割賦契約の支払い待ち残高、つまり「クレジットカードや携帯電話本体の分割払いやリボ払い残高」を指す

★自分のクレジット債務が分からなくなってしまったら、思い当たる携帯キャリアやカード会社の会員ページや利用明細を確認すればOK。1ヶ月あたりの支払額が分かれば「クレジット債務支払予定額」も計算できる
クレジット債務が生活に影響を及ぼすレベルで大きいと、審査は明らかに不利となる
一方で常識的な範囲内の利用であれば、意図的な隠蔽がない限り少しくらい間違っていても即審査落ちになるとは考えにくい

複数箇所で割賦契約(後払いの契約)を結んでいる場合、なかなか計算が面倒なクレジット債務。
とは言え性質上これを完璧に把握できている人の方が少なく、さらにビューカードの方は「予定額」を尋ねられているに過ぎません。
おそらくはリボ払い・分割払いに依存している人を弾くための設問ですので、常識的な範囲で利用できているのなら、「サバを読まない」くらいの認識で問題はありません。


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